2007年10月13日

8本目おあずけ[スクール12日目]

朝練の予定はなさそうだったので、久しぶりにゆっくり出かけた。
(とは言っても5:00起床...。)

スクールの朝練の有無は、スクールのホームページを前日の夜チェックすることで確認できる仕組みになっている。

6:00頃自宅を出発し、高速に乗った。

これまで自宅からエリアまでの通学の時には、色々なルートを通ってみて、
毎回主要な通過点の通過時刻、距離、混み具合などをこまめにメモしてきた。

じっくり過去の実績を見てみると、全行程リッチに高速を使っても、費用をケチってコツコツ一般道を行っても、あまり差が無いことがわかってきた。

何パターンか試した結果、比較的交通量が多い自宅寄りの地域は、混雑が始まる前に高速でさっと抜けてしまい、エリア寄りの残り半分くらいは一般道で行くのがよさそうだとわかってきた。
高速はETC割引がきくし、このルートなら全行程渋滞する場所もない。
2時間以上の運転はちょっと疲れるのはどれを通っても同じ。
今後はこのルートを積極的に使おう、と決めた。




エリアへ向かう.JPG

集合時間の30分ほど前にクラブハウスに着いた。
いつもはまだ、あまり人が集まっていない事のほうが多かったのだが、この日はすでに10台以上の車が入っていた。
そして9:00の集合時間には駐車場はほぼ満車になっていた。

近隣エリアのクラブに所属する方々が来ていた他、天気も穏やかだったので30人くらいは集まっていた。

駐車場の車に、自分が住んでいる場所のナンバーを見つけたので、車から降りてきた年配の男性に声を掛けてみた。
なんと同じ市内だった。
少し距離はあるが、よく知っている場所に住んでいるとのことだった。
さらに職業は航空関係、勤務地も同じだというのでとても驚いた!
何だか嬉しくなって、名刺交換をしてしまった。
彼、Hさんは今日入校。まずは講習バーンでの滑空練習からだ。
本格的に始めることを決意したとのことで、週末を中心に頑張って通うつもりと聞いた。
機会があれば一緒に出かけてきましょう、と約束した。




9:00過ぎ。
いつものようにインストラクターのTさんが皆を集めてミーティング。
今日1日と、数日先の天候の見通しを発表した。
ちょっと風が強い感じはあるが、風向は終日ほぼ安定。
とりあえず山に上がってみることになった。

車中、テイクオフ送迎の運転手さんをしてくれているKさんに、
「上、寒いよー。上着ちゃんと持ってきた??」と聞かれた。
上着はハーネスのポケットに突っ込んでおり、フライトの時には着るつもりでいた。
自分はいつものように、半袖シャツにカーゴパンツというスタイルで来るのだが、確かにKさんを含め、他の人達もすでに長袖を着ている。

そしてテイクオフに着いてみてわかった。結構寒い!
風が吹き付けていることもあるのだが、確かにもう10月中旬、冬のすぐ一歩手前であり、山も紅葉が少しずつ見え始めている。
これまで夏の暑さが厳しい時に地上で基礎訓練をやってきたので、エリアでの1日をほとんどTシャツで過ごしていた。
しかし3週間もさぼって久々にいつものノリでやってきた頃には、すっかりあの地獄のような暑さはいなくなっていたのである。

テイクオフに着いて車から降りて、機材を下ろすとすぐに上着を着た。
それでも地上と違って常に風が吹き付けているので、少し寒かった。
寒いテイクオフに到着
すっかり秋の空。(写真が赤いのは逆光気味だったため)
ちょっと雲が多く、風が強い

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今日のテイクオフのディレクターを務めるインストラクターTさんが、持ってきた風速計で風の向きと強さを測り、しばらくランディングの方向を眺めていた。
そして「結構風が強いので、少し様子を見よう。」と言った。
スクール生はもちろん、パイロットにもちょっと危険かも、という感じだったので、しばらくおしゃべりをしながら待機。
その後、安定気味になってきたので、まずパイロットが飛んでみることになった。
数人出たのだが、やっぱり空中はちょっと荒れた感じであり、自分自身で「こりゃ無理だ」と悟った。
しばらく様子見
スクール生が見守る中、遥か彼方をパイロットが飛ぶ

はるか彼方を飛ぶパイロット

スクール生はさらに待機、時々タイミングを見計らって離陸するパイロットのお手伝いを積極的にやる。
その後はテイクオフの風が落ち着いてきたのだが、今度はランディング側が不安定になって、やはり飛べなかった。
着陸するパイロットのキャノピーが潰されそうになったり、危険なので違った場所への着陸が許可される、などといった状況だった。
残されたスクール生...
11:30頃になったが結局風は収まらず、お昼なのでまた車に乗って下山することになった。
無念!!

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クラブハウスに戻り、喫煙所で一服...
すると目の前にいたクラブのマスコット犬Mちゃんが、
「そんなにがっかりすんなよー。」と言った。(気がする。)
Mくん
「はい。メゲズニがんばります!!」



今日出会ったHさんは、予定通り講習バーンでライズアップと離陸までの練習を繰り返しやって、いい汗をかいていたようだった。
手ごたえあり!という表情だった。
一緒にお昼を食べつつ、職場や業界の話しをした。
少しでも仕事を忘れるために、はるばるここまでスポーツをやりに来ているのに、仕事の話しで盛り上がってしまった。
(とりあえず共通の話題だし...f^-^;)

午後は、やっぱりテイクオフの風が強く、常時6m/sくらい吹いていた。
夕方までに風が穏やかになることを祈りつつ、13:30から講習バーンに行ってグランドハンドリングの練習をすることになった。

離陸のときの基本ハンドリング「クロスハンド」。
これも1ヶ月くらい前に1度教わったきりだった。
手順や基本的な操作を部分的に忘れていたので、少しずつ教わりながら繰り返していると、徐々にまた感覚が戻ってきた。

@キャノピーを地面に広げ
A装備の接続など最終確認
Bくるりと体を後ろ(キャノピー側)を向いて
C決められたライザーを両手に持ち
D風を待って体でキャノピーをぐいと引き
E立ち上がるキャノピーをコントロール
F頭上で安定したら
G体を離陸方向に再び回して戻し
H決心して助走
I離陸!

という手順になっているが、@からE、Fくらいまでを午後いっぱい、みっちり繰り返した。
自分よりももうちょっとベテランの先輩たちは、少し高くなった斜面に上り、離陸と短距離滑空までを繰り返していた。
ただ毎回、実際に飛んで降りるの繰り返しばかりではなく、たまにはこういった基礎の再確認も必要と思った。
たった1ヶ月で忘れる事柄も多かったからだ。
日が傾くまで練習し、15:00過ぎにインストラクターがテイクオフの状況を確認してくれたのだが、相変わらず風が大暴れ。
パイロットの人達は引き続き何本も飛んでいるが、ここで練習している我々は、諦めざるをえなかった。
機材をたたんでハウスに帰った。
たたみかけのグライダーと滑空練習中の先輩
そろそろ皆帰り支度

その後いつものように、インストラクターと反省ミーティングをやった。
今回はフライトできなかったし、翌日の日曜日もやろうかと、お泊りの準備もしてあったのだが、夕方頃になって腰が痛いことに気がついた。
ひさしぶりに張り切って、しかも寒い中で腰を使ったハンドリングの練習をやったからだと思った。
ちょっと残念だったが、明日はゆっくり自宅で休もう、と決めて帰った。

次回はもう少し、防寒装備で来ないとダメだ。

なお、寒いからたくさん着ればOK!ということはない。
あまり着膨れすると、ランディングの時に足元が見づらかったり、操縦がしづらいなどといった事があるそうだ。
先輩たちに聞いたところ、少し体に密着した衣類で、かつ保温効果があって風を通しにくいものがよい、ということだった。

またお金がかかりそうだなあ...






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2007年10月12日

3週間ぶりに練習へ

最後に行ってから、もう3週間もあけてしまった...。

何しろ経験を重ねることが上達につながる、ということは、自分でもわかっているのだが、先週末3連休はそれぞれ

1日目:前日の残業がかなり遅かった
2日目:町内の運動会に参加することになった
3日目:天気が悪かった

という事から休んでしまった。

山頂から飛ぶ事自体にはあまり不安はないのだが、体で覚えた細かいコツのようなものは、また取り戻すのに多少時間がかかるに違いない。

クロスハンドの練習も少しやって、感覚やコツもせっかくわかってきたし、ひたすら練習せねば、と思っていたのにこれもまた1からやり直しな気がする...。

明日は天気も大丈夫そうだし、ヘルメットもカッコよくしたんだし、必ず出かけよう、と決めた。

所属しているクラブでは、年末に海外へのフライトツアーが設定された。
自分はライセンスを持っていないので参加できないのが残念。
早く1人前になって、どんどん海外に出かけたい!

2007年09月23日

終日学科講習[スクール11日目]

この日も朝練!ということだったので、頑張って早起き。
8:00頃には着いた。

しかしクラブハウスからテイクオフ付近を見ると、雲がかかっていて非常に視界が悪い状況であった。
インストラクターのTさんから「しばらく様子を見ましょう」と言われて9:00過ぎ頃まで待ったところ、雲はだいぶ晴れたもののまだ風が強いようだった。

この時間になって、スクール生とパイロットを合わせて50人くらいが集まっていた。

一度、全員がクラブハウス内の教室に集められ、天候についての説明があった。
大きな画面にプロジェクターで東日本の天気概況図が映し出され、これこれこういう状況なので、午前中はどうにか持ちそうだが飛ぶのは難しそう(ベテランさんを含めて)、午後は雨になる可能性が高い、といった話しがあった。

「よって、午前中は講習バーンに行って、グランドハンドリングの練習をやりましょう。」
50人くらいいるのに全員出かけて行って大丈夫なのだろうか、と思った。
講習バーンはそれほど広くないが、数面あるので分かれてやるのだろう。

ではそろそろ行きましょうか、というタイミングで、インストラクターのKさんが教室に入ってきた。
「雨降ってきました。グライダーを片付けてください。」

!!!

全員慌てて外に出て、クラブハウス前の駐車場、ウッドデッキなどの上に置いてあった機材を急いで車や屋根の下へ運ぶ。
機材の中でもグライダー(キャノピー)は、雨に濡らすと寿命が著しく縮まってしまうらしい。
自分も車に機材一式を片付けた。

これだけ集まった人数、外で何もできない場合はどうするんだろう。




少しすると、Kインストラクターが自分のところにやってきた。
「今日、masaさんとTさんの2人は、学科講習をやります。」
丸1日、みっちり学科のお勉強をやるとのことだった。

前回は気象の触りの部分を少しやったが、今日は「機材」について集中的に教わる。

「機材」とは主に、
・グライダー(キャノピー、ライン、ライザーなど)
・ハーネス
・緊急用パラシュート
・ヘルメットやブーツ
・金具類

などであるが、全部を一度に、1日かけて構造や機能、種類などについて教わった。
普段使っているものなので大体知っていたが、「へぇー」「なるほどー」の連続であった。

やはり時々はこういう授業も必要だ、と改めて実感した。

実際に、現代のキャノピーや、競技用のもの、10年くらい前の実物を手にとって違いを確認したり、細かい部分(構造)をよく見たりした。

お勉強を始めて1時間くらい経過したところで、天候が少し回復し、雨が上がった。
まだ地面の草は濡れていると思われたが、ぜひグランドハンドリングを練習をしたいという方々は、クラブの車に分乗して講習バーンに出かけていったのだが、それからまた1時間くらいしたところで再び大粒の雨がポツポツと降り始め、遠くの講習バーンを見ると、練習していた人たちが慌ててキャノピーを片付け車に向かう様子が見えた。

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お昼休みを挟んでお勉強会は15:00頃まで続き、最後に模擬テストをやった。
50問くらい解いて不正解は1問だけだったので、ちょっと自信がついたし大変ためになった、と思った。

雨の日は集中的に学科のお勉強

来週は、このエリアでちょっとした大会が開催される予定になっている。
そこで雨が降ってまともにフライトや練習ができなかった方々と、インストラクターの方々で看板の設置や配布する賞品、展示する商品などの準備も進められていた。

大会当日は競技開始前と後のみフライトの練習ができる他、ベテランパイロットたちのテイクオフや飛びっぷりをじっくり見学できるので、一応出かけてみよう。




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2007年09月22日

一日で1本のみ[スクール10日目]

「朝練やるよ」、とのことだったので、4時台に起きて出かけた。
8時の朝練に間に合うよう、7時40分頃クラブに到着した。

朝練には、自分と同じくフライト回数が少なめの人が数人集まった。

早速車でテイクオフへ上がり、まだ気温が低めで穏やかな朝のうちに、1本飛ぶことができた。

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この回で、山のてっぺんから1人で飛ぶのは7回目。
自分の技術でテイクオフし、決められたルートをたどって着陸エリアへと向かってランディングするだけの、高い所から低い所へ行き降りるだけの基本操縦だ。
フライトの間も、テイクオフとランディングに居るインストラクターが見守ってくれており、細かいコントロールの指示を出してくれるので何も心配はいらない。
しかしこの回から、ちょっとだけインストラクターからの指示が少なくなった。

そろそろ自分で考えてコントロールする事を意識しなさい、ということである。

機体が斜めに流されているとき→偏流飛行
揺れがちょっと大きくなってきたとき→ブレークコードを少し引く

といった、これまでにワンポイントアドバイスとして教わっていたアドバイスを、自分で考えながら実践し、いちいち細かく考えなくても操作できるよう、体に覚えさせるのである。

フライト前のミーティングで、少し不安なのでインストラクターに相談していた「最終進入の判断をする高度がわからない」ことについては、しっかりとアドバイスをいただけたが、その他についてはある程度自分で考えながらコントロールができた感じがした。

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1本飛んで、ランディングの後機材を片付けてクラブハウスに戻ると、すでに大勢が集まっていた。

定時の9:00集合のスクール生の他、ベテランパイロットたちも大勢来ていた。
全部で50人くらいいたと思う。
9:00の受付を済ませ、ほぼ全員が準備OK!となったところで再びテイクオフに上がった。

しかし今度は朝一番と違い、風が強かった。
当然ひよっこ部隊は待機である。

その間、ベテランさんたちがどんどん離陸していき、我々ひよっこはそれを手伝う。
そしてそのうち、一度飛んで降りたパイロットがまた車で上がってきて、再び離陸する。
そんなことを繰り返しながら、午前中は9:30頃から3時間に渡ってお手伝いのみをテイクオフでやっていた。
「ひょっとしたら風が安定するのでは」という期待をこの3時間の間、ずっと持ち続けていたが、いい加減お腹がすいたので、パイロットを連れて上がってきた車に乗って下山し、クラブハウスに戻った。

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いつものように、クラブハウスで売っているカップラーメンを食べていたところ、インストラクターのKさんが「さぁ、行きましょう!今いいコンディションになってきましたよ!!」と言いに来た。

まだ下山して休憩に入ってから、10分ほどしか経っていない。
チャンスを逃してたまるか!と思いつつ、急いでラーメンを食べて、また車で上がった。

テイクオフには、ベテランパイロットさんがたくさん順番待ちをしていた。
彼らは我々と違って、風がちょっとぐらい強かったって、向きが変わったって、上空に上昇気流が出ていたって、全然お構いなしに飛んでいける。
空を見上げると、うまく上昇気流を捕まえたパイロットたちが、たくさん飛んでいた。
トンビがやるのと同じように、くるくると水平旋回しながら上昇気流に乗って、雲の真下辺りまで登っていく。
一部の人は、うまくこれを乗り継いで、はるか彼方の山のほうへと向かっていた。

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午前中と同じように、15:00過ぎまでひたすらお手伝いをしていたのだが、午後もインストラクターからGO!が出ず、悔しい思いで下山した。

結局今日は、4時起きで2時間以上かけてやってきて、山の上でトータル7時間くらい人のお手伝いだけをやって、また2時間以上かけて帰宅した。

インストラクターの方々は、テイクオフやランディングの、その時々の状況や、その後の予想、またそれだけではなく、ベテランさん達の様子を見てフライトエリア全体をよーく観察している。
我々のような、ひよっこが飛んでも無事に降りてこられるだけの条件が揃っているのかどうかを、慎重に見ているのである。

長時間待たされている間は「ひょっとして今のような無風状態であれば、自分でも行けるんではないか?」と思うことも何度かあったのだが、それはまだ自分が「素人」である証拠なのであった。

今回でフライト本数は7本、飛行時間のトータルは1時間になった。




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2007年09月19日

水平旋回の練習[スクール9日目]

夏休み最終日。今年の夏休みは7日間。
明日から久しぶりに出勤なので、できれば体力を温存しておきたいところだが、フライト回数を稼ぎたい気持ちが強く、我慢できずに早起きして出かけた。

エリアへ向かう
街を出て、自然がいっぱいのフライトエリアに向かう

予報ではそこそこ天気はよさそうだったが、エリアに到着してみると、空はどんより曇っており、怪しい天気だった。




今日は朝練無しの9:00集合、平日にもかかわらず続々とスクール生、パイロットが集まった。全部で20人くらい。

9:00過ぎ、いつものようにインストラクターTさんにより、本日の天候概況と注意事項の発表があった。

その後、早速車でテイクオフに上がった。
車から降りると標高約500mのテイクオフは、ちょっとガスがかかったような感じになっていて、風も強かった。
こりゃまたダメだ...とすぐに思った。

風が強いのでベテランしか飛べず

今回もベテランパイロットが何人か上がって行ったが、そのうちさらに風が強さを増し、また吹き付ける方向も安定しない感じになってきた。
最後に離陸していった人などは、強く吹き付ける横風のせいで、本来飛び立つべきでは無い方向に出て行ってしまった。

ランディングエリアで全体監督をしていたインストラクターTさんから、一度撤収するよう指示が出され、今回も悔しい思いをしながら下山した。

自分はまだ、当然素人寄りなので、機材の段取りや片付けに人一倍時間を要する。

テイクオフに上がると、まず機材一式を準備し、点検をする。
しかし中止になると、せっかく一度広げたキャノピーをきれいにたたんでまた専用のバッグの中に片付けなくてはならない。

普通に飛んで、フライト時間は10分程度なのだが、山に登るのに15分、機材のチェックと装着、離陸の準備まで通しで10分。
片付けて車で下山ともなれば、さらに25分程度を費やしてしまう。

この日も午前中は10:00頃準備完了となったのだが、結局1時間とちょっと様子を見て、その後片付けて下山したときには12:00を回っていた。

さらに言ってしまうと、自宅からこのエリアまで来るのに2時間くらいかかるのだ。

なので、前回のように、せっかく来たのに1本も飛べずに日帰りで帰るのは、大変残念でならない。
多少不安定なコンディションでも対処できる程度の技量を身に付けるまでは、メゲズに頑張って通うしかない。

毎日のように気軽に来られるご近所在住の人達がとてもうらやましい。

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下山し、お昼休みの間にこの日お試しで来ていた若い男性が、インストラクターKさんと一緒にテイクオフからタンデム(2人乗り)で飛んだ。
途中の一部分だけ雨が降っていたそうだが、さすがインストラクター。
何の問題もなく15分くらいのフライトを終えて、きれいにランディングをきめた。
早く自分もああいう技術を身に付けたい。

お昼が終わり、テイクオフの天候がちょっと回復した感じになったので、再び上がってみることになった。

人数が多かったので、ベテランさんから順に飛び立っていき、また自分は1時間以上テイクオフで待った。
風は相変わらず強めだったので、ひょっとするとまた我々ひよっこ隊はダメかも知れない。

とりあえず機材の準備だけはしておくようにと指示があったので、全部済ませて待機した。

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アウトドアの必需品バーベキューコンロインスタント ミニグリル


13:30頃上がって、ベテランさんたちのフライトを見学しつつ、待つこと2時間...。15:00過ぎになってようやくひよっこ隊にもGO!が出た。

自分よりも先輩のひとたちから順にテイクオフを開始した。
しかし風が横方向から吹き付けているので、ベテランさんたちと同じようにはなかなか出られなかった。
一度は立ち上げたキャノピーが傾いてつぶれてしまったり、体ごと横方向に持っていかれてちょっと危険な思いをしたりと、なかなか難しい。
一度空に上がってしまえば方向修正などは容易にできるのだが、離陸と着陸はやはり技術が必要だ。
事故が多いのもこの離陸着陸のとき、というから、これも飛行機と同じだ。

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自分の番が来た。
いつものように、無線で離陸の申告をした後、「行きます!」と宣言をし、前へぐいっと出た。
しかし力を入れ過ぎたため、グライダーが頭上を越えて前方に出て、また横風にあおられて横へ倒れてしまった。
自分はそれに気付かず、そのまま離陸しようとしていたのだが、インストラクターの「ストップ!」の大きな声によって間一髪であった。
そのまま前へ走っていたら、きっと下へ落ちていたに違いない。

やっぱり自分は、まだまだこれから先が長い...。

気を取り直しての2回目は、その場で受けた指導の通り、向かい風が結構強いのであまりリキまずに前へ出たので、きれいに飛び立つことができた。

途中、インストラクターの指示に従い旋回の練習を何度かやって、ランディングにすたた、と降りた。8分くらいのフライトだった。
インストラクターTさんからは「うまい!OK!」としか言われなかった。

ちょっといい気分になって、機材をたたむスペースに移動して片付けていると、「もう1回行きたい人いるかー!?」と声が聞こえた。
顔を上げると、送迎用の車両が来ていた。
もう時刻は16:00くらいになっていたので、これを逃すと今日はこの1本でおしまいだ!
しかし、まだ不慣れな自分は今から機材を片付けるところで、車に乗るには間に合いそうにない。

すると、インストラクターTさんが走り寄ってきて、「せっかくのチャンスだから行け!このままでいいから行け!!」と言いつつ、自分のキャノピーをくしゃくしゃっと丸めて車の荷室に押し込んだ。
「ありがとうございます!!」

再び上がってもう1本飛んだ。
今度はテイクオフも1発でOK。
風が弱かったが、旋回の練習も左右45度、90度、180度など、多彩なものにチャレンジさせてもらった。
とても嬉しかった。
2回目は11分くらいのフライトだった。
ちなみにベテランさんともなると、上昇風のコンディションなどにもよるが、滞空時間1時間は当たり前、2時間でも3時間でも降りてこないという。

午前中はほとんど何もできず、「今日はこのまま帰るのか...」と落ち込んでいたのだが、どうにか2本飛ぶことができて満足した。

フライト後のミーティングで、今後はしばらく旋回の練習を積み、さらにフライト本数が10本を越える辺りで、無線の指示が減ってくると聞かされた。
自分で判断して旋回やアプローチをせねばならない。
もう1回マニュアルをよく読み、予習と復習も積み重ねていかなければならない、と思った。

また、テイクオフに失敗して危険を感じたこともあるので、自主的に講習バーンでの練習にも参加し、基礎をしっかり固めなければならないとも感じた。

明日からはまた出勤。しかし2日間出ればまた3連休だ。

必ず練習に来よう、と決めて帰った。






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2007年09月17日

4本目は違う場所で[スクール8日目]

今日は朝練の日。
いつもより早めに起きて、他の人たちよりも1時間早く集合した。
しかしせっかくきたのに、風のコンディションがあまりよろしくないとの理由で、しばらく様子見となった。
その結果、一般の集合時間を過ぎてしまい、結局皆が揃ってからの出発となった。
トンボとテイクオフ

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しかもこの日の朝は、いつもとは反対側へ風が吹き付けており、西側エリアでのフライトが決まった。

この西側は、テイクオフこそいつものメインとあまり変わらない広さや傾斜を備えているが、ランディングエリアがまったく見えないことと、その肝心のランディングエリアが狭く、周りを高い木で囲まれている。
そしてなんと、ランディングエリア全体が傾斜(勾配)になっている。
自分はこのエリアで飛ぶのは初めてだったので不安でいっぱいだったのだが、インストラクターMさんの細かいアドバイスで、1本を無事に飛ぶことができた。

最終進入に入る時の旋回操作がちょっと遅かったので、もう少しで手前の杉の木に足を引っ掛ける可能性もあったのだが、インストラクターさんが「世界でも類を見ないほどの難しいランディング」と言っているほどの場所に、無事下りることができたので満足であった。

しかし、降りてびっくり!

正面の木に、自分の前に飛んだ人のグライダーが引っかかっているではないか!!
乗っていたHさんがいない!!

実はやはりこの難関ランディングに進入したとき、着陸地点を少しオーバーしてしまい、その先の林に降りてしまったという。
Hさんは足に少し擦り傷を作っていたが、無事に脱出して地上に降りていた。
スクール生全員がフライトを終え、同じランディングに着陸した頃、全員でグライダーの回収を手伝うことになった。

「あんな高い木のてっぺんに引っかかったグライダー...これはまともな形のまま回収するのは無理なんだろうな。」と思った。

しかしランディングでスクール生の指導をしていたインストラクターMさんは、他のスクール生から借りたグライダー用のバッグを背中に背負って、猿のように木に登っていき、グライダーを傷めることなくきれいに回収して降りてきた。
何度も林の奥に入って木に登ったり降りたりを繰り返していた。
この奥に不時着

必要最低限のライン(ひも)をほどいて分解し、木のてっぺん付近でバッグにぐいぐいとキャノピーを押し込んで回収。

木登りと、まともな足場も無い高所での作業。
ものすごい技術だ、と思った。
数十万円もするグライダー、そりゃ簡単に切ったり破いたりするわけにはいかないもんなぁ。

その後、ランディングエリアの端に移動し、Mさんと一緒にグライダーを元通りに組み立てた。

グライダーの組み立て
組み立てと言っても、木の上でバラしたラインの長さを調べながら、正しい位置に結んでいくものだ。
結ぶのにもちゃんとノウハウがあって、ただぎゅっとダンゴにすればよいわけではなく、結び目から伸びるラインに、均等に力がかかるよう、注意しながら結ぶ。
損傷しているところがないかをチェックすることも重要だ。

おかげで午前中はこの1本で終わってしまったが、樹木へのランディング(通称:ツリーランディング、略してツリランなどという)と、その回収作業を初めて見たのは貴重な経験になった。

パラグライダー&パラモーターgearーbook(2007ー2008)

仮にこうなってしまっても、めったに大怪我をするようなことは無いそうだが、枝が目や手足に刺さったり、太い幹にぶつかったりということはあるようなので、やはり気をつけなくてはならない。

全員汗びっしょりになってお昼を迎え、一度クラブハウスへ戻った。
この日は久しぶりにそうめんが振舞われた。
1人200円。

もう食べられません、というくらい食べた。

午後は風が強くてフライトができそうにないため、全員講習バーンに行ってグランドハンドリングの練習をすることになった。
暑い上に、腹いっぱい食べたので、結構きつかった。

教わったばかりのクロスハンドによるライズアップを練習するが、風向が安定せず、また結構強めに吹いていたので満足のいく結果が出せなかった。

ライズアップの練習
先は長い。焦らずやろう。

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2007年09月15日

グラハン練習[スクール7日目]

ちょうど夏休みシーズンが過ぎたばかりで、泊まった国民宿舎はガラガラだった。
静かだったし、大浴場は完全に貸切状態。最高だった。
ぐっすり眠ってすっきり目覚めることができた。

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7:30に宿を出て、8:00少し前にはクラブに着いた。
現地泊は本当に楽でいい。

「ちょっと風が強いようですが、とりあえず上がってみましょう。」

朝練参加のメンバー全員で、テイクオフに上がってみたが、やはり風は強かった。
今の感じならいけるかな?、でもちょっと難しいかな?
「じゃあ誰か飛んで。」
ベテランパイロットさんが、さっさと準備をして飛んだ。
すると、離陸の直後にぶわっと急激に真上方向に上がっていった。
「...。自分にはこれは無理だ。」

テイクオフに行ってみても、実際に飛んでみないとわからないことがある。そこでこういうときには、スクール生が出る前に、ベテランさんが飛んでみる、ということをやる。

そういえば、自衛隊の基地祭(航空祭)でも、フライトを始める前に基地所属の練習機(連絡機)が上空の様子を確認するために上がっている光景をよくみた。
それと同じだな、と思った。

結局我々スクール生にはちょっと危険なコンディション、ということで、残念ながら車でまた降りてきた。
今日はフライトはおあずけになってしまいそうだ。

午前中は、いつもの講習バーンに行って少しグランドハンドリングの練習をやった。

Coleman(コールマン)★快適睡眠エアーマットレス


この日のお昼は、またおいしいものが振舞われた。
秋の味覚! イカともやしの炒めもの
ベテランパイロットKさん差入れの秋刀魚   校長自らが作る炒めもの

そして、(写真はないが)ゴーヤチャンプル!

ひとり300円でこれらが食い放題。これで生ビールがあれば最高!!
なのだが、午後も講習があるのでぐっと我慢だ...
にぎやかに昼食

午後は、やはり風が落ち着かないので講習バーンに出てグランドハンドリングの練習をやることになった。

課題は「クロスハンド」。

テイクオフの際、キャノピーを立ち上げる方法には、大きく分けて2つある。
ひとつは離陸方向を向いたまま立ち上げる「フロント」。
これはお試しチャレンジのときからずっとやっている方式で、誰でもすぐにできるようになる方法である。
もうひとつは、離陸する方向とは逆の、後ろを向いた状態で立ち上げ、キャノピーの安定確認後に180度くるりと回ってから出る、という「リバース」。
この「リバース」のほうが、少し風が強めでも対処できる、安定確認がしやすいなどのメリットがあり、ベテランさんのほぼ全員がこの「リバース」を使っている。

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そもそも、パラグライダーの様子など、テレビなどで見る機会もなかなかないとは思うが、一般的にテイクオフ直前の立ち上げ操作で見ることが多いのは、このリバースなのではないか、と思う。

今回自分は、この「リバース」のやり方を初めて教わるというわけである。
初心者の自分にとっては、早くマスターしたいと思っていた。

いつも使っている斜面の講習バーンも、このときは風が強く、また午後は誰も飛ばない、という理由で、ランディングエリアで練習をすることになった。

腹いっぱい食べて、ちょっと重くなった体で歩いてランディングに向かう。
今日来ていたスクール生、パイロットさんのほぼ全員が、思い思いにハンドリングの練習を始めた。

自分と、同時期に入校した2名の、合わせて3名は、インストラクターのMさんから、ライザーの持ち方、体の動かし方など、リバースの基礎から丁寧に教えてもらった。
これまでベテランさんがやっているのを遠めに見ていたときには、なんだか手を交差してたくさんあるラインが、どれがどれだかわからなくなりそうで、大変そう!!と思っていたが、教わってみると持ち方は意外と単純だった。
ランディングでグラハン練習
それに、フロントでやるよりも簡単にぱっとライズアップできる気がする。
常にキャノピーが目の前に見えているというのも、きれいに立ち上がっているか、傾いているか、がすぐにわかり、メリットが大きい。
ぐいっと引っ張って、頭上近くまで持ち上げてくる部分まではだいぶ覚えた。
くしゃくしゃになってしまったキャノピーに、一旦空気をはらませて形を整えるという基礎技術もほぼマスターした。
しかし、立ち上げ途中のキャノピーが傾いたり、向きを変えようとしているときに、それに応じたコントロールがなかなかうまくいかなかった。
テイクオフ直前に、180度体を反転させる動作があるので、立ち上げのときには左右の手を交差しているのも原因のひとつだ。
理屈では、どう傾いたらどちらの手を引けばいい、という事がわかっているのだが、左右の手を間違えてしまう。
(感覚がよくわからないという方は、自転車に乗るときに右手でハンドルの左、左手でハンドルの右を持って運転していただければわかります。が、何かあっても責任は取れません。)

インストラクターのMさんによれば、「いつの間にか補助輪なしの自転車に乗れるようになるのと同じで、そのうち気付いたらできるようになっている。」とのことであった。
何しろへこたれずに、回数を重ねていこうと思った。

この日は夕方までこういった練習を繰り返し、久しぶりにヘトヘトになって帰った。


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2007年09月14日

フライト2本[スクール6日目]

感動の初フライトから2週間のブランクを作ってしまった。

本当は先週末出掛けてきたかったのだが、車のオーディオやカーナビをいじっていてすっかり時間を費やしてしまった。

それから1週間後、やっと会社の夏休みも取得できる時期に来た。
休みは通しでまるまる1週間取ったので、できるだけ数をこなして少しでも前に進めよう。

今回も5時起き、6時には出発して9時前にはクラブに着いた。
今日は平日、また昨夜の時点で天気予報もあまりよろしくなかったためか、10人も集まっていなかった。

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9時、朝のミーティング。
インストラクターのMさんから現在とその後の気象状況が伝えられた。
自分以外はベテランパイロットさんと1ランク上の講習をやっている人たちだ。
自分と同じくらいの年代の女性一人、あとは結構年配のおじさん。
その他、やはり少しお年を召した夫婦が初心者体験コースに参加しに来ていた。

ミーティングの後、お試しのお二人はふわっと滑空体験をすべく、講習バーンへ出かけた。
自分を含めたその他の者は、早速車で山頂のテイクオフへ向かった。

いつもの通り、テイクオフへ向かう車中は、パラグライダーや空の話題で盛り上がっていた。
自分は前回1度、初フライトを達成しており、少しは自信を付けてはいるものの、やはり緊張してほとんど無口...。

山頂へ着き、機材を降ろしてチェックを始める。
この頃テイクオフからランディングまでのフライトエリアは、風が強くて初心者にはちょっと厳しい状況だった。

まずインストラクターのMさんがさっさと準備を済ませて、空のコンディションチェックを兼ねて、さっと空に舞い上がった。
普通であれば誰でも、大抵テイクオフの後はその延長方向にまっすぐ飛び立っていくのだが、大ベテランのMさんですら、上がったとたんに左へぐいっと流され、同時にぐんぐん高度が上がっていった。
こりゃ自分には無理だ、とすぐに悟った。
それでも自分以外の人たちは、風の様子を見ながら順次離陸していった。
次々と飛び立つ先輩たち
自分一人は最後に残されてしまったが、いくら待ってもテイクオフにいるインストラクターからはGOが出なかった。

しばらくインストラクターと世間話などをして時間を潰していると、なんと先ほど飛び立ったメンバーが、再びテイクオフに車で上がってきた。

しかし今度は彼らでも飛ぶのが厳しいコンディションになっており、風と雲の様子を見ながら全員で待つことになった。

風は少しずつ吹き付ける方向を変えており、ますますここから離陸しづらくなっていった。

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皆でぼーっと突っ立っていても仕方がないので、テイクオフの吹流しのところに置いてあった除草用の道具を持って、インストラクターと一緒に、テイクオフの地面に生えている雑草の草むしりを開始した。
♪「うーさーぎーおーいしー...」
「そういえば俺、小さい頃うさぎっておいしいもんだと思ってた。」
「えー?でしょ!?あたしも」
「...。」
などという会話をしながら。

11:30頃、ふもとのずーっと遠くにある工場から、時報代わりのメロディーチャイムが聞こえてきた。
「なんだー、もう昼だー。」と皆がぶつくさ言い始めたとき、地上にいるインストラクターから、山の反対側のテイクオフから飛んでは、と提案があった。

広げた機材を片付け、車でそちらへ移動することになった。
自分はそのエリアでのフライト経験が無いのは勿論、最初に訓練を積むべきこのエリアでもまだ1本しか飛んでいないので、午前中は諦めて地上に戻ることになった。
反対側エリアに同行し、ベテランさんたちの離陸を見てからクラブハウスに戻った。
おにぎりを3個食べた。

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パラグライダー&パラモーターgearーbook(2007ー2008)


13:00、気流が安定してきたので再びテイクオフに行こう、とインストラクターから声がかかった。

今度は、午前中お試しコースをやっていたご夫婦も、タンデム(2人乗り)体験フライトのためにテイクオフへ行くことになった。
人数が増えたので2台で分乗して上がった。
ご夫婦が「何だか不安」、「お金が結構かかるのかしら」というような話しをしていたので、思い切って声を掛けてみた。
自分は8月にスタートしたばかり、わずか4日程で一人で山頂から飛ぶことになったこと、お金は初期投資のみで、あとはしばらく大丈夫、とか、運動神経や体力はほとんど関係ない、など。

打ち解けて色々と会話が弾み、おかげで山頂に着く頃には、自分の緊張もだいぶ解けていた。

午前中と違い、今度は風が穏やかであり、ほぼ正面から吹いている。
まだどちらかというと素人である自分でも、これならいけるだろうと想像できた。

ベテランさんが次々と飛び立っていく脇で、自分も機材のチェックと装着をした。
先ほどのご夫婦が「すごいわねぇ」とか「頑張ってね」とか言いつつ、じっと自分の段取りを見ていたので、かなり恥ずかしかったが、同時に「自分はもう一人で飛べるんだ」という気持ちも強くなった。

パラグライダー&パラモーターgearーbook(2007ー2008)

「じゃあmasaさん、次行きましょうか。」
インストラクターから声がかかったので、大きな声で返事をして離陸地点へ移動する。

テイクオフというエリアは、そこそこ広くスペースが取ってあり、数人がキャノピー(グライダーの翼部分)を地面に広げて、ライン(紐)のチェックをしたり、ハーネスを装着し、グライダーと接続したりという事ができる。
しかし「行きます」と言って滑走を始める場所は、一人ずつがライズアップ(キャノピーの立上げ動作)できるだけのスペースしかない。
このため、装着やチェックは広いところで済ませてから、ラインを手でたぐり寄せてキャノピーを一旦くしゃくしゃっと束ね、離陸地点の近くに持って行って待機する決まりになっている。

準備だけして待機中の機材
チェックと段取りを終え、くしゃくしゃっと置いた機材一式

自分もすでに、このくしゃくしゃと移動を済ませていたので、所定の位置にキャノピーをばさっと置き、ハーネスのベルトやラインの最終チェックをした。

インストラクターが自分のキャノピーをきれいに広げてくれる。

無線で「masaです、masaです。今回2本目です。よろしくお願いします。」
と離陸の宣言をする。
地上で監視してくれているインストラクターMさんから「了解。masaさん、落ち着いて行きましょう。頑張って。」と声がかかった。

次にテイクオフで監視しているインストラクターKさんに、「行きます!」と宣言し、前にぐいぐいっと力強く前進する。
いい感じに正面から風が来ていたので、すぐにキャノピーが「ばっ!」と音を立てて上方向に立ち上がる。
それまで、短時間だが後ろに引っ張られていた感覚が、少しずつ上方向へ変わっていく。
ライザーに添えていた手がほぼ万歳状態になったとき、ぱっと上を見て、ラインに絡みが無いか、安定した立ち上がりになっているかを確認する。
そのままさらに前方へ行こうとするキャノピーを減速させるため、両手のブレークコードを腰の辺りまでぐいっと引き下げる。
「はい、行きましょう!」とインストラクターから最終GO!が出たので、そのまま前へ走る。
(ここでもしも「ダメ!中止!!」と言われた時は、風の状況が急に変わったか、キャノピーの状態やコントロールに問題があったときであり、その際はブレークコードを一気に引き下げる。するとキャノピーがくしゃっと潰れて地面にばさばさっと落ち、危険な状態のまま空へ出てしまうのを防ぐ事ができる。)

3歩くらい走ったところで足が地面から離れたがって、前に進みづらくなったが、教わっている通り、頑張って足は「走る動き」を継続する。

ふわりと宙に浮いた。

少し進んだところで、テイクオフにいるインストラクターから「はい、じゃあハーネスに座りましょう。」
1回目のフライトで実践した通り、両手のブレークコードからそーっと手を離して腰辺りのハーネスの脇を掴み、よいしょと後ろへ。

??...うまく座れない。

実は1回目のフライトの時、ハーネスの幅調整を全然していなかったので、フライト中は体が左右にずるっと動いてしまう事があり、その都度グライダーが勝手に小さく旋回しようとしていた。
そこで今朝、インストラクターにお願いして、少し幅を狭めてもらっていたのであった。
そのせいで、前回のようにするっと座ることができず、うんしょ、うんしょと何度かトライして、やっと座ることができた。
グライダーにぶら下がる自分が少し左右に揺れているのがわかり、グライダーも揺れた。
そんな訳を知らずにテイクオフから見ていたインストラクターから、「フライト中は、あまり体を左右に揺さぶらないでくださいね。グライダーが左右に動いてしまいますよ。」と無線で言われた。
言われなくても自分で今体感したばかりだった。

また、ついさっきまでは両足が地面に着いていたのでわからなかったが、完全に宙に出て、風が結構乱れていることに気付いた。
右から左へどんどん流されていた。
誰から言われる事も無く、右のブレークコードを少し引いて、進路を修正した。
さらに風は、正面や下からも吹きつけていた。
飛行機に乗っていても稀に感じる事があるが、急に体がぐいっと上へ上がる現象が何度かあった。
そんな時にはどのように対処する、などという事は教わっていなかったので、ちょっと恐い気持ちもあったが、それについては完全に風任せにしておいた。
さすが初心者向けのグライダーだけあって、比較的短時間で安定していたように思えた。

ちょうどその頃、インストラクターから無線が入った。
「テイクオフの後は、しばらく上下方向の揺れが出ると思いますが、問題はありません。落ち着いて進路を確認しつつ、コントロールしましょう。」

離陸する前に言ってくださいね...

手順通り、最初の通過点である山を目指し、無線で通過の連絡を入れる。
次の通過点である道路の交差点へ向けて、左へ体重移動しつつ、左のブレークコードを腰の近くまで引く。
グライダーは素直に、左へすーっと安定して旋回した。
向きが完全に狙ったポイントを向く少し手前で、ちょっと早めに手を戻す。
その後も惰性で少しだけ左へ旋回をしたが、交差点はちょうど正面に位置していた。
いい感じだ、と思った。

この先は、高度の処理(着陸するのに高度が高い場合に、くるくる旋回を続けてちょうどいい高度になるまで時間稼ぎをする)から着陸まで、ルートがよくわからないのでインストラクターの指示を頼った。
本来であれば(というか、もう少し慣れた後であれば)、上空からランディングエリアにある吹流しを見て最終進入の方向を判断し、それに応じたアプローチコースを自分で決めるものなのだが、自分にはまだその技量は無かった。
それに、最終進入に入るのにちょうとよい高度が全然わからなかった。

そんな自分に、インストラクターMさんは、丁寧に右に90度回ろう、もう1回180度旋回して、高度をもう少し下げよう、というように、指示を出してくれた。
言われたとおり最終アプローチに入り、前にずるっとお尻をハーネスから下ろして着地に備え、言われた通りに両方のブレークコードを引いてふわりと降りた。
あまり意識していなかったのだが、ほぼランディング目標の×印のところに降りられた。
前回初フライトをやったときのような「ちょー感動!!」ではなく、冷静に、言われた通りにコントロールを続けてフライトができた事に達成感を感じた。

次の人が着陸してくるので、さっさとグライダーをまとめて、少し離れたところにある「グライダーをきれいに畳む場所(人工芝)」へ移動した。
インストラクターMさんから「2本目とは思えないほど落ち着いていますね。下から指示した通りにレスポンスよくコントロールしてくれたので、指示する側も非常にやりやすかった。」と言われた。
単発的な上昇気流に入った時には、両方のブレークコードを少し引いてやると良い、とか、ハーネスへの腰掛けが浅いので、もっと後ろにもたれかかって、リクライニング状態で乗るとグライダーがぶれにくい、など、次のフライトで注意すべき事柄を明確に教えてもらった。

また自信が着いたし、早く飛びたいと思った。
Mさん「次の車が着たら一緒に上がって、もう1本飛びましょう。」
masa「ぜひお願いします!!」

インストラクターMさんに手伝ってもらって、短時間でグライダーを畳み、またテイクオフに上がってもう1回飛んだ。

言われた事を念頭に置き、さらに安定したフライトができた。
今度は上昇気流がさきほどよりも強く、気付いたときには結構高いところまで上がっていた。
おかげでその後の高度処理では、何度も旋回を繰り返して降下するのに時間がかかったが、旋回の練習をたくさんできたので満足だった。

地上に降りてグライダーを畳んでハウスに戻った。

Mさんと反省会をやって、今日の講習を終えた頃に力が完全に抜けてから気付いたのだが、車に揺られて山を登り、少し揺れるコンディションで続けて2本飛んだので、ちょっと酔っていて胃ももたれた感じになっていた。

飛行機は好きだし、何度乗っても全然大丈夫なのだが、これは立派な飛行機酔いだと思った。

明日は朝練。
今日よりももっとたくさん飛ぼう。

今回はクラブから20分のところにある、国民宿舎に泊まってみることにした。
クラブが持っているゲストハウスよりも少し高いが、充実した食事ときれいな部屋、大浴場に満足!

パラグライダー&パラモーターgearーbook(2007ー2008)

2007年08月31日

ちょっと休憩

毎週末スクールへ通い続け、1人で山から飛べるところまで来た。
トータル5日間。まじめに、コンスタントに通って真剣に講習をやれば、ここまではこんなに短期間で来られるなんて、ちょっと驚いた。
1人前のパイロットになるための講習は、まだまだこれからなのだが、週末フルで講習に参加し、月曜日から出勤、という繰り返しでは、家の事が何もできないし、週前半は疲れが残っていたりもするので、久しぶりに土日の2日間、通しで休むことにした。
「ちょっとお休みします」の連絡を、メールでスクールに入れたところ、「エリアは涼しくなりましたよ。」という返信が来た。
確かにずっと猛暑続きだったが、8月末あたりから急に涼しくなってきた。
曇ったり雨が降ったり、天候が不安定なこともあるが、講習バーンでの訓練も、涼しくて集中しやすくなっているだろう。
来週から、また集中的に講習に出かけてみよう。

昨日、パラグライダーの本をネットで注文した。
いずれ欲しいと思っていたのだが、眠たい学科講習だけの内容ではなく、実技に関する教本、DVD付き。
スクール内のショップでも販売されていたものと同じで、操縦や安全に関する内容、色々な機動についての解説などが含まれているようだ。
操縦は、何度も飛んで経験を重ねていく事が大事、とインストラクターさんや先輩パイロットさんから聞いてはいるが、それに併せて理論的な部分も少し知っておきたいとも思っている。
この週末は、これを読んでじっくり勉強することにした。

しかしネット通販というものは本当に便利だ。
本を探そうと思ったら、一昔前は本屋をいくつも歩き周って、気に入ったものや、これと決めているものがあるかを探し回らなければなかった。
今はわざわざ出かけて行かなくても、自宅に居ながらにしてインターネットで検索を掛けて、立ち読みはできないが、中身も他の読者が書いてくれたレビューを読むことで確認することができる。
気に入ったらその場で注文して、翌日には自宅に届く。
地域によっては当日配達も可能って、すごい仕組みですね。

パラグライダー最新テクニックブック

家から一歩も外に出なくても、何でもすぐに取り寄せることができ、生活できる世の中になった。
そんな環境で生活を続けていると、コミュニケーション不足で、さらに冷たい社会になってしまうんだろうなぁ。
今までの自分は、そんな引きこもりに近い生活をしていたように思うが、パラグライダーを始めて人付き合いが増え、友人が増え、明るく楽しい人生になっていく気がしている。





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2007年08月26日

鳥になった日[スクール5日目]

初めての朝練
朝練は、山のテイクオフから飛ぶことのできるスキルを持った講習生を対象に、1本でも多く飛ぶために時々実施しているようだ。
普段は9:00受付開始、9:30頃から午前の講習が始まるが、遠路講習に出かけて来ても、車で山頂まで行き、飛んで、と繰り返し飛ぶことのできる本数は限られている。
そこで少し早めに出かけてきて、皆が来る前に1本飛んじゃおう、というものだった。
自分はまだ1人前に飛べるわけではないのだが、今日は早く来るように言われていた。
クラブの宿泊施設で7:00前に起床し、8:00に一番乗りでエリア入りした。
するとインストラクターのKさんから「タンデムに行きます。」と言われた。
山頂のテイクオフから決められたルートを飛んで、正しく高度処理をしてからランディングをする、という訓練を繰り返しているスクール生に混ざって、インストラクターと2人で飛び、シュミレーションをするというのだ。
出かける前にクラブハウスで、無線機の取扱いと装着の仕方、送話受話のルールなどを教わり、また決められたチェックポイントを通過する際の申告方法などを教わった。
最初に体験した、お試しコース以外でテイクオフから飛ぶのは2度目。
高いところを飛べるので、とても嬉しかった。
早速グローブを持って車に乗り、8:00少し過ぎに山に向かった。




8:30頃、テイクオフに着いた。
まだ朝もやが少しかかっており、遠くのほうは霞んで見えなかったが、空気が澄んでいて景色はきれいに見えた。
テイクオフとランディングの風の状況を、インストラクターが無線でやりとりをして頻繁に確認をしていた。
ひよっこパイロット達は、風の急な変化などに対する、特別な操縦方法はまだこれから学ぶわけであり、フライトは安定した条件のもとでなくてはならない。
なかなか理想的な条件とならずに、装備だけを着けてしばらく待った。
そのうちインストラクターからGO!が出て、スクール生が離陸の申告をし、次々に飛び立っていった。
自分とインストラクターKさんも、最終点検を終えた後、タンデムでテイクオフから飛び立った。
「じゃあ、行きましょう!」
少し走ったところで、すぐに体がふわりと浮いた。
それから間も無く、事前の打ち合わせ通り、まずハーネスによいしょっと腰掛けて、すぐに操縦を交代した。
チェックポイントを目指して思い通りに操縦する方法、コツを教わり、またいくつかあるチェックポイントを上空から確認した。

・旋回したい時には、まず目標物を定めてそちらを見る。
・旋回のときには、ブレークコードを引きつつ体重移動もする。
・直進時、両手のブレークコードは少し力を感じる程度に引いて持つ。
などなど...

一人で飛ぶ上で必要な事柄を一通り教わり、離陸から約10分後に無事ランディングした。
今回はさすがに、きれいな景色をゆっくり堪能する暇などなく、操縦とチェックポイントの確認だけで精一杯だった。
降りた後、インストラクターKさんと、タンデム用の大きなグライダーを畳んでバッグに押し込み、クラブハウスに戻った。
この頃にはすでに、ベテランさんやスクール生がハウスに集合しており、結構賑わっていた。
冷たいスポーツドリンク1本を飲み干した頃、インストラクターから本日の気象・風の状況、スケジュールや注意事項について発表された。

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とにかく自分はまた、基本的に練習場所は地獄の講習バーンだ。
この日は、先週末に出会ったMさんが来ていた。
彼は約1年前、「じゃあ次来た時には山から1人で飛んでもらうからね。」と言われたのに1年もブランクを作ってしまい、最近講習を再開したのだった。
よって少し基本的な部分からのやり直しが必要で、自分と一緒に講習バーンでの練習を繰り返している。
だいぶ感覚を取り戻している様子で、ライズアップやその後の修正もきれいだった。

自分も頑張って、手順をひとつひとつ確認しながら、教わったことを繰り返して自分のものにしていった。
講習バーンで基礎練習.JPG
[愛機を思い通りコントロールできるようになってきた自分]

お昼になったのでハウスへ戻り、今日もおにぎりを食べた。
ハウスの中はクーラーがきいていて、とても気持ちがいい。
休憩時間中、Mさんがハーネス調整用のスタンドに自分のハーネスを吊下げて乗り、インストラクターKさんに、ベルトの長さを調整をしてもらっていた。
その他、旋回時の体重移動や操縦について教わり、イメージトレーニングをしていた。
トレーニングについては、自分は朝練で一通りやっていたのだが、ハーネスの細かい調整はまだだったため、インストラクターKさんから「次はmasaさんもやりましょう。」と言われた。
Mさんがイメージトレーニングをやっているのを、しばらく一緒に見ていた、
Kさんから「じゃあスクール生の方々はこちらの部屋に集まってください。」と、隣の部屋に呼ばれた。

学科講習
午後は、13:00から講習バーンに出かけても、暑すぎてすぐふらふらになってしまう。
この日も気温が高かったことと、風の条件もあまりよくなかったため、午後から気象の様子を見ながら、学科講習をやります、ということになった。
ライセンス取得のためには、学科講習と試験を受けて、これに受からなければならない。
科目は気象や力学などいくつかあり、安全に飛ぶためにはどの知識も必要なものである。
自分を含め、初心者寄りの者8名ほどが教室に集まり、涼しい中で「気象」の勉強をすることになった。
インストラクターが、パソコンを使ってわかりやすく気象の基礎を説明してくれた。
学科講習.jpg

元々自分は、天気図などみても、得られる情報などほとんどなかったのだが、天気図とその時々の具体的な気象の状況を教わり、結構面白くなってきた。


地球のことをもっと知ろう!

ひとりで大空へ! 〜初フライト〜
1時間ほど気象と風に関する講義を受けた後、エリアの風の状況が安定し、ひよっこパイロットに適した条件が揃った、と言われた。
「じゃあ準備をして、上がりましょう。masaさんとMさんも、上から飛んでもらいますから頑張ってください。」
「え、ええっ?!」
朝、インストラクターのKさんから「うまくすれば今日の夕方、上から飛んでもらうかも知れません。」と、さらっと言われてはいたのだが、まさか本当に今日やるとは。
あまり本気で考えてはいなかった。
嬉しくてたまらない感情がまず先に溢れてきたが、その直後に不安な要素がたくさん頭に浮かんできた。

Q・今まで教わったことだけで、本当に一人で飛べるのだろうか?
Q・何かあったときの対処方法を細かく教わっていないが大丈夫?
Q・ランディングの要領もまともに教わっていないのにいいのか?
Q・テイクオフするか中止するかの判断基準を教わっていないが?
Q・アプローチに入る的確な高度は自分で判断できないが?
Q・トイレに行きたくなっても空にはトイレがないが?
Q・テイクオフ直後すぐ下にある木の先っちょに足が引っかかった場合はどうすればいいんだろうか?


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「はい、じゃあ車に乗ってください。」

突然、初めて飛ぶことになった自分とMさんは、しばらくお互いに顔を見合わせて「....。」となった。
Mさんは過去何度か地上の練習は重ねてきているらしいが、自分はなにしろスクールに通い始めてまだ5日目だ!!
たった5日の練習で、一人であんなに高いところから飛ぶのか。
すでに何度も飛んでいるスクール生の皆が準備を始めたので、自分たちもあわてて機材を準備した。
テイクオフまで結構時間がかかるので、忘れ物はできない。

・朝借りた無線機とそれを胸に固定するホルダを持ち
・くつろぎモードのサンダルからブーツに履き替え
・手に入れたばかりのぴかぴかのヘルメットを大事に持ち
・汗で濡れていたので干してあったグローブを回収し
・ハーネスとグライダーを詰め込んだバッグを車に載せて
・高高度フライト時には着るように言われていた長袖シャツを持った。

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急いで車に飛び乗った。
山頂に向かう車の中で、スクール生はいつもの通り和気あいあいと楽しくおしゃべりをしていたが、自分とMさんはほとんど無口であった。
ソロフライトをとても楽しみにしていたはずなのだが、いざその時になると、やっぱり緊張してきた。
頭の中で、教わったことを色々整理した。
段取りとチェック、通過ポイント、コントロール方法...

間も無くテイクオフに着き、皆自分の機材を下ろした。
すでにベテランパイロットさんたちが集まっており、順次離陸をしていた。
スクール生と違って、決められたコースをたどって降りるのではなく、上昇気流を見つけては高く上がって、トンビのように大きく円を描いて飛んでいた。
1、2時間滞空している人もおり、ごはんや帰る時間まで降りてこない人はざらだそうだ。
今到着した我々を含めて、テイクオフには20人くらい集まっていた。
心の準備をしつつ、先輩たちのグライダーを広げたり、ラインのからみをほどいたりと、お手伝いをしばらくやった。
ハーネスを着けると地上では動きずらくなるし、効率よく次々と飛び立つためには、全員が互いの準備を手伝うのが常識になっている。
しばらくすると、次の組が車で上がってきた。
皆高度計や昇降計など高級な装備を着けており、グライダーも初心者向けのではなく、もっといいやつだ。
後発の先輩たちの準備も手伝いながら、じっくりと見学を続けた。
ふと気付くと、ここへ来てから1時間くらい経っていた。
残っているのは今日初めて飛ぶ、自分とMさん、そして後から上がってきたパイロットのお姉さん、お兄さんの合わせて数人しかいない。




テイクオフの先端に立ち、空域の風の状況をリアルタイムに確認し、パイロットに情報を伝達するインストラクターが「2人もそろそろ行く?」と言った。
「ぎくっ!」
覚悟を決めて、まずMさん、次に自分が行くことにした。
Mさんがまもなく無線で、ランディングにいるインストラクターTさんに対して離陸の申告をして、バサッとグライダーを立ち上げ、ふわりと空中に飛び立った。
地上のランディングからはその様子がよく見えないので、最初のチェックポイント通過までは、テイクオフにいるインストラクターから無線で細かい指示が出される。
その後の指示は、地上のインストラクターへとバトンタッチされ、接地まで慎重に、細かい指示が出される。
観察と指示をするインストラクターは基本的に1名なので、初フライト2名が同時にフライトするわけにはいかない。
Mさんが降りるまで、自分はテイクオフでしばらく待つよう、指示をされた。
待っている間、ハーネスとグライダーをつなぎ、手元のライザーや命綱である腰のカラビナ2個を何回もチェックした。
極度の緊張で心臓が止まらないように、深呼吸もたくさんした。
立って待っている自分の後ろでは、風にあおられてしまうので、先輩パイロットのお姉さんたちが、ラインがからんでいないか何度かチェックをしたり、キャノピー(グライダーの翼部分)を持って待機してくれている。
無線の指示に従いながら、ランディングへ向かうにつれて小さくなっていくMさんの様子を、目を凝らして見守った。
Mさんはフライト中、操作が緩慢だったり、何度も教わっているはずの手順を間違えたりしているのか、ちょっぴり叱責されている声なども、無線から聞こえてきた。
テイクオフにいる先輩やインストラクターさんは苦笑いをしていたが、「自分はああならないように頑張ろう。指示には迅速に反応しよう。」と、2番手でよかったとつくづく思った。
はるか彼方のランディングの上に到達したMさんのグライダーが、ぱさっと地上に降りたので、無事着陸したのがわかった。

いよいよ自分の番だ。
自分は、高いところは全然平気、むしろ好きなほうなのだが、このときばかりはちょっと怖くなった。
先輩たちから「大丈夫だよ。」「頑張って!」と激励を受けた。




ひとりで大空へ! 〜約10分の孤独なフライト〜
インストラクターに促されて大きく深呼吸をした。
「はい!じゃあ行ってみようか!!」
無線で申告をした。
「masaです。masaです。初フライトです。よろしくお願いします。」
地上のインストラクターTさんから
「了解。落ち着いていきましょう。頑張ってね。」と返ってきた。

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テイクオフ先端に立つインストラクターからGOサインが出た。
講習バーンの斜面でいつもやっていたように、左右のライザーを均等に力強く、体でぐいっと引き、前進した。
すぐに風の力を腰の辺りに感じ、負けないように前に踏ん張った。
後ろでばさばさっと大きな音をして、お姉さんが持っていてくれたキャノピーが、頭上にぐっと上っていった。
講習バーンの時とは違い、山頂に吹き付ける風は力強かった。
ライザーに添えた手が真上近くになったところで、すかさず真上を見た。
この時点で体が浮いてしまうのでは?と思うほど、風の力は強かった。
1、2秒くらいで、ラインが絡まっていないことをさっと確認し、両方の手を引き下げてライザーを引いた。
こうすることで、立ち上がった勢いでさらに前進しようとするキャノピーを、一度頭上で減速させ、自分と一緒に前進するためのタイミングを合わせることができる。
テイクオフのインストラクターから「OK!はい加速!」と指示があり、崖に向かって走りだした。
「しっかり前を見て!速度を落とさない!そのまま走って!」
5歩くらい走ったところで体が浮くような感じがして、10歩もいかないところで地面が無くなった。
その途端に体がふわりと浮き、前方に向かってグライダーは進んだ。

風がさーっと前から吹く音が聞え、代わりにそれまで聞えていた、テイクオフの皆の声が聞えなくなった。
もう何かあっても、誰も助けには来ない...。

グライダーから吊り下がる自分の体は、足を宙ぶらりんにしたまま、少しの間前後左右に揺れていたが、まもなく安定した。
テイクオフのインストラクターから無線が入った。
「はい、きれいにきまりましたね。テイクオフはばっちりでした。じゃあそろそろハーネスに座りましょう。」
教わっていた通り、落ち着いて、握っていたブレークコードから両手をそっと離し、腰の辺りでハーネス左右のふちをつかんで、おしりを後方によいしょとずらした。
うまくハーネスに座ることができ、再びブレークコードを軽く持った。

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テイクオフにいるインストラクターからまた無線が入った。
「はい、うまく行きましたね。安定して飛んでいます。最初のチェックポイントまで少し時間がありますから、落ち着いて向きを修正してみてください。西日がさして、遠くの景色がきれいに見えます。」
自分の極度の緊張を気遣って、リラックスをさせようとやさしいアドバイスが届いた。
景色をゆっくり見る余裕はなかったのだが、だいぶ気持ちが落ち着いてきて、とても気分がよくなってきた。
すわり心地はよく、体全体を包み込む形状をした椅子に腰掛け、高さ500mのブランコに座っているような感じである。
風が少し右から吹いているようで、グライダーがチェックポイントから、左方向へそれるように流されているのがわかった。
教わったとおり、チェックポイントの山と、その延長上にある民家の屋根に目標を定め、体重を右にかけて、右のブレークコードをゆっくり肩の辺りまで引いた。
自分のグライダーの操縦感覚を、初めて体感した。
グライダーは右へ、ゆっくりと小さく旋回を始めた。
そろそろ2つの目標物が自分の正面の先に来るという頃、ブレークコードをまたゆっくり戻して直進に入った。
顔を上げて、頭上のグライダーを見た。
デザインが気に入って選んだブルーの生地に、オレンジの鋭いラインが入ったキャノピーが、しっかりとエアインテイクから空気を取り込んで翼を形成している。
大きな翼を見て安心、さらにリラックスできた。
その下から、自分に向かって何本ものラインがびしっと延びている。
絡んだりねじれたりというような、異常は無かった。

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テイクオフにいるインストラクターから無線が入った。
「上手にコントロールできてますね。チェックポイントを通過したら連絡を入れてくださいね。」
飛び立ってから少し経って、最初のチェックポイントである山の上に到達した。
両手はブレークコードを握っているので、右手だけを引いてしまうと右旋回が始まってしまう。
これも教わっていた通り、両方の手を額の高さまでゆっくり引き下ろした。
そしてヘルメットの、額の右辺りに付いているPTT(送話)スイッチを押した。
「masaです。masaです。ただいまチェックポイントを通過しました。」
するとランディングにいるインストラクターTさんから返事が来た。
「はい、うまく飛べてますね。落ち着いていきましょう。高度が十分にあるようなので、少し旋回に慣れておきましょう。」
自分自身も自分のグライダーの操縦感覚をまだ全然わかっていないし、インストラクターも、自分が指示した操作に対し、この新しいグライダーがどんな反応を見せるかわからないので、それを確認するのだろう、と思った。

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「じゃあ右45度に旋回してみてください。ゆっくり操作してね。」
タンデムフライトを思い出し、45度方向の山の斜面にある木の特徴的な部分に狙いを定め、頭のちょっと上くらいにあった右手を、2秒くらいかけて肩辺りまで引き下ろした。
非常にゆっくりした早さで右旋回が始まった。
「もう少し引いてみようか。」
さらにこぶしひとつ分くらい引くと、少し旋回速度が速まった。
「いいねー。その調子。はい、じゃあゆっくり手を戻してー。」
40度くらいになったので、右手をまたゆっくり頭の上くらいまでまっすぐ戻し、直進に入った。
「じゃあ今度は90度左旋回してみて。」
左の山の木をよく見て、今度は最初から肩プラスこぶし1個分までゆっくり引いた。
さっきよりはキレよく、すーっと旋回した。
直進に戻ったところで、さらに次のチェックポイントを目指すよう指示をされた。
まだ高度は結構高い。
上昇はせず、500mのテイクオフからランディングまで滑空して降下するだけの通称「ぶっ飛び」と呼ばれるフライトではあるが、まだ少ししか高度は下がっていない。

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次のチェックポイントは道路の交差点だ。
体重移動とブレークコードの操作で進路修正をしながら、無事チェックポイントを目指し、ほぼ真上を通過した。
体重移動は、ハンググライダーで見るように、ぐいっとという大きな感じではなく、椅子に座っている状態で足を組むときに、片側に重心を移すような感じ。
右足をそのままに、左足を右足の上へ持ってくるように力を入れると、グライダーはそちらに旋回しようとするのである。
「はい、じゃあ左に旋回して屋根を目指してください。」
地上目標物のひとつ、教わっていた民家の屋根を目指して左旋回。
民家の屋根の上を通過した頃、次の指示が来た。
今度は右に180度くらい旋回し、講習バーンのすみっこにあるポイントへ。
この屋根と、講習バーンのすみっこを繰り返し旋回し、ランディングに入りためにちょうどいい高さまで、このエリアで高度を処理する決まりになっている。
細かい無線の指示に従って操作を繰り返し、ちょうどいいくらいの高さまで降りてきた。
ランディングには、先ほど着陸したMさんや、初日から基礎を教えてくれているインストラクターのKさん、先に飛んだスクール生の人たちが、グライダーを畳んでこちらをじっと見ていた。
もうすでに、全員の顔がわかるくらいの高さだ。

ひとりで大空へ! 〜ファイナルアプローチ〜
「はい、じゃあそろそろ降りる準備をするよ。乗り出してー。」
座っていたハーネスから前方へ、よいしょと前に乗り出す。
離陸直後と同じように、足が宙ぶらりんの状態になった。
飛行機でいうギアダウンだ。
着陸目標をよく見るように言われたので、「あの辺だな」というところを見据えた。
「はいっ、じゃあ両方ともぐーっと腰の辺りまで引いてー」
「はい、さらに下まで引いてー。」
言われた通りに忠実に操作をしたら、高度10mくらいのところでグライダーにゆっくり減速がかかり、沈下速度が小さくなった。
「はいっ!全部下まで引くーっ!!」
あと1mくらいか、というところで、思い切って目一杯下まで引いた。ふわりとフレアがかかり、足が地面に着いた。
少し前へ、たたたっと走って止まり、グライダーは前方へ倒れ込むようにしてばさばさっと潰れた。
本当は自分が前に出て、後ろ側へグライダーをおろすのが良いようだが、すっかりそんな事は忘れていた。
自分が立っている場所の、2、3m先にはドブがあることにも気付いた。
全然気がつかなかったが、ひょっとしたらここに落ちていたかも知れない。
次からちゃんと着陸地点とその周辺は、よく確認しながら進入しよう、と反省した。

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ひとりで大空へ! 〜大感激と祝福〜
着地の後、グライダーを回収していた自分の後ろで「おめでとー!」と声がして、ランディングエリアで自分を見ていた講習生や、一緒に初フライトをしたMさん、インストラクターのKさんが走り寄ってきた。
そして自分を取り囲むと、全員が輪になって、大きく万歳三唱をしてくれた。
1人で飛んだ感激と、ほとんど面識が無いのに同じ目的を持った仲間たちが、皆笑顔で自分のことのように喜んでくれたことに感動して、ちょっと涙が出そうになった。
祝福.JPG
[ランディング直後の自分と祝福してくれた仲間たち]

そして何より、ずっと憧れ続けていた [自分で空を飛ぶ夢]が、20年経った今、実現した。





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2007年08月25日

離陸の練習[スクール4日目]

地獄の講習バーン
今回も6:00出発9:00前到着。何度来ても遠いなぁ。それに今日も暑い。
民家も少ない山の麓。でも、自然に囲まれて涼しい!といった感じは無く、朝から気温がぐんぐん上昇し、講習バーンに入った朝10:00過ぎにはやはり30度くらいになっていた。
今日も汗だくになるだろうが、頑張ろう。
いつもスクールのインストラクターが、講習バーンに準備してくれるお茶は量が限られているし、今日は自前のペットボトルも持ってきた。
1、2回グライダーの立ち上げと滑空、畳んで戻る、をやったら1回飲まないときつい。
でもまたすぐに、水分は汗でどっと出てしまう。




今回は、今日で3日目というYさんの他、朝から若い男女のグループも来ていた。
彼らは、少しの浮遊とタンデムフライトにチャレンジする、お試し体験コースへの参加だ。
20代前半くらい、社会人。
朝、インストラクターから「少しお手伝いをお願いしますね」、と頼まれた。
インストラクターは、斜面の上でグライダーを準備し、滑空して着地するまでの指導を、斜面の中ほどでメガホンを持ってやっている。
よって初心者のために、いちいち毎回斜面の上まで戻っていては効率が悪いので、段取り部分を手伝ってほしい、という事であった。
準備運動が終わり、まず自分がお手本を見せることになった。
まったくの素人さん10名くらいが注目する中、ちょっと緊張しながら「いきます!」と宣言して斜面をふわっと飛んだ。
「おー...」と、微妙な歓声が上がった。

Coleman(コールマン) マルチウォーターキャリーバックS レッド


人のを見てるとためになる
その後、お試しさんたちの段取りを手伝って、ちょっとコツを教えたりしながら、自分も時々練習を繰り返した。
他人が準備して加速し、グライダーを立ち上げてふわりと浮く、一連のアクションを客観的に見るのも、非常によい勉強になった。
素人さんなのでうまくいかない事も多いのだが、それを冷静に見ていると、何が悪くてああなるのか、とか、自分だったらこうするな、というように、自分がやっていてはなかなか頭で余裕をもって考えることができない部分をよく確認することができた。

11:30頃になって、講習バーンはほぼ無風となってしまい、滑空が難しくなり、またグライダーがなかなか思うように立ち上がらなくなってしまったので、機材を片付けてクラブハウスに戻った。
いつも通り汗でずぶ濡れだった。
すぐに新しいTシャツに着替えて、朝買ったおにぎり3個を食べた。
冷たいスポーツドリンクをがぶがぶ飲んだ。
14:00頃まで休憩、とのことだったので、ハウスのソファで少しウトウトした。

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秘密基地
14:00、「講習バーン組、行きますよ」の声で昼寝から目覚めた。
すぐにブーツを履いて車に乗り込んだ。
午後も暑い...
朝から来ているお試しコースご一行は、人数が多すぎるので、午後も一部の人が講習バーンに来た。
山頂から飛ぶタンデムフライトへは一度にいけないので、順番待ちの時間潰しに来た格好だ。
講習バーンに着くと、インストラクターのKさんが「今からすぐ練習というのも辛いでしょうから、ちょっと涼みに行きましょう。秘密の場所があるんです。」
ヘルメットその他、機材は全部講習バーンに置いてついて来る様に言われたので、準備途中の機材を全部放って出かけた。
時々、ベテランパイロットさんたちが講習バーンの上を通過していくのだが、機材が何人分もあるのに誰もいないという、不思議な光景を見て、きっと驚いたのではなかろうか。
講習バーンから山へ向かって歩き、途中、農家の庭先を横切り、林を通って森へ続く道に入った。
少し足場が悪かったが、たくさん木が生い茂った中を下っていくと、小さな川があった。
周りにはカエルやバッタ、カマキリ、せみがたくさんいる。
川のそばまで下りて行くと、サラサラと涼しい音がして、講習バーンと比べて気温もかなり低い。
確かに涼しい。
少し上流から湧き出ているという冷たい川の水で顔を洗って、5分ほどその場でおしゃべりをした。
その後、また歩いて講習バーンに向かった。
林を抜けて、完全に木々が無く日差しが強いところまで来ると、天国が地獄に戻った。




午後も2時間くらい斜面での滑空を皆で繰り返していた。
お試しコースの人たちは、来た当初はインストラクターの「はい、じゃあ次やりたいひとー。」という呼び掛けに対し、誰もが「はい!やります!!」、「はーい!」と言っていたのに、午後の後半ともなると、「...。」という人のほうが多くなっていた。
この猛暑の中、グライダーをかついで斜面を登ることの繰り返しは、20代の若者の体力をも容赦なく奪っていった。
でも僅か半日たらずでも、皆そこそこ飛べるようになっていた。
この頃空には雲が少し出ており、講習バーンには直射日光が当らなくなって、ちょっと涼しい感じになり、風の条件もだいぶ良くなっていた。
お試しコースのみなさんはタンデムフライト待ちの状態だったので、やっと飛べることになり、車で山へ上がっていった。
自分はYさんと一緒に、もう少し練習をしてからハウスへ戻った。
この日は午前午後、合わせて8本ほど滑空。
グライダーの準備からラインチェック、ライズアップと加速までの手順が、いちいち頭で「えっと、」と考えなくてもできるようになった。
夕方、いつものようにブリーフィングをやった中で、明日は少し早めに来る様に、インストラクターKさんから言われた。
装備の調整とか、外ではできない事を教わるんだろうな、と思った。

今日はクラブの宿泊施設に1泊。
コンビニで夕食と酒を買い、早めにチェックインしてこの日記を綴った。


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2007年08月23日

次の予約完了

電話で予約
先週末、1泊2日で講習に出かけたが、2日間通しで練習をしたことと、帰りの渋滞のせいで、かなり疲れた。
おかげで翌日も疲れが残っており、その後2,3日は、なんだか体がだるかった。

次の週末も同じように、1泊2日で行くか、それとも土曜日1日のみにして、日曜日は体を休めようかと考えた。
でも間を空けると、1人前パイロットになる日が遠ざかるだろうから、また通しで2日間頑張ることに決めた。

予報では、エリアの気温は34度。
また滝のように汗をかくことに違いないが、行けるときに行ってとにかく頑張ろう。

早速職場から予約の電話をかけてみた。
「お電話ありがとうございます。おそれいりますが、本日の営業は終了しました。ご予約の方はメッセージを...」
19:00過ぎだったので、留守電だった。
一応、所属コース名と氏名、講習希望日を吹き込んで電話を切った。
その後は仕事も忙しく、全然確認電話もメールも打っていないが、過去の実績から考えても大丈夫だろう。(行ってダメで帰ってきたなどということは一度もないし、定休日が違う。)

また5:00起床6:00出発で出かけてみよう。
昨日のうちに、車のガソリンも満タンにしておいた。

しかし最近はガソリンが高い。
満タンで6000円を超えた。過去そんなことはなかったのに。
新聞の広告に、ハイブリッド車のオーナーが紹介されていた。
「ガソリン代が1/3になったのでうれしい!」だって。

今乗っている車は、低燃費車が流行しだした頃買ったもの。
今では当たり前かも知れないが、燃費は通勤でも15km/lくらい。
2000ccだが、当時の車としてはよく走るほうではないか?

新車で買ってから、そろそろ10年くらいになる。
毎日の通勤は車だし、旅行も車、どこへ行くにも車、というほうなので、距離は結構走っている。
ごくまれに、信号待ちの間にエンストすることがある。
「そろそろエンジンがまったく動かなくなるのでは」
最近はちょっとこわい。
今朝の通勤時、いつも右折する交差点までが大変な渋滞であった。
その交差点にやっとたどりつくと、右折レーンの先頭で、エンストしてハザード停車している、アメ車(大型ワンボックス)がいた。
後ろに並んでいたのだが、右折するのに非常に時間がかかった。
運転手は携帯電話で救援要請か何かをしていたが、周りのドライバーから真っ白い目でにらまれていた。(自分もにらんだ。)
ああなるのは絶対にイヤだ。

以前、ディーゼルのワンボックス車に乗っていたことがあるのだが、自分としては次のようなメリットを感じた。

・目線が高くて視界がよく、渋滞や長時間の運転でも疲れにくい
・遠出した先などで、休憩や仮眠がとても楽、着替えも楽にできる
・スピードが出にくいので、無理な運転をしなくなる
・人やモノをたくさん運べる

そんな理由で自分としては、そろそろハイブリッド車が欲しいと思っている。
でも最近、パラグライダーがらみですでに70万円を超える出費をしたばかり。
とても車を買い替える費用は出ない。

うーん、今はガマンがまん...


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2007年08月18日

今日も離陸の練習[スクール生3日目]

結構飲んだが2日酔いは無し
7:20、ゲストハウスで起床。
結構飲んだが酒はあまり残っていなかった。
雨も上がっており、天気は曇り。
窓を開けると外は涼しく、気持ちが良かった。
車も走っておらずとても静か、鳥のさえずりのみである。
山の中特有のにおいがして、空気がおいしい。
自宅の辺りでは感じることができない気持ちよさである。
自然はやっぱりいい。いくら都会暮らしに慣れていても、本当にたまに自然の中に来てもリラックスできる。
顔を洗ってさっぱりし、朝食をしっかり食べて8:30頃出発した。
昼食をコンビニで買って、9:00前にクラブハウスに着く。
気温は23度、昨日よりも10度くらい低い。
関東は何日も猛暑続きだったが、ここへきてようやく涼しくなりだした。
もうバテずに訓練ができるかも知れない。
天気があまりよろしくないので、今日は人が集まらないかも...
と思っていたが、9:00過ぎにわんさか集まってきた。

このスクールへ来て、一度も会っていなかった校長も今日は来ていた。
始めまして、と挨拶をした。
校長はとても気さくで笑顔を絶やさず、周りの人たちと常に楽しいおしゃべりをしていた。
ここのインストラクターの皆さんは、とても人懐っこく楽しい人たちばかりだが、校長先生自身もとても暖かい人だった。
このスクールを選んで良かったと、あらためて実感した。

全員講習バーン
朝、インストラクターさんが集まって打ち合わせをしていた。
テイクオフ辺りにガスがかかっていて、地上からは全然見えない。
結局全員が講習バーンで基礎練習をやることに決まった。

またこの日は、お試しコースの希望者が来ていた。
男性3名+女性2名の、学生さん。登山サークルの仲間らしい。
皆自前のトレッキングシューズを持ってきていた。
そもそも登山家が始めたパラグライダーである。
機材や装備は結構共通のものが多いので、登山をやっている人にとっては、とっつき易いかもしれない。

クラブのワンボックスカーに分乗し、皆で講習バーンに向かう。
講習バーンの草の地面には、まだ水滴が結構残っていたので、新しいグライダーをここで広げるのはちょっと、と躊躇もしたが、皆やるんだしそのうち乾くだろうし、やるしかない。

今日は全部で20名くらい。
スキル別に講習バーンに分かれて、それぞれ体操と訓練を開始する。
今日来ているインストラクター4名全員も、講習バーンに集まった。
パイロットの人たちはさすがに上手で、高い土手からきれいに滑空していた。
自分と、昨日知り合ったMさんの2人、それからお試しコースの5名は、もう少しなだらかな斜面で滑空を繰り返す。
昨日ダメだったラインチェックなどを、時間をかけながら何度も確認した。
これは結構わかってきて、講習が終わる頃にはもう大丈夫だろうと、だいぶ自身も付いた。

しかし風が弱い。
午前中はお試しコースの5名もほとんど浮上できず、なんだか皆すっきりしないなぁ、と思っていたところ、急に大粒の雨が!!

グライダーは濡らしてはいけないらしい。劣化が早く進む。
ベテランも新米も、インストラクターの指示で一斉にグライダーを畳み、皆で協力し合いながらバッグにしまう。

自分も、自分のグライダーを人に手伝ってもらいながら畳んでバッグにしまったが、お試しコースの人たちが使っていたグライダーなどは、時間も無く、ほとんどぐちゃぐちゃに丸めた形でバッグに詰めた。

皆斜面に座り、大粒の雨がやわらぐのを待ったが、結局雨脚は強いままだったので、風邪をひく前に、早めに撤収することになった。

車で全員ハウスに戻った。
昼食を食べ、まったりと休む。

苦手を克服!
しばらく天候を見ていたが、13:00過ぎにはいい感じに雲が減っていった。
ガスもほぼ晴れて、雨は完全に上がった。
気温が上がってくればガスや雲が晴れてくる(山から上方へ移動する)そうだ。

ベテランさん達はテイクオフへ、自分とMさんは、インストラクターNさんと3人で講習バーンへ向かった。

いつもと同じように、グライダーを広げてから滑空までの手順をひとつひとつ確認しながら練習を繰り返した。
合計4本。
この頃には苦手だったラインのチェックとハーネスへの装着が自信を持ってできるようになった、と感じていた。
もうこれは大丈夫だ!

テイクオフではだいぶ晴れ間が出ていて、先輩パイロットたちが離陸を開始していた。
講習バーンでゴソゴソ練習をしている自分達の頭上を、元気のいいおじさんパイロットが「いやぁーっほーぅ!」と言いながら通過した。
午後の訓練中、この「いやぁーっほーぅ!」を3回聞いた。
あのおじさんは3本フライトした事がわかった。

午後も時折大粒の雨が降ったので、一度グライダーを畳み、また広げたりしていたので、練習したり休憩したりとまとまった時間の確保ができなかった。
その合い間の時間を使って、午前中雨でぐしゃぐしゃに畳んだスクール用のグライダーを4機、車から降ろして斜面に広げた。
湿っていたのでしばらく空気にさらした後、絡んだラインを3人でほどき、畳んでバッグにしまった。
そのうち1機のグライダーのラインは、はさみで切って結びなおしてやろうかと思うほど完璧に絡んでいた。
これだけはほどくのにトータル1時間くらいかかったが、元通りに解けた瞬間は、3人で万歳をした。
全部片付けた頃、風が全然吹かないのでこれ以上の講習をあきらめて、15:30頃にクラブハウスへ戻った。

残念だったがラッキーだった
午後はまとまった、濃い訓練ができず、ちょっと残念だった。
クラブハウスに戻り、昨日と今日教えてくれたNさんと、初心者をメインで教えてくれているKさんの2名が講師で、自分とMさんが学科を教わることになった。

初フライト直前に必要なスキルのチェックリストを渡され、自分にはどれができているか、まだ足りない知識や技術は何かを再確認した。

さらに、一人でテイクオフから無線指示を頼りに飛ぶ際に必要な、基本ルートを空撮写真で教わった。
この初級コースをやり出して、5〜7日ほど訓練したところで、早速山から一人で飛ぶそうだ。
離陸地点の「テイクオフ」から着陸地点の「ランディング」までは、訓練用のコースがきちんと定められている。

目印が立てられた山、道路の交差点、特徴のある家の屋根などが目標地点として決められていて、これらをたどる順序や通過の際には無線で申告するなどのルールも教わった。
最後のポイント一帯は高度処理ゾーンであって、着陸前に高度が高すぎる場合は旋回を繰り返して処理し、最終進入に入る、など。

テイクオフから離陸した後、機体の安定を確認したら、それまでは足が宙ぶらりん状態だが、足を引っ込めてハーネスにひょいっと座る。
決められたルートを通り、決められた場所で無線による報告を入れる。最終進入の手前の決められた場所で、再びハーネスからおしりを前方にずるっと滑らせ、足を宙ぶらりん状態にして着陸に備える。

ほとんど飛行機と同じだ!これはもう、立派な航空機じゃないか!!

2度目の高高度フライト
こういった座学を30分くらいやったところで、急にインストラクターのKさんから「今から飛びに行きます。」と言われた。

テイクオフにいるインストラクターTさんと無線で何かやりとりしていたのだが、飛んでもいいよ、ということになったのだろう。

ラッキー!!

自分とMさんが、インストラクターさんとのタンデムで1本ずつ飛ぶことになった。
すっかりリラックスしてサンダル履きになっていたので、急いでブーツに履き替えて車に乗り込む。
テイクオフからの高高度フライトは、お試しコースでかみさんと来て以来2度目だ。
わくわくしながら車でテイクオフまで連れて行ってもらった。

テイクオフに着くと、朝と同じようにガスがまばらにあったが、下界はきれいに見渡せるくらいに空気は澄んでいた。
前回着た時には見えなかった、はるか遠方の湖も見えた。
湖辺りは雲の合い間から日がさしていて、キラキラ光って幻想的だった。
テイクオフ.jpg

しばらくぼーっと感動していたが、「行きましょう!」のKさんの声ではっとなり、ハーネスを着けた。

今回のフライトでは、先ほど教わったばかりのチェックポイントを実際に通過し、場所をよく確認するというものだった。
それと、前回はちょっとだけ操縦させてもらったのだが、テイクオフとランディング以外は全部操縦してくださいね、という。
これはかなり嬉しいが、ちょっと緊張だ。
今の天気もあまり長く持続しないようなので、さっさと飛ぶことになった。

まずMさんがK本さんのグライダーで離陸。
次に自分が若いインストラクターR太さんと一緒に離陸。

風がそこそこあったので、すぐにふわっと上がった。
足が地面から離れ、ハーネスによいしょと座ったとたんに「はい、じゃあ操縦してください。」とブレークコードを渡された。

操縦しようと本格的にブレークコードを握るのは初めてだったが、着陸手前の最終進入までずっと自分で握っていた。

途中のチェックポイントを確認しつつ、上空を通るべく右に左にブレークコードを引いてコントロールする。
手で直接風の力を感じながら引き具合を調整し、また自分が操作した結果返ってくるグライダーと体の挙動のフィードバックを感じながらまた操作する。
操作とその結果を初めて体感した。

思い通りに飛ばすのは案外難しい
しかしまず、きれいに直線で飛ばすのが難しいことがわかった。
過去何度か小型飛行機を操縦してみて同じことを感じた。
やはり地上とは違い、上空では風が絶えず吹いており、今いる地点から行きたい地点まで直線で飛びたいとき、車のように向きをそちらに向けるだけではダメだ。
風の影響があるので、カウンターを当てながら飛行する、偏流飛行の技術が必要だ。
また高度についても一定を維持するとか、一定の降下率で直線的に滑空するのは難しく、ふわりと浮いたりすーっと降りたりを繰り返しながら飛んでいるのが自分でわかった。
これは、この程度のフライトはすぐにでもできるようになるが、自分の意思通りに操縦ができるようになるにはそこそこの経験が必要だな、とよくわかった。

もっとお勉強せねば...。
パラグライダー最新テクニックブック―基本から応用まで「教本」の決定版

10分近いフライトを終え、ランディングにふわりと降りた。
グライダーを畳んでハウスに戻り再び座学へ。
インストラクター3名と自分、Mさんでフライトの反省、チェックポイントの再確認をし、座学+実技の、濃い講習を終えた。

機材一式お持ち帰り
きれいに畳んでハーネスとセットにしてバッグにしまった機材を車に積む。
結構でかく、重さもそこそこだが嬉しかった。
車の荷室を片付けて機材を積み込んで、17:30に出発した。

帰路、途中の湖で花火大会をやっていて渋滞にハマったが、いつも通りの約2.5時間で到着した。

グライダーは湿気を含んだままのはずだったので、狭い自宅のリビングで(リビングが狭いのではなくグライダーが大きい)、グライダーをバッグから出し、開けるところまで開いて1日ほど置くことにした。

かみさんに手伝ってもらいながら、フローリングの上でグライダーを開いていくと、中に入り込んでいた講習バーン在住のバッタが、生きたまま出てきた。(>_<)

虫やカエルの巻き込みに注意!
講習バーンでの練習後は、グライダーを畳むとき、特に夏場はどうしても中に虫が入り込んでしまう。
大きなものは頑張って出したいが、小さいものは奥に入り込んでいるものまで救出できず、数も多いからきりがない。
もう無視して畳んでしまうしかない。
しかしバッタくんが口から出す液体はグライダーの生地を傷めるし、脱出を試みてかじったりするそうなので注意が必要らしい。
また、時々小さなカエルくんが入ってしまうこともあるそうだ。
これは気をつけないと、大抵は、次に開けるのは翌週末である。
カエルくんのミイラが出来上がってしまい、またその時のにおいがとてつもないそうだ。
カエルくんの進入だけは気をつけねばならない。
(グライダーに蛇の絵でも描いておけばいいのかな?)




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2007年08月17日

講習バーンで離陸の練習[スクール2日目]

2週間ぶりに練習
5:00起床。
19日の日曜日は出勤なので、前倒しで振替休日をもらって平日参加。
前日は、今日のために遅くまで残業してきた。
今回はクラブが持っているゲストハウスに1泊の予定。
シャワーを浴びて、6:00に出発!
今回は、前回とは違うルートでエリアへ行ってみた。
地図をぱっと見た感じでは少し遠回りと思っていたが、4km多いだけだった。
所要時間も2.5時間と、こないだのルートを変わらない。
安上がりで早いルートを、今後ももう少し研究してみよう。

スクールの受付開始30分前に着いたので、途中のコンビニで買ったおにぎり2つを駐車場の車で食べる。
9:00、元気良くハウスに入って挨拶。
受付を済ませて時間を潰していると、続々とパイロットやスクール生が集まってきた。
この週末、天気予報では下り坂ということだったが、今日もちょっぴり暑い。

待望の機材一式!
クラブハウス内をうろうろしていると、インストラクターのKさんから声がかかった。
「機材一式、揃っていますよ。今から渡しますね。」
やった!高い買い物をして手に入れる瞬間の喜び!!
「これがグライダーです。」「これが緊急用パラシュートです。」と、全部の機材をひとつずつ説明してもらい、モノを確認する。
ひとつひとつ説明を受けるたびに、いちいち嬉しかった。
最後はサングラス。かっこいい!
けど、講習バーンでは頭から汗でずぶ濡れになるし、そもそも不慣れなので今日は着けるのをやめておこう。
高いところからかっこよく飛べるようになってから使おう。

講習バーンへ
一足先に、ベテランパイロットさんと先輩スクール生が車でテイクオフへ上がっていった。
今日の講習バーンでの練習は、自分とベテランのKさんの2人。
Kさんは、すでにほぼすべてのライセンスを持っている、経験2年以上のベテランだが、10ヶ月程フライトをしておらず、いきなり飛ぶのは危険なので今回は「リハビリ」に来た、とのことだった。
一緒に講習バーンに行き、自分のペースでライズアップやコントロールの感覚を取り戻すべく、練習をするとのことだった。
2人で車に乗り、講習バーンへ向かう。

今回の先生は、女性インストラクターのNさん。
Nさんは普段、クラブハウスで受付や事務寄りの仕事をしている事が多いが、インストラクターでもあり、車での送迎などもやっている。
ハウスから5分ほどの、最寄りの講習バーンに着いた。
朝は多少涼しいと感じていたが、少し気温が上がったので暑い。
今日も汗でずぶ濡れの覚悟だ。
2人しかいないので、一回滑空をやっては戻りまた飛ぶ、の周期が短くきついので「ゆっくりやります。」とのこと。
Nさん、ありがとうございます。死なずにすみます。
今回から自分のグライダーだ。
何度かやって教わっているので、早速指定された場所(斜面の上のほう)に行き、グライダーを広げる。
当然ピカピカ。デザインもカタログ通り(当たり前)でかっこいい!
そして、前回スクールで借りて使っていたモノよりもラインの数が少なく、色分けもはっきりしていて早く馴染めそうだと感じた。
前回の2日間で大体頭に入っているので、広げたグライダーから伸びるラインのチェックをし、ハーネスを装着してライザーを接続する。
「???。あれ?」
接続後、ライズアップ準備完了前によく確認したところ、ラインの回り方などがちょっとおかしい。
Nさんに見てもらったが、ライザーをカラビナに付けたときに方向を誤っていたようだ。
この辺りは前回もしっくり来ないまま撤収したのだが、やはり今日もうまくいかなかった。これは当面、自分の課題として残りそうだ。
「最終的に、こう持つわけですから、こう通してこう付けて」と丁寧に教わる。
パラグライダーは理屈よりも経験、と何度か聞いたが、やはり頭でじっくり考えてしまい、その結果うまくいかない。
Nさんから「まぁ焦らずにとりあえず数をこなしましょう。」と言われ、従うことに。
今回は風はちょっと弱めだった上、気温がやはり30度くらいあった。
午前中、3本ほど滑空と歩いて戻りを繰り返して、もう倒れそうに辛い。
070817.jpg







準備してもらっていたお茶をのみ、長めに休憩を取った。
リハビリのKさんは、ライズアップや短距離の滑空を自分のペースで繰り返していた。
だんだん感覚を取り戻しつつあるとのことだった。良かったですね!
最終的に、午前中は5本ほどやって、ちょっと早めの11:30頃、ハウスに車で戻った。

汗だくなのでTシャツをすぐ着替え、500mlのスポーツドリンクをがぶ飲みする。
初対面の先輩方とおしゃべりをしながら朝買っておいたおにぎり2個を食べた。
午後はやはり暑いので、少し長めに休憩をとって14:00頃再び出かけるという。
長めの休憩時間の間に、インストラクターKさんに、緊急用パラシュートをハーネスの中に詰めてもらうことになった。使い方は近いうちに、シミュレーションで教えてくれると言う。
まわりにいた先輩パイロットさんたちが「あーあ。ハーネスが重くなっちゃうー。」「講習バーンではきつくなるよー。」と冷やかす。
最近ちょっと太り気味だし、ちょうどいいかもな...
緊急用パラシュートの訓練用シミュレーションは、クラブの敷地の中にある、ちょうど鳥居をひとまわり大きくしたような形のものでやる。
ここにハーネスをつけてぶら下げられ、周りの人からゆっさゆっさと振り回してもらい、空中で操縦不能に陥ったときの状況を作ってもらう。
そこで慌てず、ハーネスに格納されている緊急用パラシュートを引き出して投げる訓練をするためのものらしい。

14:00、予定通り講習バーンへ向かう。
午前中一緒だったKさんは、午後はゆっくり休むという。
というのも、昼休みにクラブハウス備え付けのビールサーバで、生ビールをジョッキでぐいぐい。
Kさんはクラブ内でも有名な飲みっぷりらしく、わずか2時間ほどの休憩時間中に6杯ほどたいらげていた。
自分もビールは飲めるほうだが、つまみ無しでよくもこんなに...完全に負けた気がした。
午後は自分と同じコースのMさんが一緒だ。
Mさんは、実は1年前に講習をスタートし、「次あたりから山から飛びましょう」というところで仕事の都合で来なくなってしまい、ちょうど1年くらいのブランク。勿体無い...。
やはり午前中のKさんと同じように、すべての感覚を取り戻すためにリハビリが必要とのことで、講習バーンでしばらく練習、となったのであった。
自分と一緒に、同じ内容の練習を始めたが、すぐに勘を取り戻したようで、立ち上がったグライダーはとても安定していた。さすがです。
午後もちょっと暑い中、16:00頃まで4本ほど滑空をやった。
今回は、次の基本手順をひとつずつ確認しながらやってみる、というのが自分の課題だった。

@グライダーの準備(地面にきれいに広げる)
Aラインのチェック(絡んでいないか)
Bハーネスへの接続(向きは間違っていないか)
C構える(立ち位置と手に持ったブレークコード等の確認)
D加速(腰に力を感じつつ強く前に)
Eおさえる(グライダーが頭上に来たらブレークコードを引き、頭上安定を確認)
F加速2(さらに加速)
G修正(グライダーの傾きや前後移動を見て修正)

これらを冷静に頭の中で考えることはできても、実際にやってみると@からGまで10秒とかからないくらいなので、以外に難しい。
むしろこういった事は、頭で考えると、それぞれに必要なポイントが、どれかひとつが抜けてしまったりするので、体で覚えるのが一番とのことだった。自分でもそれはわかっているが、難しい。

夕方ハウスに戻り、またTシャツを着替える。
外にある水道で水を頭からかぶる。

汗がひいて落ち着いた頃、インストラクターのNさんに呼ばれてテーブルへ。
毎回、講習が終わってから実施するブリーフィング。
講習簿を見ながら身に付けた項目とそうでない項目の反省会をやる。
自分で苦手と感じていた「ラインチェックとライザーのセット」を残された課題と申告し、Nさんも同意。
明日も同様の訓練をすることになった。

この日は初めてゲストハウスを利用することにしていた。
一人でちょっと不安だな、とも思っていたのだが、午前中一緒に練習したKさんも泊まるという。
「今夜は酒盛りだ!」

Kさんは今回電車で来たというので、自分の車で一緒に行った。
途中のコンビニで酒と夕食(というかつまみ)、明日の朝食などを買ってハウスに行った。
ゲストハウスには大きな和室が3部屋あり、それぞれにエアコンや二段ベッドがあった。
イベントなどがあると一度に大勢泊まることもあるようで、そういうときは台所で寝たりするそうだ。(Kさんは過去何度も利用している。)
交代でシャワーを浴びて、17:30頃から酒を飲みながらたくさんおしゃべりをして、結構疲れていたので22:00頃には就寝した。
寝る頃、急に雨がどざーっ!と激しく降ってきて、雷も激しく鳴っていた。

明日は外は全然ダメかも知れない。と思いながら眠りについた。


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2007年08月15日

練習日を予約

今度こそ練習
前回は予約を入れた直後に仕事でキャンセル。
1週間後の今度の週末、またあらためてスクールに予約を入れた。
エリアはまだまだ暑いようだが、気合いを入れて頑張る!!


週末バーベキュー!


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2007年08月08日

仕事でキャンセル

繁忙期につき練習は延期
次回の予約を入れたばかりなのに、予定していた日は出勤になった。
自分の仕事は、世間がお休みの期間中特に忙しくなる類のものなので、やはり休むわけにはいかない。
さっそくクラブにメールを入れてお断りした。う〜ん、残念...。
「またいつでも連絡ください。ちなみに機材が全部揃いましたので、お越しいただいたときにお渡しできます。」
という返信が来た。
やった!ついに自分専用のグライダーその他機材が揃った。
とても感激。早く練習したい。
グライダーはきれいに畳むと、少し大きめのリュックサック状の専用バッグにすっぽり入ってしまうサイズになる。
よって電車で通う人もいるそうだ。
自分の場合は車と決めているので、自分のグライダーその他機材は常に車に積みっぱなしになるんだろうなぁ。
家の中ではちょっと邪魔になりそうだし...。


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2007年08月06日

興奮冷めぬまま出勤

振込み金額再確認と次回予約
月曜日は普通に出勤した。
「あれ?随分日焼けした?」と言われた。
2日間みっちりお天道様の下でやってきたので、確かに顔や腕だけ真っ黒になっていた。
クラブで注文した機材一式の総額が、値引きやモノの変更で多少変わっていたはずなので、昼休みに、クラブ宛に問い合わせメールを打った。
ついでに早速次回の予約を入れるために、受講したい日を書いておいた。
夕方にはKさんから返事が届いた。
――――――――――――――――――――――――――――
メールありがとうございます。先日の暑く熱い講習バーンではお疲れ様でした。
今後とも宜しくお願いいたします。
最終金額は62万円です。
振込先は見積もりに記載させていただいています。
次回の予約承りました。こちらこそ宜しくお願いします。
ゲストハウスは問題なく宿泊出来ますので連絡をお待ちしております。
それではこれから空をとぶことにむかってがんばっていきましょう!
――――――――――――――――――――――――――――
振込み金額を自宅のかみさんに連絡して、銀行から振り込んでもらった。
ゲストハウスというのは、クラブが近所に持っている素泊まり宿(アパートのような感じ)。
遠くからやってくる人のために準備されているもので、洗濯機や台所、ベッドなども完備されているとのことだった。
自分の勤務地が、自宅とクラブの中間くらいにあるので、勤務が終わったらそのまま直行して1泊し、翌朝から講習に出ようと決めていたのだった。
毎回通うのは大変だしお金がかかるし、地元のホテルなどに泊まるのは高くつくから、大変ありがたい施設である。
いよいよ次回からは、本格的に訓練だ。


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2007年08月05日

離陸の練習と学科講習[スクール生1日目]

今日も浮遊の練習
1泊した宿を出て、9:00少し過ぎにクラブハウスに着いた。
「おはようございます!」と挨拶をして、受付に置いてある名簿に自分の名前を記入する。
昨日注文した機材のうち、ハーネスとブーツはクラブに在庫があったので、それを使うことになった。
かなりうれしい。これは自分のだ。大事にしよう。
本当は今回の小旅行では、昨日の午前半日だけパラグライダーをかじって、残りの1.5日は周辺の観光スポットで遊んで帰るつもりであったが、昨日1日のパラ体験ですっかりハマってしまった。
あまり乗り気でなかったかみさんも、今では「自分も本格的にやりたい」と言い出す始末である。
でも1度に60万円の出費を2人分というのは厳しい!と考え、かみさんはもう少し間を置いてから再検討するという。
自分の長年の夢の実現のためにありがとう。
そして、自分だけいい思いして本当にすまぬ。
今日は昨日よりも、エリアの風のコンディションが良いということと、日曜日なので、スクール生やベテランパイロットが朝からわんさか集まっていた。
昨日はがらがらだった駐車場も、ほぼ満車の状態だ。
車を見ると、地元ナンバーの他、都内からの人も多いようだ。
自宅から2.5時間かけて通うのは遠いと思っていたが、もっと遠くから来ている人もたくさんいるのを知って、そこまでしてでも続けたくなるほどの魅力があるんだろうなぁと、今さら当たり前のことを思ったのだった。
自分は正式にスクール生として学ぶ決意を固めているので、受講料を支払って、ベーシックコースを申し込んだ。
ベーシックという資格は、一番最初に取得するものであり、山から飛んで、スムーズに降りてくる最低レベルの技術を習得することを目標にしている。この受講料で6ヶ月間、何回訓練してもOKという仕組みになっており、こういったやり方は、他のスクールでも採用しているようだ。
この受講料を支払ったので、今後当面かかる費用としては、交通費と食事代くらい、ということになる。
昨日は風の関係であまり飛べなかったから、とKさんが、一緒に来たかみさんを気遣ってくださり、追加費用無しでかみさんも講習に参加させてもらえることになった。
Kさん、本当にありがとうございます。
今日も昨日に負けないくらい暑いが、少しでも上手に飛べるようになるために頑張ろう!

近くの講習バーン
昨日とは風の条件が異なるということで、クラブハウスから車で5分くらいのところにある、昨日とは違った講習バーンで練習することになった。
今日は自分と同じ初心者クラスに、若いお兄ちゃん2人、お姉ちゃん2人、そしておじさん1人も加わった。
お姉ちゃん2人とおじさんは、今日限りの体験コースへの参加のようだ。
若いお兄ちゃんはだいぶ前に、3日間お試しコースに入った後、3月に来て以来とのことだった。
3日目の今日、講習終了後に、今回限りでさよならをするか、それとも自分と同じようにひよっこパイロットの仲間入りをするのかの選択を迫られるわけだ。
今日の講習バーンは昨日のところよりもちょっと広く、横並びで2面の開けた斜面があった。
このうち片方は、少し大きな段差があって、もうちょっと高高度を飛べる形になっていた。
早速昨日と同じように準備体操と機材チェックをして、斜面から何度も走って短距離の滑空をやる。
なかなか良い向かい風が出ずに、ちょっと浮いては地上を走ってやり直し、をずっと繰り返していたが、体格が小柄で体重が少ないせいなのか、かみさん一人だけがかなり遠くまで飛んだ。しかも高高度で。
かみさんが着地後にグライダーを畳んでいる間、Kさんが我々のところに来て言った。
「なぜ奥さんがあんなに遠くまで飛べたかわかりますか?変に力まず自然に任せているからです。」
本気で習うつもりでいる自分と周りの初心者クラスの人々にとっては、非常に悔しいできごとであった。
一緒に滑空を繰り返していたメンバーのうち、お姉ちゃん2人とおじさんが、講習バーンからテイクオフへと移動していった。
気象条件が整いタンデムができるようになったとのことで、車で登っていったようだ。
しかし今日も暑い。気温は32度くらい。
Kさんが準備してくれていた冷たいお茶を、一回飛んでまた戻るたびに、がぶがぶ飲んでは汗をかいた。
Tシャツもパンツも汗でびっしょりだ。
昨日タンデムフライトで高いところを飛んでいたときはすごく涼しかったが、講習バーンでの初心者のこの訓練は、夏はかなり辛いものがある。
こんなに辛い思いをしてまでやるのか...と、心が一瞬揺らいだりもした。
準備をして飛んで、すいーっと滑空して着地まではいいのだが、グライダーを畳んで担ぎ、ハーネスもしょった状態のまま斜面を歩いて戻るのが結構きつい。
これも自由に空を飛べるようになるための試練と思い、頑張るしかない。
この日も11:30頃には講習バーンを撤収し、車でクラブハウスに戻った。

長めに休憩
ハウスに戻って、ずぶ濡れになったTシャツを着替えた。
今日はそうめんは出てこなかった。
クラブハウスには、レストランこそ無いものの、カップラーメンや冷凍食品などが常備してあり、安い値段でご馳走になれる。
自分はラーメンとピラフ、かみさんはピラフのみをいただいた。
フライトを終えたベテランさん達やインストラクターの方々が次々とハウスに戻り、車にあいのりで食事をしに出かけたり、クーラーがきいたハウス内でのんびりと休憩したりしていた。
備え付けの専門誌を読む人、ソファーで横になってうとうとする人、ハウス内に設置されたハーネス調整用のスタンドにぶらさがってイメージトレーニングのような事をやっている人、外で犬と遊んでいる人。
夏の午後は暑く、外で長時間練習するにはちょっと厳しいので、長めに休憩時間を取るとのことだった。
自分とかみさんも、テーブルで突っ伏してうとうとしたりと、ゆっくり休憩時間を過ごした。
13:00頃、真っ青な空に、急に雲が増えてきた。
インストラクターさんは何だかバタバタと忙しそうだ。
インターネットで気象予報などをチェックしているようだった。
この様子だと雷雲が発生し、にわか雨が降る可能性があるそうだ。
テイクオフに上がっていたインストラクターからも、無線で大粒の雨が降り出したと伝えている。
午後はハウスでじっとしているしかないようだ。
暑い中、あの辛い思いをもうしなくて済むのか、という安堵の気持ちと、一人前パイロットが少しだけ遠ざかったという少し残念な気持ちが自分の中で交錯していた。

楽しい座学
こんなときは、ハウスの中で集中的に座学をやるらしい。
KさんがノートPCをテーブルに持ってきて、講習用のビデオを見せながら、自分とかみさん、それから同レベルのスクール生を呼び集めて世間話しをし始めた。
いきなり難しい話しに入ることはせず、少しずつ本題に絡めながら講義を進める。
実技の教え方がうまいと思ったが、学科を教えるのもバッチリだ。
パラグライダーの特徴や基礎知識、色々な楽しみ方などを教わった。
単に限られたエリアをふわふわ飛ぶのも楽しいが、色々な競技があること、クロスカントリーといって、事前に計画を立てて、長距離フライトに出かけてみることも可能なこと、海外のエリアへ皆で出かけてフライトする楽しみなど、
パラグライダーは、何度も経験を積むことが重要だが、並行して座学で理論を学ぶことも必要と言っていた。
確かに言われた通りに操作をするだけでふわっと浮くことを繰り返していたが、理屈はまったく抜きだった。
今ここであらためて、パラグライダーが浮上する仕組みや気象のこと、ルールについてざっくり教わったのだが、「ふむふむなるほど」と、実践したことと理屈が一致して、手ごたえのある座学であった。
座学の最後にちょっとしたアンケートのようなものを記入して提出、皆に挨拶をしてクラブハウスを後にした。
今日がお試しコースの最終日というお兄さん2人は、そのまま席に残っていた。
これからKさんと、今後どうするのかを話すのだろう。
機材は安いものではないが、彼はまだ若く独身の様子。
お金もきっとあるだろう。
次回以降、一緒に訓練できるといいな、などと考えつつ、帰途についた。


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