2008年02月03日

学科試験合格! [スクール30日目]

降雪なのにあえて出かける
天候が良くないという予報があれば、出かけて行っても飛べないからやーめた。と考えるのは普通だと思う。
自分も基本はそういう考え方だったのだが、そういう通学を続けてきたせいで、学科講習の受講が疎かになってしまった。
天気が良い日は、「せっかくのチャンスだから、みんな、飛ぶぞ!」となるわけなので、わざわざ学科講習などやらないのだ。
最近は、毎週末土日のどちらか1日のみ出かける事にしているのだが、先週末の予報では土曜日はフライトできそう、日曜日は雪の予報だった。
前記の理由で学科を受けたかったので、迷わず日曜日に出かける事に決めていた。
当日朝のニュースを見てみると、首都圏を中心にかなりの降雪が予想されており、家の窓から外を見たら、車もたっぷり雪をかぶっていた。
出かけたら帰ってこられないかも知れないと、かなり不安にもなったがせっかくのチャンス、チェーンを積んで、飛べないのはわかっていたが機材一式も積んで、いつもより少しだけ早く家を出た。

高速道路は速度規制 フライトエリアの天気 メインランディング

途中、家の周りから道中約半分くらいはずっと雪が降っていて、道路以外はそこそこ積もっていたが、後半からフライトエリアにかけてはほとんど積もっていなかった。
しかしクラブがある場所の、表通りともいえる交差点入口には「この先積雪につき通行止」という大きな看板が立てられていた。
クラブからテイクオフに向かう峠道は、標高も高いしきっと積もっているに違いない。
いずれにせよエリア全域は、ボタボタの雪が降り続いているのでフライトは完全に無しだ。



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さすがに全然集まらない
インストラクターの方々はいつもの通り出勤していたが、講習生やパイロットは、集合時刻の9:00になってもさすがに全然集まらなかった。
辺り一帯にはずっと湿った雪が降り続いているし、外はとても寒い。
猫でなくともコタツで丸くなりたくなるだろう。
ハーネス調整のために来たベテランパイロットのY内さん、残り1科目の学科講習と、プライマリーパイロット学科試験を受けに来た講習生のT橋さん、そして自分を入れて、たったの3人だ。
のんびりな雰囲気の中、コーヒーとお茶菓子をいただきながら、楽しくお勉強を進めた。
T橋さんは最後の1科目を昼前に受講し、お昼を食べた後に試験を受ける事になった。
自分に残されていたのは[法規]と[気象]の2つ。
どちらも内容は浅いが、きちんとお勉強の時間が定められているので、関連したウンチクなども教わりながら、Y樹とマンツーマンでお勉強をした。

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K山さんから救出要請連絡
「さーて、じゃあそろそろお昼に...」という頃、スクールに電話がかかってきた。
首都圏が雪で大変な事になっているのに、エキスパートパイロットの学科試験を受けたいK山さんが、峠の反対側でスタックしているという。
Y樹インストラクターと我々3人で、車に道具を積んで救助に向かうことになった。
自分やT橋さんは、大丈夫だろうかと心配をしながら、手袋を出したり靴を履き替えたりと出かける準備を進めていたが、Y樹インストラクターとY内さんは、なぜかウキウキわくわくしているように見えた...。

救助隊出動!
クラブハウスの前や、ハウスを出てからしばらくの間は、道路に雪はほとんど積もっていなかった。しかし標高が上がるに連れて急に積雪量が増えてきた。しかしそんな事はお構い無しに、Y内さんの4WDはガンガン山を登る。
テイクオフに向かう道の入口を過ぎ、今度は山を向こう側へ下る。
「いないねー」と、ひょっとして林に突っ込んでいるのでは、とか、イノシシに食べられたのか、といった心配をしながら、山をどんどん下って行くと...


峠まであとちょっとだったが、この先へこの車で進むのは危険、と判断し、やむなく来た道を戻って麓に車を置き、Y内さんの4駆で一緒にクラブハウスへ行くことにした。





いよいよ試験!
少し遅い昼食のあと、ゆっくりお茶を飲んでから学科試験に挑む!
自分はベーシックパイロットの試験、T橋さんは、そのひとつ上のランクのプライマリーパイロット、そして遭難しかかったK山さんは、なんと最上級のエキスパートパイロットの試験をそれぞれ受けた。
見事全員合格!自分も無事、満点で合格できた。

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最初の技能証取得
パラグライダースクールに入校し、最初の技能証である「ベーシックパイロット」を取得するまでに、自分の場合は...

・在籍期間:約6ヶ月
・通った日数:計30日
・フライト本数:計40本 だった。

先日実技試験を突破し、今回は学科も合格となったので、早速技能証発行の申請をした。
たった一枚のカードではあるが、自分の技能が認められたことはとても嬉しい!

次の課題
これから先は、次の技能証「プライマリーパイロット」取得のためにがんばる。
これまではぶっ飛びと呼ばれる、「山から飛んで降りる」事を、一人で指示無しにできるようになることを課題として練習してきたが、これからは、様々な機動や、上昇気流を捕まえて高度を取る事を勉強していく。

「気象学」は楽しい気がしてきた
この日受講した科目のうち、もともとあまり得意でないし、興味もほとんどなかった[気象]については、全然知らなかった内容に少し深く触れた事で、かなり興味を持った。

(Y樹インストラクターの教え方のおかげか!?)
もっと勉強したい!と思い、クラブハウスで売っていた気象・天気図の読み方・楽しみ方を購入し、段々降り方が強くなる雪に怯えながら、早めにクラブハウスを後にした。
途中でスタックする事もなく無事帰宅できた。





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2008年01月26日

初めてのサーマルソアリング[スクール29日目]

たっぷり2週間もブランクをあけてしまった。
スクールへ出かける日は、会社に出勤する日よりも起床時間は早い。
前日は就寝時刻が遅かったが、久々にハマっている趣味をやりに行くためだったので、早起きはさほど辛くなかった。

R355 県道7号線 懐かしい雰囲気の看板

なぜかこの日は道路が混んでいて、クラブ到着が集合時刻ギリギリの9:00になってしまった。
到着後すぐにミーティングが始まり、1日の気象予報・概況を伝えられた。
朝はまず、メインの東側エリアで飛ぶことになった。





0126-09:45-01 0126-09:45-02 0126-09:45-03

久しぶりのフライトは慎重に
テイクオフに上がると、さすがに気温は低かったが、天気はとてもよかった。
風はほぼ東正面、やや北からからおだやかに入っていた。
飛ぶなら今がチャンスだ。
自分たちの1つ前の車で上がっていた講習生、パイロットはすでに順次テイクオフを開始していた。
急がないと、いつまた風のコンディションが変わるかもわからない、と少し焦ったが、自分は2週間振りに飛ぶわけなので、じっくり点検をすることにした。
機材の点検や装着の手順、無線機のチェックなど、やることと順番は全部身に付いているはずだが、今回はひとつずつ、ゆっくりと確認した。



すべての機材の点検と装着を終え、グライダーを担いでテイクオフへ行くと、間もなく自分の順番が回ってきた。

久しぶりだったが風が穏やかだったし、あまり緊張はしなかった。
これから前進して離陸し、ランディングに向かうまでの間にやるべき操作などを、頭の中で何度かイメージしてから出た。

離陸してチェックポイントを通過した後、サーマルがあったようで、上下前後左右に細かく揺らされた。
グライダーにぶら下がっている自分が、風に揺らされた場合の修正の仕方は大体理解はしているつもりなのだが、いっぺんにいろんな揺れが来た場合にはちょっと困る。
どれか1個に対して頭で少し考えながらなら修正できるが、いちいち頭で考える分余計な時間がかかってしまうから、複合的に3次元に揺れる状況では今の自分には対処がちょっと難しい。
それでも一生懸命風と戦い、何とか目的の方向へグライダーを進めた。
(おかげで課題を練習することはできなかったが...。)

高度処理ゾーンで高度を少しずつ下げていき、ランディングの吹流しをよく確認し、基本的な進入コースをたどった後、ターゲット脇の広い場所にスムーズに設地できた。

久しぶりだったが変に緊張することもなく、リラックスして1本飛ぶことができたので、いつもの感覚が取り戻せたような気がした。





感覚を取り戻して2本目
すぐ2本目に上がるぞ!と、すっかりやる気モードになって、機材を畳んで歩いてクラブハウスに戻ると、今飛び立った東側のテイクオフの風向きが、段々西寄りに変わりつつあることがわかった。
先に1本を飛び終えていたT村さんは、「西側で飛べるようになるまで講習バーンで練習します。」と言って、講習バーンへ出かけていった。

自分は、東でも西でもいいのでとにかく上がってみようと、送迎車でまたテイクオフに向かった。

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お昼前。
東側のテイクオフに到着すると、講習生は待機状態、パイロットたちが南面のテイクオフから離陸していた。
やっぱり風は、吹き付ける向きを少しずつ変えているようだ。
講習生は、予報通り西側からの風になるまで様子を見ているようだったが、全然高い技術を持っているパイロットの人たちは、メインの東面テイクオフの脇にある、南面のテイクオフから、少しずつ感覚をあけて皆出て行ってしまった。







その後、風は西から吹く時間が多くなってきた。
今日のテイクオフディレクター、Y美インストラクターの指示により、残った講習生は、今から西側のテイクオフへ移動することになった。
機材を車に押し込み、2回に分けてお引越し。
山の反対側、西のテイクオフまでは車で5分くらいだ。

地上の煙も手前の吹流しも向こうへ流れている テイクオフ引越し







西テイクオフ

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第2便で西側のテイクオフに移動して間もなく、ランディングにM浦インストラクターが到着、準備が完了した。
すぐに、先に到着していたパイロット、講習生がどんどん出て行き、
自分の順番もすぐに回ってきた。

無線でテイクオフを申告し、すぐに飛び立った。
気持ちはすっかり落ち着いていて、特に心配するような事もなかった。
離陸して間もなく、右側の尾根で隠れていたランディングが見えたので、目視確認を無線で報告する。


初めてサーマルソアリングを経験
機首をターゲットの×印の方向へ向けて、とても広い田んぼの上空へと進む。
するとしばらくして、ランディングのM浦インストラクターから「masaさん、その辺りで右360度旋回してみて。」と指示が来た。
座っているハーネスから右へ大きく乗り出して、右のブレークコードをぐぐーっと引いて旋回する。
最初に向かっていた方向に機首が向く少し手前でコードを戻していき、だいたい元通りの方向を向いた。
「じゃあもう1回やってみて。」
また同じ操作で旋回する。
「しばらくやって。」
!?同じ場所で、しかも右にばっかりぐるぐる回るの!!
旋回の練習は初歩段階から何度もやっているし、どうせなら最近やりだしたビッグイヤーやピッチングの練習のほうがいい!と思った。
言われた通り、最終的に同じ場所で5周くらい回った。
「masaさん、その辺りはサーマルが結構出ているみたいだから、少し回すとどんどん上昇できるよ。」
そうなの!!先に言って!!

確かに回っている間、時々下からぐぐっ!と力強く押し上げられる感じがあって、「なんだよ、旋回しづらいなぁ。」と思っていた。
確かにこの空域に入ってきた時よりも、高度はだいぶ高いようだ。
ランディングのほうを見てみると、地上にいる講習生やインストラクターが、誰が誰だかわからないばかりでなく、吹流しの向きもよくわからないほど高かった。
ここで初めて「高い!」と実感した。
ベテランパイロットや先輩から見ればほんの短時間だったかも知れないが、初めて上昇気流に乗って上昇したわけであって、後になってからじんわりと感動が来た。




ビッグイヤーで一気に降下
さて、ランディングはすぐそこにあるのに、こんなに近い場所でこんなに高いところまで上がってしまった。
垂直降下はできないので、「じゃあビッグイヤーやりましょう。」

今の時点でターゲットから遠ざかる方向を向いているが、高度にはかなりの余裕があるので、そのままビッグイヤーに入る。
M浦インストラクター「はい、じゃあどうぞ!」
えっと、これとこれだったよな。
と、翼端に接続されているラインのライザーを、手でつかんでぐいっと折り曲げると、ありゃ?
右はきれいに折れたが左の翼の形がおかしい。
手前のライザーで隠れて見えなかったのだが、よく見ると左手は違うライザーを握っていた。
ランディングでしっかり監視していたM浦インストラクターから、「はい、もう一回仕切りなおし。」と言われ、もう一度、今度は正しいライザーを引いた。
両翼端が、今度はきれいにぺロっと下に折れ曲がった。
「はいじゃあそのまま左旋回してこっちに向かって。」
左へ体重移動し、大きく左へターンする。
ターゲットの×印が正面に来たところで旋回をやめ、そのままライザーを引き続けた。
ターゲット方向へ直進しつつ、高度がどんどん下がっているのがよくわかった。
しかし最初に翼を折って旋回を始めてからターゲットに近い場所まで、ずっとライザーを引き下げていたので手がとても痛い。
途中で一度手を離して握りなおしをしてもよかったのだろうが、夢中だったのでそんな余裕もなかった。

その後、高度処理をしてターゲットへ進入しよう、と思った時、高度処理を遠めでやって、かつ大回りで進入してしまった。
おかげで着陸は、だいぶショートしてしまった。
それに、降りた目の前にあった小さな木にグライダーが引っかかってしまった。
M浦インストラクターがすぐに回収を手伝いに来てくれたので、これはあんまり問題ではなかったが...。
とてもお粗末なランディングだったが、今までは、テイクオフの後は高度を下げていくばかりだったのに、短時間でも高度を上げることができたあの感動は大きかった。
しかし今思えば、あの時あの空域には自分以外誰もいなかったし、もっと回させてもらえば良かった...。

あっ!ハングが!! 発電用風車の間を!? 気をつけてくださいよ!

ランディングエリアの中の、機材を畳むスペースは、融けた霜でドロドロだったので、皆道路で片付けた。
誰かが「あっ!」と叫んだので空を見ると、今日は珍しく回転している発電用の巨大風車のそばを、他のクラブのものと思われるハンググライダーが飛んでいた。早いし気持ちよさそうだけど、あれは危ないなぁ...。



時計を見ると時刻は13:30頃、一度ハウスに戻って昼食。
天気がいいのでハウスの外のベンチで仰向けになって、少しウトウトした。
真っ青な空の下、静かなところでの昼寝はとても気持ちがいい!


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1時間くらい休憩をとったあと、S木インストラクターが運転する送迎車が帰ってきた。
「今テイクオフはちょっとコンディションが微妙なので、上がっても飛べない可能性がありますよ。」
ひょっとしたら待ちのみになって、また車で下山、という事になるかも知れないが、いずれにせよ上がらなければ飛べないし、腹をくくって送ってもらう事にした。

西側のテイクオフに到着すると、先輩講習生が待機中だった。
風はほぼ真横、北側から入っていた。
我々講習生が使っている初級機では、この条件の中ではランディングまで到達できない可能性があるということから、テイクオフディレクターのY美インストラクターからGO!が出ない、というわけだった。

30分近く経って、ようやく風が正面気味になった。
今だ!ダミーを兼ねて、初級機の中でもちょっと性能が良い機体を持っている、K子さんが出た。



これなら大丈夫そうだ、という事で、全員てきぱきと機材の準備をする。
続いてO原さんも出て行った。

K子さん離陸準備中 続いてO原さん発進準備中

しかしその後はどんどん不安定なコンディションとなってしまい、結局クローズになった。
皆で機材を畳み、車に乗って下山した。

・フライト本数:計40本
・フライト時間:計6時間09分
・スクール在籍:6ヶ月




2008年01月13日

ツリーランディング講習[スクール28日目]

ベーシックパイロットの実技検定に合格したので、早めに学科講習の受講を進めたいと思っていた。
幸い(?)この3連休の初日、土曜日は雨の予報だったので「チャンス!」と思いでかけるつもりだったが、どうしても外せない用事で断念。
そして今日、天気は良し、風が微妙という予報の中、出かけた。
山がうっすら雪化粧 テイクオフもスキー場のように白い





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上がってびっくり
朝のミーティングを終えてすぐに西側のテイクオフへ行ってみた。
車道の脇には少し雪があったが、テイクオフに着いてびっくり、斜面が全部真っ白だった。
自分にとっては、この冬初めて見る雪だった。
風は正面だがちょっと強め スキー板があれば滑降できそう 風は強まるばかり

奥の斜面はちょっとこわいが、手前の比較的平らな部分にはゴムマットが敷いてあって、離陸にこの雪が障害になることはなさそうだ。
しかし、そろそろ機材を準備しましょうか、という頃になって、急に正面からの風が強くなってきた。
「早い時間帯ならいけるか?」と、少しだけ様子を見ていたが、今日の予報は、風は少しずつ強まっていくというものだったから、もう諦めざるをえなかった。
その後風はすぐにびゅうびゅう吹き付けるようになりだしたので、もし「今のうちだ!」と慌ててテイクオフしていたら、フライト中は大変な事になっていたかも知れない。


テイクオフのメンテナンス
スクール生を引率してきたY美インストラクターの「はい!今日はダメだね!」宣言が出た直後、狙ったようにS木インストラクターが車で上がってきた。
荷室には新品のゴムマットが積んであった。
「では有志を募ってマットを敷きます!」
まだフライト本数が少ないスクール生は講習バーンへグラハン練習をするため下山していったが、自分を含む数名は残ってマット敷きを手伝うことにした。
車からマットを降ろす 寒風の中、マットを並べる 完成!
マットは、テイクオフ面の地面を保護する目的で、人が歩く動線に敷いてある他、エサを探して地面を掘り荒らす、イノシシ対策の意味もあるらしい。
もともと敷いてあったマットを基準に、新たに30枚をきれいに敷き詰めて、ペグをハンマーで打ち込んで固定した。
イノシシに掘られた跡





グラハン練習へ
マットを貼り終えた後、任務を終えた数名の有志は、鼻水をすすりながら車に揺られ、西側の講習バーンへグラハン練習に向かった。
賑わう講習バーン 皆待機が長いようだ...

車から機材を降ろし、すでに斜面の下のほうで練習をしていた人達の様子を遠くから見てみると、風を待ってじっと立っている時間が長い。
風の状況があまりよろしくないらしい。

それをじっと眺めていても仕方ないので、自分たちも機材を広げて少し立ち上げの練習をすることにした。





だがなかなか風が吹かず、吹いても風向や強さがコロコロ変わってしまいこれでは練習にならん!と、正午頃片付けてクラブハウスに戻った。

初めてのツリーランディング練習
午後、やはり飛べる状況ではなかったので、ツリーランディング講習をやることになった。
これは、万が一、フライト中に木に引っかかってしまった時、安全に地上へ降りるための練習であり、高高度をフライトする者には不可欠である。
自分も、道具を一式揃えた上、いつでも使えるようにハーネス下部のポケットに収納してあったのだが、肝心の使い方を知らなかったので早めに受けたいと思っていた講習だった。
この日は、自分とS藤さんを含めた5名が受講することになった。
先輩のお手本 自分の懸垂下降

<ツリーランから地上に降り立つまでの手順>

@自己確保
グライダーが木に引っかかっているだけの状態では、いつ枝が折れて落下するかわからない。よってまず、木と自分とをシュリンゲ(スリング)で固定する。

A地上支援の要請
無線機やホイッスルで支援を求め、得られるなら支援を待つ。
しかし山中深くではひとりぼっちで誰も来ないというケースも少なくない。その場合は自分で安全に降りる必要がある。

B足場の確保
やはり木にシュリンゲを巻きつけ、片足を掛けて立ち上がれる場所を作る。

C支点の確保
最終的にはロープで地上に降りるが、そのロープを掛ける場所を、シュリンゲで確保。そこにカラビナを使ってロープを接続し、エイト環を通す。

D脱出
今までの手順に漏れが無いことをよく確認し、これまで命綱だったグライダーと自分とをカラビナ部から切り離す。
その後垂直下降で地面へ降りていく。

と、ざっくりこのような流れなのだが、道具の使い方や手順、コツなどに様々なノウハウや必ず守らなければならない事柄などがあって、登山系の知識がまったくない自分にとっては、全部覚えるのが不安なくらいであった。

まず、この講習を以前受けた事があって、今回再確認の意味で受講した先輩の手順を見てから、自分も始めての懸垂下降をやった。


よく、テレビや映画で消防士などが、壁を蹴りながら「さーっ」と降りていく様子や、壁など一切使わず、垂れたロープのみでヘリコプターから一気に降りる自衛官などを見るが、あれはとても難しく危険!と実感した。

今回の練習で講習の内容はすべて理解できたが、ちょっとやらない期間が続くとすぐに忘れてしまいそうなので、あまり間をあけずに次回も受講したいと思った。



2008年01月09日

ビッグイヤー初挑戦![スクール27日目]

久しぶりの平日登校。
昨年末に休日出勤した分の振替休日を取得したので、朝から出かけた。
つい先日、ベーシックパイロットの実技検定を受かったばかりなので、やる気はたっぷりだ。
今日の予報は晴れ!だったが、出かけてみると空はどんより...。
途中、一時雨も降ってきた。
以前から気になっている謎の定食屋。うかんむりが取れそう。 朝の天気は悪い...





さすが平日!クラブはガラガラだった。
朝の集合時刻の時点で、自分を含めて6名ほどしかいなかった。
混んでいるとテイクオフで待ち時間が長く発生したり、送迎車に乗れない事があったりするので、やはり平日はいい。
心配していた天候は少しずつ快方に向かいつつあり、風もおだやか、今日もメインの空域、東側で飛べることになった。
朝の東テイクオフ

上がってすぐ1本目
テイクオフに上がり、機材の点検を済ませてからすぐに飛ぶことになった。
朝の非常に穏やかな風の中を、スムーズにテイクオフできた。
最近では、フライト本数を重ねてきたので、飛行中に様々な課題をやるようになってきたのだが、あまり風がなかったおかげで何もできず、まっすぐにランディングへ向かう事になった。
またこれまでのフライトでは、決められた空域の中で8の字を大きく描きながら高度を処理していたのだが、検定を受かった前回、「今度から狭い範囲内でサークルを描いて処理し、その後きちんとダウンウィンド・レグ、ベース・レグを正しく設定して通過し、ファイナルアプローチに入りなさい」と指導されていた。
よって昨夜はクラブのホームページでしっかり予習をしてきたのだった。





そして間もなく、高度処理ゾーンに入った。
上空からランディングエリアにある吹流しをよく見て、進入方向を決めた。いつもと同じでOKだ。
そしてそれに伴い、自動的にダウンウィンド・レグとベース・レグが決まった。
目視でターゲットとの位置関係をよーくチェックしながら高度を落とし、今だ!と思ったところで進入を開始した。
しかし目測を誤ったようで、高度はすでに低くなっていた。
仕方がないのでショートカットしてランディングした。
毎回毎回、高すぎたり低すぎたりで、この見極めは本当に難しい。
パラグライダーにもILSがあればいいのに、と思った。(グライドスロープだけでいいです...)
メインランディングの様子 タッチダウンの様子


降りたらまたすぐ2本目へ
機材を片付け、2本目のためにまたテイクオフに上がる。
愛機のラインチェック いつの間にかパイロットが飛んでいた 南側のテイクオフ
テイクオフには、いつの間にか別の車でパイロットが上がっていた。
空を見ると、もう何人かがサーマルを捕まえてどんどん上空へ昇っていた。

2本目のテイクオフ。
いつものコースを進んでいくと、途中のチェックポイント手前にサーマルがあって、機体が急に上昇した。
今度は何かをやるには十分な高さが確保できた。
その頃、ラインディングにいたM浦インストラクターから「じゃあmasaさん、360度旋回を左右に1回ずつやりましょう。」と課題が伝えられた。
旋回後、再び直進に戻るときのために、正面の目標物を見定めて、左側へ体重移動しつつ、左のブレークコードを引いて旋回をした。
左側から直下を見て、旋回中心を確認した。
元の方向に機首が戻って安定した後、今度は反対側にも回した。
サーマルがあって多少揺すられたが、結構きれいに回れた。
地上でカウントしてくれていたM浦インストラクターによれば、1周21秒とのことだった。
その後の着陸進入は、今度はうまくいった。
機材を畳んで、一旦食事のため休憩を入れることになった。
この頃、後から来たパイロットの方々は、ガンガン飛んでいた。



今日も天気がいいので、クラブハウスの外にあるテーブルで食事をしていたところ、それまでテイクオフディレクターをやっていたY樹インストラクターが、昼食をとりにグライダーで降りてりてきた。
高度処理ゾーンで、気持ち良さそうに(気持ち悪そう?)ぐるんぐるん回していた。



初めてのビッグイヤー
昼食後、3本目を飛ぼうとまた東側のテイクオフへ上がったが、追い風になったり横風になったりで非常に不安定な状況だった。
西風が入っているようだったので、急遽西側のテイクオフへ移動することになった。
午後、東はダメ... 西テイクオフ入口 テイクオフ脇には「関東ふれあいの道」が

西側テイクオフでは、ほぼ正面から1〜2m/s程度の穏やかな風が入っていた。
集まった講習生4名は、ここから出ることになった。
ランディングは、最近使い始めたサブランディングだ。
とても広く障害物がないので安心して進入できる、というのがウリである反面、周辺に高度把握のための目安にできる建物や樹木が全然ないので、進入タイミングを決断するのが難しいデメリットもある。

大ベテランのY崎さんが先に出て、その後3分ほど間を置いて自分が出た。
Y崎さんは、すでに200本以上フライトしていて、腕や自信は自分とは比べものにならない。
目標は、やはり自分と同じく「もっともっと高く遠く」に飛びたいとのことだった。
堂々と前を飛ぶY崎さんを追うようにコースを取り、ランディングエリアが目視できたので、無線でランディングにいるY美インストラクターに報告を入れた。
「何か課題をやりましょうか。」と聞かれたので、前回の帰り際に操作手順を教わったばかりの「ビッグイヤーをお願いします。」と申告する。
「はい、じゃあ説明を思い出しながらやってください。」

<ビッグイヤーの手順>

@アクセルバーに足をかけ、加速の準備

AAライザーから伸びるラインのうち、両翼端前縁につながるラインがついているほうを、ブレークコードを掴んだままライザーも掴む

B掴んだ手をひねるようにして胸辺りまで下ろす
するとビデオで見たように、翼両端が前縁から下方向へ、ペロッと折れた。これで翼の表面積が小さくなったわけだが、あまり大きな沈下を感じられなかった。

C次にアクセルバーを両足を完全に伸ばすように、前方へ踏み込む
ここで前方から吹く風が強くなり、グライダーが加速したのがわかった。沈下速度も早いのが体感できる。

D体重移動により旋回
座っているハーネスから横方向へ、上半身を外へ乗り出すようにして体重を片側にかける。
左右それぞれ90度の旋回をやった。

復帰はまずアクセルを戻し、掴んでいたライザーのみをパッと放す。
ここで翼が戻らなかった場合には、ブレークコードを勢いよく引いて戻すポンピング操作をやれ、と教わっていたが、潰れにくいと言われている初級機であるためか、一発で翼は回復した。

↑これは自分ではありません...。




高度がほどほどまで下がっていたので、高度処理ゾーンに入り、随分前をいくY崎さんのコース取りを参考に、ダウンウィンド・レグを目指した。
しかしその途中で高度が不足気味なのを悟ったため、直接ベース・レグに入ってアプローチした。
ターゲット近くに降りられたものの、高度の見極めについては、今回も失敗に終わってしまった。

Y美インストラクターから「じゃあすぐ上がるから、そのままクルマに積んでください。」と言われ、グライダーを畳まずに、くしゃくしゃ丸めてクルマの荷室に押し込み、再びテイクオフに上がった。
少人数ならこのような積み方もOK 車中の様子

二度目のビッグイヤーで手ごたえ
4回目のフライトでも「ビッグイヤー」を申告して、一連の操作をやった。
あまり時間をかけずにテキパキとコントロールができるようになった、と実感できた。これにはだいぶ自信がついた。

ランディングはやはりダウンウィンド・レグを省略した格好でのアプローチになったが、これは風向きによっては仕方がないことで、むしろここではそうすべきだ、とM浦インストラクターからアドバイスを受けた。
今回の2本のファイナルアプローチの場合、ダウンウィンド・レグは民家と電線に沿って飛ぶ形になってしまい、これは基本的にダメとされているからだ。

日が沈む時間が迫ってきたため、今度は機材をきれいに片付け、車でクラブハウスへ戻った。

モーターパラのモーターを初めて見る
反省会を終えて帰ろうかと車に機材を積み込んでいたところ、奥の駐車スペースが何やら騒がしい。
覗いてみると、モーターパラグライダーをやるときに背中に背負うモータが置いてあり、ちょっと人だかりができていた。
これまで間近では見た事がなかったので、自分も見に行った。
Gさんが、平塚から飛びに来ていた持ち主の方から説明を受けていた。
エンジンは200cc、減速機の出力軸の先に、木製のきれいなペラが付いていた。
Gさんは試しに背負わしてもらっていたが、結構重たいようだ。

これを使うのに免許はいらないそうだが、当然何かあった時(人にケガを負わせたりモノを壊したり)には全部自分の責任、それにメンテは全部、基本的に自分でやるのだそうだ。
1基は大体100万円くらい、とのことだった。
わざわざ高いところまで上らなくても、平地からのテイクオフが可能だし、離陸地点に帰ってくることだったできるし、ちょっと魅力を感じる。



2008年01月05日

実技検定合格![スクール26日目]

前日夜、クラブのHPを確認したところ、「朝練あり」と書いてあった。
天候は良好の予報、寒くて辛いがぜひとも出かけよう。
しかし二度寝してしまい、丸々1時間寝坊してしまった...。
移動には2時間かかる。諦めて普通に出かけ、9:00頃到着した。

何だか天気悪いなぁ

クラブに到着して車を降りると、ベテランパイロットのY内さんに「あっ、来た来た!早く積んで、機材積んで!!」と言われた。
慌てて今車から降ろしたばかりの機材を送迎車に積んだ。
どうやらY内さんを含む朝練組みは、すでに1本(2本?)飛んできたようで、次に上がる人間が揃うまで待っていたようだった。
そこそこの人数が揃わなければ、送迎車が出ないためだ。
自分より少し前に来ていたT村さんも、わけがわからず機材を積み込み、ミーティングもやらずにすぐ出発となった。
(しかし慌てたせいで、T村さんがヘルメットを忘れ、途中で一旦クラブハウスへ引き返した。)

今日は久しぶりに東側のテイクオフだった。
風はとても穏やか。雲っていたが、スクール生にはありがたいコンディションだ。
機材を点検し、スクール生とパイロットがどんどん出て行く。
順番待ちをしていると、なんと霰(あられ)が振ってきた。



ランディングにいるM田インストラクターの無線連絡によれば、下はあまり降っていないようだ。
上は結構強くなってきて、待機中の我々の、ヘルメットやキャノピーにぽつぽつと音を立てて降り注いだ。
空はどんよりだが飛べそうだ! アラレちゃん。 順次離陸。



「はいじゃあmasaさん行ってみようか。」とY美インストラクターから声がかかった。
すでに霰が勢いよく降っているが、キャノピーが直接何か不具合を起こすわけでもないし、あまり寒くもなかったので気にしなかった。
前方の空域は降り注ぐ霰で白っぽく見えていたが、ランディングはきちんと見えているし、思い切って飛び出した。
少し進むと、ランディングのM田インストラクターから、課題を言い渡された。
ぶらんこのように、機体からぶら下がる自分を前後に揺らすピッチングを教わった。

<ピッチング操作の手順>
@ブレークコードを持つ両手を上げて、加速する
Aスピードがついたらゆっくり胸辺りまでブレークコードを引く
Bキャノピーのみにブレーキがかかり、体が前方に出る
C体が前に、一杯に振れた頃、再び両手を一気に万歳する
Dキャノピーが体よりも前に出る
E体が後ろ一杯になった頃、また胸辺りまで引く
Fこれを繰り返す
Gだんだん気持ち悪くなる

M田さんの指示に従って、3、4回前後に揺られて終了。
かなり気持ち悪くなった。
他人が運転する車に酔う人でも、自分で運転する分には全然大丈夫、とよくいうが、これは初めての体験だったし、体にかかるGはさほど大きいものではないが結構酔った。
さらに360度ターンの練習をやってから着陸した。
ランディングは全然降っていなかった。





M田インストラクターから、「そろそろ実技検定受けてみれば?」と言われた。
確かにもう、ベーシックトレーニングの目安である30本は達成しているし、指示無しフライトにもだいぶ自信がついた。
しかも今日のようなほぼ無風状態で、かつ長く経験を積んできた東側で飛べる貴重なチャンスだ。
ぜひやってみよう。
一度クラブハウスに戻り、Tインストラクターに検定を受けたいと申告し、「よし、頑張って!」と言われた。
検定受験の申請書に記入し、注意事項をいくつか言い渡された。

送迎車が来たので機材を積み込み、午前中2本目のフライトのため、再びテイクオフに上がった。
1本目の時とは違って、テイクオフは混んでいたし、風向きが東と南、ちょっぴり西へとコロコロ変わった。
テイクオフが東になったり南になったり。 
自分が飛んでいる間に上がったパイロットやスクール生でごった返していて、まだ1本も飛んでいない人から優先的に出てもらう、とのことだった。
「検定」ということで、いつもよりもしっかりと機材の点検を済ませ、緊張しながらしばらく待っていたが、ヘルメットとハーネスを脱ぎ、リラックスして待つことにした。




そして他の人たちのテイクオフを待つこと2時間近く...。
こんなに待ったのもとても久しぶりだった。
気付くとさっき飛んでいったはずの人が何人かいて、昼食も終わらせてきている人もいた。
こりゃいかん!と思った頃声がかかり「次行きましょうか。」と言われた。
こんなときはあまり遠慮せず、申告して出させてもらわないとダメだ、と思った。

今日2本目、検定のフライト。
朝の1本目のときとはだいぶコンディションが変わっていて、ランディングも南寄りの風が吹くようになっていたし、途中の空域もサーマルが出だしていて、「ひょっとしてまずいか?」と心配になった。
「はい、じゃあ頑張ってね。いつも通りやれば大丈夫だから。」とY美インストラクターから声をかけられ、思い切って離陸した。
オールクリア! ライズアップ V1!
珍しい、自分のテイクオフ写真!

すぐに上下に揺れがあって、さらに少し左へ流されたが、スタンディングポジションのまま右へ機首を向け、揺れがある程度治まってからハーネスに座った。
順調にチェックポイントを通過し、機首をランディング方向に向ける。
その後高度処理ゾーンに入って、いつものように8の字旋回をしながら高度を少しずつ下げていったのだが、風が8の字の側面方向から吹いていて、そのままターゲットから遠い方向に流されているのがわかった。
ランディングにある吹流しを見ても、今まで経験の無いアプローチ方向で行くしかない、といった感じだ。
いつものように旋回を続けながら、ターゲットを目視して角度・位置関係をこまめにチェックし、「そろそろだ」と思った時にベースレグへ入って行ったが高度が足りなくなりそうだと感じた。
すぐに左旋回し、まっすぐターゲットに向けたが向かい風が強くてあまり伸びない。
「ひょっとしてだいぶ手前に降りてしまうか?」と心配したが、ターゲット近くに到達し、スムーズに接地できた。
直後に、ランディングでチェックシートを持って添削していたM田インストラクターから「はい、じゃあmasaさん合格ね!」と言われた。
あっけない感じだったが嬉しかった!




腹が減ったのでクラブハウスに戻る。時刻は13:00過ぎ。
飛べてもあと1本かな、と思っていたところ、朝練からコンスタントに離着陸を繰り返している、先輩のK子さん(女性の名前ではない)がハウスに戻ってきた。
もう4本飛んだとのことだった。すごい勢いだ...。
また送迎車に乗って上がっていった。
食事を見つめるパグくん
食事を終えた頃、ランディングしたT村さんがハウスに戻ってきた。
彼も検定を申し込んで飛んだそうだったが、ターゲットを大きく外してアウトだったそうだ。次の1本で再チャレンジするとのことだった。
一緒に車に乗って、自分は3本目へ。
午前中と違って天気はだいぶ良くなっていた。
空が青色になった T村さん順番待ち。前方にはハングが。どけ! 
2度目の検定挑戦のT村さんが先に出た。






そして自分の3本目。
安定して出られたが、間も無くサーマルに乗ってぐぐっと高度が上がった。
その後、ランディングのM田さんから無線が入った。
「高度にだいぶ余裕がありそうだから、少し尾根寄りで回してみましょう。左に360度回ってみて。」
言われた通り、少し大きめに左へぐーっと旋回した。
「はい、じゃあもう1回。」またぐるりと回る。
旋回の中心がどれくらいずれるか確認してみるように言われたので真下を見たが、あまり変化は感じられなかった。
そのまま同じ場所を4周ほどしてから高度処理に向かった。

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旋回の途中、自分の次にテイクオフしたT橋さんが、すぐ脇をびゅーっと通り過ぎていった。
こんなに高い場所で他の機体をすれ違ったのは初めて、自分だけではあまりスピード感を感じないものだが、すれ違いの時の相対速度は結構なものだ。正面衝突したら、ひとたまりもないだろうなぁ。
今回のアプローチは、いつもと逆方向からだった。
風向きがいつもとはほぼ真逆に近く、北寄りから入った。
よーくターゲットと自分の位置関係を確認してファイナルに入っていったが、ちょっと高すぎたので大周りをして入る。
小高い土手に正対して入って行ったのでちょっと危険な状況であったが、ふわりと衝撃無く降りることができた。

機体を畳みにランディングエリアの隅っこに行くと、二度目の検定チャレンジを終えたT村さんがいた。見事合格とのことだった。
良かったですね!!




時刻は16:00前。
いつもだと、この時間から上がるとランディングに降り立つ頃には結構暗くなってしまうので、今日はもう終わりだな、と思いつつ、ハウスに戻った。
すると朝からガンガン飛ばしているK子さんがいた。
「よし、最後にもう1本行こう!行くでしょ?」
自分とT村さんは、あまり乗り気ではなかったのだが、まだ明るいし、せっかく飛べるチャンスがあるのだし、決心して上がることにした。
しかしテイクオフに着いてみると、K子さんがハウスにヘルメットを忘れているのに気付いた。
K子さん、あと1本で7本達成だったのに...。残念!

最後の便で上がったスクール生数名が順番にテイクオフし、自分も1本飛んで反省会へ。

<指摘事項>
・テイクオフ助走が小走り→大またで大きく
・テイクオフ時の「おさえ」が少なくグライダーが前に出ている→もっとおさえる

また、次回以降課題としてやってみよう!と、Y美インストラクターから「ビッグイヤー」の操作手順を教わった。
これは緊急時等、急いで降下したいときにやる操作で、翼の両端の一部を意図的に潰し、翼面積を減らして沈下速度を増す、というものだ。
椅子に座ってシミュレーションをした。忘れないうちに早くやってみたい。
次回は振替休日を取って、久しぶりに平日に出かけよう。


2008年01月03日

飛行初め[スクール25日目]

−−−−−−−
たまたま私のブログを見に来てくださった皆様、またいつも訪れてくださっている皆様。
新年、明けましておめでとうございます。
パラ初心者でありブログ初心者であるがために、非常に見苦しい部分ばかりと思われますが、これからも一生懸命、何かのお役に立てるものを目指して頑張ります。
本年もよろしくお願い申し上げます。   masa
−−−−−−−

明日4日は出勤日。出勤前日に出かけると、ちょっと辛いのでそれは今後やらない、と決めてはいたが、天気が非常に良い予報だったので出かけることにした。
柿岡の街並み いつもは混むが今日もガラガラ 東側テイクオフが見えてきた
8:00少し過ぎにクラブに到着すると、パイロットやスクール生、そして岩手から遠征に来ていたクラブの方々で、クラブの庭はすでに賑わっていた。
エリアは快晴。風は西からだったがとても穏やか。これなら今日は飛べそうだ!
ドラム缶の焚き火を囲んで年始の挨拶ついでに、皆で雑談しながらしばらくのんびりした。
焚き火を囲んでのんびり
9:00過ぎ。今日の参加者が皆揃った頃ミーティングをやって、早速西側のテイクオフへ上がった。
富士山!何だかめでたい!! スクール生続々と離陸
正月休みで工場の稼動や車が少ないせいか、空気がとても澄んでいた。
ここへ来て初めて目にしたのだが、遠くに富士山も見えて感動。





間もなく自分の番が回ってきた。
前回のフライトから2週間くらいブランクがあったので、ちょっと緊張した。
案の定、離陸後にテイクオフにいたTインストラクターから「ありゃ?今日はちょっと硬いねぇ。」と無線で言われた。
またこの日は、先日見に行ってきた西側のサブランディングエリアに初めて降りることになっていた。
昨日寝る前に、アプローチのコースをしっかり勉強していたが結構不安だった。
高度処理に入り、覚えてきたとおりの操作を始めたが、ランディングにいるO田インストラクターからは、全然違う指示が来た。
頭の中で描いていたイメージとは異なってきたので、だいぶ混乱してしまった。
結局最後は細かい指示が入ってターゲットのそばに降りられたが、どうも納得のいかないフライトに終わった。
それに、自分はもう少し高度を落としてから最終進入、と考えていたのだが、それは誤りであったこともわかり、反省もした...

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初めて降りた西のサブランディングエリアは、霜が融けたばかりだったのか、ドロドロだった。
ブーツは勿論、キャノピーも泥んこになってしまい、皆アスファルトの道路に上がってキャノピーを畳み、ブーツの泥を払っていた。
その後、道路に散らかった泥を、S木インストラクター達が一生懸命竹箒で掃除していた。S木さん、スミマセン!次から気をつけます。




2本目を飛ぼうと、再度テイクオフへ上がったが、今度は風が強くなっていた。
パイロットや、自分よりも先を進んでいるスクール生はどんどんテイクオフしていたが、そのうちテイクオフディレクターのTさんから「しばらく閉鎖」が宣言された。ベーシックコースの自分とT村さん、S藤さん、そしてT橋さんは、食事のため一度クラブハウスに戻った。
テイクオフは一時中断 遊びに来ていたパグくん お雑煮をごちそうになる
元旦、(自分は参加できなかったが)皆でついた餅を使って作られたお雑煮が振舞われた。ちょうどいい具合に餅が焼いてあって具もたっぷりで、とてもおいしかった。ご馳走さまでした!





午後はやはり風が強く、スクール生のうち、比較的浅い者や、希望者は講習バーンへ練習に行くことになった。
ついこないだもリバースの練習をやって、ちょっと自信もついてきたのでやる気をたっぷり持って出かけた。
今日の講習バーン担当のY美インストラクターから、「じゃあそっちの広いところでお願いします。」と言われ、T村さん、T橋さんと、わーい!と早速準備をしたが、そよ風が時々来るばかりで全然立ち上げができなかった。
風を待つ自分の愛機 風を待つT村さん 待ちくたびれたT橋さん

「来た!」と思い、少し立ち上げてはバサバサっと落ちてしまい、またしばらくじっと待つ...を繰り返すこと1時間。
もうダメだなぁ、と思っていたところへ、テイクオフにいるTインストラクターから「だいぶ風が治まってきた」と無線が入った。
もう1本飛べるかも!!
すぐに機材を畳み、車でテイクオフへ向かった。
急いで片付ける
時刻は15:30、もう陽が傾き始めていた。
パイロットを含めたベテラン組みは、皆離陸してしまっていて、スクール生以外はほとんどいなかった。
Tインストラクターから「暗くなっちゃうから早くどんどん準備して」と言われ、皆ばたばたと準備を始める。
本数の少ないスクール生から順次フライトを開始した。



そして太陽が遠くの山に隠れようかという頃、最後の最後に自分の順番が来た。
機材の細かいチェックをしてもらい、ほぼ無風の中、安定した離陸ができた。
数秒後、右手にサブランディングのターゲットが見えたので機首をそちらに向けて、報告の無線を入れた。
今回ラインディングで待機していたのはY美インストラクターだった。
左右360度旋回の課題をいただき、ぐるりと両方向へ旋回をしてから高度処理ゾーンに向かう。

途中、左の方向を見ると、沈む夕日がとてもきれいだった。
街の灯りがあちこちで点き始めていて、これもきれいだった。
こんな景色は、スカイスポーツでもやっていない限りなかなか見られないだろうなぁ、と、パラグライダーを始めて良かった!とまた実感する。

今回風は、少し山寄りから吹き降ろしている感じ、とのことだったので、通常とは違ったコースでターゲット脇に降りた。
そのまま無線で受けた指示通り、グライダーを片付けるエリアまで、キャノピーを頭上に保ったまま走り続けて息が切れた。
Y美インストラクターに「ありがとうございました!」と報告し、この日の全フライトは終了となった。
撤収が最後になった自分は、先に降りて待っていた皆に手伝ってもらいつつ、さっさと片付けて、とっぷり日が暮れて真っ暗闇になった山道を、クラブハウスに戻った。

反省会で、
・高度処理がターゲットに近過ぎる
・ターゲットを見下ろす角度の重要性
・着陸前の長時間フルブレークは失速に至る危険がある

などを教わり、次回は課題をやりましょう、と約束して解散となった。



2007年12月31日

パラ納め[スクール24日目]

年内最後の練習へ
年末年始の休暇は29日からの予定だったが、勤め先が一番忙しくなるのがこの日だった。
29日は出勤し、30日に出かけようと考えていたが、29日に出勤したのが災いして、やりかけていた仕事をやりだしたら止まらなくなって、結局深夜の帰宅となってしまった。
おかげで30日は朝起きるのが辛く、最後の最後、31日に出かけた。




朝、いつものように6時過ぎに家を出た。
さすがに年末最終日の早朝。高速道路も含めて道はガラガラだ。
走れば走るほど、なんだか自分も「ひょっとして今日は出かけてはいけないのでは?」などという気もしてきた。
家で掃除をしたり、買出しに行ったりするのが普通だろう。
オービス地点はきちんと減速 寒いけどいい天気! 普段はトラックが多い工業団地内も今日はガラガラ
8:30頃クラブに到着したが、駐車場にはスクールの車しかなかった。
この時間に着いて、自分以外誰も来ていないというのも初めてだった。
車を止めてよく見ると、スタッフの皆さんはテーブルを移動したり、掃除をしたりと、いつものように朝の段取りをやっていた。
「おはようございます!」と、笑顔で元気のいい挨拶が、というのもいつもの通りだ。
ひょっとして、今日は自分だけなのか?と少し不安になりつつも、インストラクター数人に対し、スクール生は自分1人という事であれば、ちょっとお得なのでは、と思った。




9:00頃まで、コーヒーを飲みながらインストラクターの方々と世間話しをしながらのんびりしていると、ぽつぽつと、他のスクール生や、パイロット達が集まりだした。
最終的にはいつもの通り、20名近くが集結していた。
今日は朝から風が強く、その後も段々強まる予報。
朝一番からフライトはできないのでは、と予想していたが、やはりダメだった。
しっかり練習をやって、最後を締めくくりましょう、ということになった。
講習バーンでグラハン練習 風待ち 撤収
午前中は、西側の講習バーンへ出かけ、スクール生、パイロットともグランドハンドリングをやった。
風向きや強さがコロコロと変わり、自分にとってはなかなか難しい状況もあったが、インストラクターから細かい指導をいただきつつ、午前中一杯、満足のいく練習ができた。





お昼、今年最終日の練習の締めに、皆で集合写真を撮ってからハウスに戻った。
風は冷たく、少し強く吹いていたが、陽射しが気持ちよかったので、外でごはんを食べたあと、ベンチで横になって少しうとうとした。
車の通りも少なく静かで、とても気持ちがよかった。
お正月の飾り付けが着々と進む

初めての緊急対応訓練
午後は、緊急用パラシュートの開傘(かいさん)訓練をやることになった。
(内容については前述しているので省略!)


手前の赤いコーンを、「空中のあいているスペース」に見立て、不安定なコンディションの中、冷静にコンテナを投げる。
自分も含め、全員2度ずつ練習をした。
他人がやっているのを見ていると結構簡単!と思っていたが、自分がぐるぐる錐揉み状態になっているときに、落ち着いて緊急用パラシュートのハンドルをしっかりつかみ、コンテナをしっかり引き出してから狙った場所に投げるのは結構難しい。
中にはあまり激しく回転させられ、あと一歩であわやG-LOCという場面もあった。



一応コンテナは、ぽいっと空中に出ていますね。(^-^;)
自分も2本中1本は、全然マト外れなところへ投げてしまった。





練習の後、教室でレスキューパラシュートのノウハウを座学で教わった。
レスキューパラシュートを実際に使った事例を、ビデオで見た。
高高度でああなったら、果たして自分には冷静に対処できるのだろうか、と、少し怖くなった。
解散後、先日購入したレスキューセット(ロープやカラビナ等、ツリーランディングの後地上に降りるための道具)のセッティングを、Y美インストラクターに教えてもらいながらやって、ハーネスのポケットの押し込んだ。
来年の準備も、これでバッチリだ。






最後に、クラブハウスに残っていた方々と、インストラクターの皆さんに年末のご挨拶をして撤収した。

1月1日の初日の出フライトには、予定が入っていて参加することができないが、寒さにメゲズ、1月も積極的に通うことにしよう、と決めた。

2007年12月24日

グラハンと学科の講習[スクール23日目]

3連休。
初日は天候が良さそうだったので出かけるつもりでいたが、前日会社帰りに午前3時近くまで、約8時間もぶっ通しで飲んでしまい、帰宅は夜明け前だった。
朝、一度は起床したものの、すぐに二度寝に入ってしまい、昼頃まで起きられなかった。
後から聞いのだが、この日は6本飛べた人もいたそうで、ちょっと後悔した。

2日目は完全に雨予報だったので出かけるのはやめ、結局最終日のみ出かけて行った。
霧の高速道路 R355 柿岡

しかし到着してみると風が強く、朝はフライトできない状況であった。
この日朝の選択肢は、

@講習バーンに行ってグラハン練習
Aツリーランディング講習  の2つ。

Aは、目的のランディングに降りられず、木に引っかかってしまったときに安全に地上へ降りるための訓練。
ザイルやカラビナ、エイト環などを使うのだが、自分はまだこれらの機材を調達しておらず、またグラハンは久しぶり、ということもあって、@を選択した。





風は西側から吹いている様子だったので、車で西側の講習バーンへ出かけた。

準備体操の後、斜面から順番にフロントで立ち上げ、助走をやった。
次第に風が強くなってきたので、希望者に限ってリバースの練習をやる。
リバースはとても久しぶりだったので、ライザーの持ち方からほぼ完全に忘れており、K元インストラクターにゼロから教わった。
過去練習した感覚はすぐに取り戻す事ができ、宙に浮いたキャノピーのバランスを保つ楽しさに浸った。
以前と違って、腰が痛くなったり膝が辛くなってくるような事もなく、無駄な力を抜いた状態で、コントロールをある程度維持できるようになったのかな、と感じた。
片付けて講習バーンをあとにする

期間限定の「降りやすいランディング」
正午近くまでリバース練習をやって、クラブハウスへ昼食に戻る途中、最近オープンした西側のランディングエリアを見学しに行った。

先ほどまで練習していた西側講習バーンと同じ面にある西メインランディングは、周囲を林に囲まれている上、設置面が勾配になっているので、自分のような初心者にとっては、アプローチは結構怖い。

しかしこの西サブランディングは、とても開けた田んぼのど真ん中にあって、いつもメインで使っている東のランディングよりも降りやすく見えた。
(但し脇には道路と電線、反対脇には側溝があるので油断はできないが。)
広くて安心!
これなら安心して、思い切ってアプローチすることができそうだ。
まともに落ちたら足を骨折しそうな側溝の場所もしっかり確認し、昼食のためにハウスに戻った。
寒いので皆早歩きで帰る





緊急対応訓練「ツリーラン講習」
ハウスの裏手にある、鳥居の形をした講習用タワーでは、朝から開催されている「ツリーラン講習」がまだ続いていた。
ツリーランディング講習の様子

これは、高高度フライトをしているパイロットやスクール生向けに開かれている講習で、万一木に引っかかってしまった場合(ツリー・ランディング)に、まず自分が落っこちてしまわないよう、安全を確保し、地面までザイルを使って降下をする練習で、自分もそろそろ受講せねば、と思っていた。
講習生は、ヘルメットとハーネスを装着し、ハシゴで高所に上ってから体を鳥居に吊ってもらい、それを「木に引っかかった」ものと見立てて降下の訓練に入る。

「昼食後はこれに参加しよう。」と思っていたが、午後はこの鳥居で「緊急用パラシュートの開傘講習」をやるとのことだった。





緊急対応訓練「緊急用パラシュート開傘(かいさん)講習」
パラグライダーは、空中で危機的な状況に陥った場合、例えばフライト中にキャノピーが潰れてしまったり、他機と接触したりすることでコントロール不能になった場合に、座っているハーネスの下部にある赤いハンドルを引き、緊急用パラシュートを取り出して空中に放り投げることになっている。(また戦闘機の話しだが、脱出したいときに、シートに設けられているハンドルを引いて、パラシュート付きのシートごと打ち出す射出座席の運用に似ている。)
訓練では、鳥居の中央付近から吊下げてもらい、ぐるぐると体を激しく回転させ目が回る状況を作ってもらい、緊急用パラシュートを引き出して投げる練習をする。
緊急用パラシュートは、潰れたキャノピーなどが無い、開けた空間を目指して投げるものとされているため、訓練ではカラーコーンを置いて、そこをめがけて投げる努力をする。
緊パラ講習の様子

午後、風の強さがさらに増してきた。
これではもう、フライトは勿論、グラハンすらできない。
午後の選択肢は、

@緊急用パラシュート講習
A学科講習

のいずれかだった。
少し悩んだが、最近はフライト本数を稼ぐばかりで学科講習を全然受講していなかった事から、Aを選んだ。
技能証を取得するためには、学科、フライトともノルマを達成した後、それぞれの試験をパスしなければならない。
この日の学科は「フライト・テクニック」。
ベーシック・コースのスクール生としては、

1)フライトプラン
2)テイクオフ
3)アプローチとランディング

といった、基本中の基本についてお勉強する。
スクリーンを使ってこれらを学び、最後に模擬試験をやった。
15問中14問正解。ちょっと引掛けっぽい問題に、まんまとやられた。

帰り際、今日は参加できなかったが「ツリーランセット」を買って帰った。
次回以降チャンスがあれば、この講習をぜひ受けたい。


2007年12月15日

場外着陸 [スクール22日目]

会社の同僚が遊びに来た
今日は、会社の同僚Tくんが、お試しコースにやって来た。
Tくんは以前から、スカイスポーツ系のものをやってみたい!と思っていたとの事で、今回は思い切って、1人で出かけてきた。
自分の紹介によって来たので、スクールに費用をディスカウントしていただいた。本当にありがとうございました!
朝のミーティング待ち

Tくん、いきなり高高度フライト
この日、クラブではエキスパートクラスのパイロットを対象としたセミナーが開催されていたため、タンデムフライトを引率できるインストラクターが少なかった。これに対し、本日のお試しコース参加者は7名。全員が同時に高高度フライトに行くということができないため、このお試しコース参加者の中で一番早くやってきたTくんは、まず最初にタンデムフライトに出かけることになった。





朝のミーティングを終え、スクール生も一緒に送迎車でテイクオフへ向かう。
今日の予報では、午前中は東側のメインエリア、午後は少しずつ風向きが変わり、西側でのフライトになりそう、とのことだった。
スクール生が機材の点検を始めたころ、Tくんはもう離陸準備に入っていた。本当は先に滑空体験をやって、最後にこの高高度フライトをやって感動!でおしまい、というのが良いのだろうが、朝来てすぐいきなり高高度で...とても緊張したでしょ?
R太インストラクターから離陸の手順の説明を受けた後、澄んだ青空に向かって飛び出していった。


その後、スクール生も次々と間隔を置いて飛び出す。
準備を済ませて順番待ち S藤さんの離陸 T村さんの最終チェック

まだフライト本数が少ないのスクール生から順次出発し、自分は最後から2番目に出た。




2回目のアウトサイド・ランディング
眺めが最高にきれいだった。随分遠くのほうまでよく見える。
今回で本数は27本目、インストラクターからの無線指示の回数がかなり減った。
いつもの慣れたコースをたどり、チェックポイントを通過して高度処理ゾーンへ。
ここでは8の字を大きく描きながら、ランディングへのアプローチにちょうど良い高さまで降下するのだが、「よし、こんなもんだな。」と進入を決断し、ベースレグに入ったところでランディングエリアでスクール生の監視をしているT校長から「あー...だいぶ高く入ってきたねー。」と無線が入った。
自分の感覚としてはバッチリなつもりだったが、後から聞いた話しでは、理想の高さの2倍くらい高かったという。うーん、難しい...。
仕方がないので少し大回りをしながらファイナルに入る。
しかしそれでもまだ高く、もう逃げ場が無くなってきた。
校長から無線指示。「正面よく見て、落ち着いて降りる場所決めてね。道路はダメだよ。」
冷静になってコントロールを続け、ターゲットの×印を通過、このまま行くと道路に行ってしまうので少し左へ向け、場外の田んぼに降りた。
グライダーは前方に倒れこみ、1段高くなっている道路へバサバサっと潰れた。
もう少し高かくて段差に激突するか、道路に降りていたら怪我をしていたかも知れない...。
以前田んぼに降りたときと違って、乾いていたので泥んこにならずに済んだが。

降りた後、T校長から次のようなアドバイスを受けた。

・ターゲットとの距離に余裕を持って高度処理すること
・ターゲットと自分の位置関係を常に把握すること(目視にて)
・余計な力を体から抜く(いつも手で風を感じる) など。

アウトサイド
写真の左奥のほうから飛んできてターゲットをオーバー。
写真一番手前付近、左の道路に近いところに降りた。危ない!

2本目に上がる
田んぼから「よいしょ」と道路に這い上がってキャノピーを丸め、所定の位置で片付けた。
クラブハウスに戻って、送迎車を待つ。
タンデムフライトを終えたTくんは、すでに講習バーンへ行っているようだった。
講習バーンの様子 講習バーンの様子(Dズーム)

2本目のためにテイクオフに上がると、先輩スクール生やパイロットがたくさんいた。
風は、正面の東からだったり少し南寄りからだったりと、吹き付ける方向が一定していなかったので、両方の面を使いながら臨機応変に離陸していた。
コロコロ変わる風の向きや強さに、先輩たちもなかなかスムーズに出られず、テイクオフディレクターY美さんの指示で離陸中止もあった。



また南側の面は、傾斜が途中から突然急になっていて、助走距離が大変短い。
何かあって中止しようにも、前に出過ぎるとすぐに草木があって危険だ。
さらに離陸後は、すぐに左旋回を開始させて山を回りこみ、東側の本来のコース合流することになっているが、この山が死角になって、テイクオフ、ランディングの両方のインストラクターから見えない時間がある。
何かあってもインストラクターの指示をもらうことができないため、我々のような経験が浅いものはまだ使わせてもらえないことになっている。

まだ間に合う!・・こだわり条件から選ぶ海外ツアー


そしてそのうち、風が南ばかりから吹くようになってきたため、ベテランパイロット以外は一旦下山することになった。
機材を片付け、車に積み込んで昼食を食べにクラブハウスに戻った。
機材を車へ 昼ごはんを食べに行こう

クラブハウスに戻ると、お試しに来ていたTくんも講習バーンから戻っており、すでに食事は済んでいた。
感想はと聞くと、「難しい!」であった。
自分も初めて立ち上げから滑空までをやったとき、数秒の間にやらなければならない事がたくさんあって覚えられず、苦労した事を思い出した。
今では大半を体で覚えているが、最初はラインの本数だけでも嫌気がさしたこともあったなぁ...。





13:00頃「さあ、また頑張りましょう!」と、Sインストラクターに誘われて、Tくんはお試しの皆と一緒に講習バーンに出かけていった。

自分は食事をして少し休憩。午後は西側へ移動なのか?
のんびり休憩 さくらは昼寝

久々の講習バーン
「今すぐに上がっても、少し待ちになるかも知れない。」ということだった。インストラクターが相談した結果、時間がもったいないから講習バーンで少し基礎練習を、ということになった。

講習バーンに着くと、すでにTくんを含めたお試しコースの3名がふわり体験を繰り返していた。
Tくん、準備中。

自分たちも少し離れた斜面で機材を準備、後から我々の指導に駆けつけたN本インストラクターの指示により、フロントライズアップから前進、を数回練習した。
風が弱く、頑張って走らないとキャノピーがうまく立ち上がらないので、ムキになって頑張った。
その結果、自分は2本でバテた。
自分より若いはずのT村さんや、J隊で鍛えたはずのS藤さんも、2本終わって斜面を登った頃からペースダウン、ぐったりしてきた。
K藤さんは、斜面下のほうでクロスハンドの練習をするつもりでいたのだが、風が弱くて全然ダメな様子だった。

西で1本
東面の講習バーンが完全に無風になってしまったので、Sインストラクターから「終了」が宣言された。
まだ15:00前。終わるにはちょっと早いので、一度ハウスに戻ってから西テイクオフへ上がった。

テイクオフ、ランディングとも風は穏やかで、スクール生にはもってこいのコンディションだった。
間隔をおいて、Y美インストラクターの指示により順次テイクオフ。
T村さんが出た後、今回が西は初めてのS藤さんが出た。
S藤さんは、テイクオフはスムーズで良かったのだが、その後、本来であればやや右方向に向かわなくてはならないのに、左へぐいっと旋回した。
ハーネスに座る時、座りにくい場合のひとつの手段として、左手でハーネスを押し下げる。
このとき、右手で左右のブレークコードを両方とも握るのだが、左のコードを右側へ引き過ぎたために、機首が左方向へ行ってしまったわけだ。
これは東で飛んだ時にも時々やってしまっているようだ...


スクールの所属期間は自分よりはるかに長いが、フライト本数が数本という、不思議なM清さん以外が、皆出て行った。次は自分だ。
ランディングエリアにいるT校長に無線で出発の連絡を入れた。
「下は初心者でもぜーんぜん問題なく、誰でも安心して降りられる無風状態でーす。」と返事が来たので安心して出た。
今はまだ苦手なサーマルも途中にはほとんどなく、少ない無線指示の中で、自分で旋回の場所や高度を考えながらアプローチに向かい、西側ではこれまで一番うまく飛べたのでは、というくらいのフライトができた。
ランディングもターゲットの1m以内だった上、T校長から「完璧じゃない!」しか言われなかったので、かなり嬉しかった。
時刻は15:30。M清さんがランディングするのを見届けて、一足先に、第1便の送迎車でクラブハウスに帰った。
M清さんもうまく着地でうれしそう。

クラブハウスにTくんが戻っていた。
すばらしい経験ができ、とても充実した一日だった、とのことだった。それは良かったね!ぜひまた来てください!!

2007年12月08日

午前中2本 [スクール21日目+α]

今日はクラブの忘年会だ!
最近立て続けに会社帰りに飲みに行っているので、昨夜はアルコールを我慢した。
毎晩飲んでいる自分の体にとっては、いつもと生活パターンが違うので、飲まない日があったら具合が悪くなるのではないか、と心配だ。
忘年会は飲み放題とのことなので、しっかり取り戻さなければならない。
1泊分のお泊りセットを準備した。

ゆっくり登校
朝練は無いので、久しぶりにゆっくり、6:00に家を出た。
集合の9:00までにはだいぶ余裕を持って着けるはずなので、ちょっと寄り道をしながらゆっくり向かった。

通学路の途中、霞ヶ浦をぐるりと回りこんだところにある「霞ヶ浦ふれあいランド」にトイレ休憩に寄る。
奥に、観光帆曳船やペダルボートの乗り場があった。
ボート、遊覧船乗り場
帰宅してネットで調べてみたところ、10月末までの営業とのことで、ボートは陸に揚げられ受付所も閉鎖されているようだった。
冬眠中のペダルボート チケット売り場 霞ヶ浦大橋

間違えて買った冷たいほうの缶コーヒーを飲んで、出発。
今日は、毎回気になっていた、通学途中にある不思議な建物を激写!
こりゃ倉庫か工場でしょ?





体操しに講習バーンへ出かける
8:30頃クラブハウスに到着した。今日のフライトは、東側の様子だ。
間も無く2人のインストラクターがランディングしてきた。
空域の状況を見るため、朝から1本飛んで降りてきたようだった。
しばらくして、いつものようにクラブハウス内の教室でミーティングが始まった。
風は東なのだが、ちょっと強めなので経験の浅いスクール生は講習バーン行きとのことだった。
前回もそうだったのだが、講習バーンでの練習をしばらくやっていない事もあって、自分としては望むところであった。
早速車に乗り込み、山の東側にある講習バーンへ向かった。
着いたが風はあまり無い
しかし風があまりなく、キャノピーの立ち上げにはちょっと多めのダッシュがいるな、と思い、久しぶりの体力勝負に腹をくくった。
「じゃあ機材を置いて、まず準備体操をしましょう!」

ここでふと気付いたのだが、今まで講習バーンで練習をする前には、こうしてインストラクターの指示があるので、ストレッチ中心の体操をきちんとやっている。
しかし山から「飛ぶ」ときに関しては、誰もわざわざ「体操してね」などと言わないので全然やっていない。
今となっては、一人で機材の点検・準備をして飛ぶのだから、その中で準備体操も自分の責任できちんとやらねばならない。
特に最近は寒いので、ケガをしやすいはずだ。ちょっと反省した。
今度から機材点検の前に、ちゃんと体を動かそう。

体操を終えて「じゃあ広げるか」と、キャノピーを括っているバンドをほどいた瞬間に、今日のお試しコースの外国人の若いお姉さん3名を連れて、ご機嫌なK本インストラクターが講習バーンにやってきた。
そして彼から「ちょっと待ったーっ!!」と声がかかった。
朝は強かったテイクオフの風が、だいぶ安定してきたので飛べそうだという。
一度機材を広げてしまうと、ベテランにはまだ遠い自分は、片付けるのにたっぷり時間を要する。危ないとこだった。
自分を含めた、本数がそこそこのスクール生数名は、東側のテイクオフに上がることになった。

今日の1本目
講習バーンで準備体操をしっかりやって、送迎車でテイクオフへ上がった。
久しぶりに「比較的安心なランディングエリア」が備わった、東でのフライトだ。
すでに上級コースのスクール生やパイロットが上がって待機しており、スクール生は風の様子を見ながら順次発進していた。
日射が少なくサーマルが少ないのか、パイロットは出る様子が無かったので、ちょっと離れた広場で機材のチェックを済ませ、待機するパイロットの間を抜けて行って順番待ち。
先輩スクール生の準備
「じゃあmasaさん行くよ。」
テイクオフディレクターTさんから間も無く呼ばれ、発射台へ移動する。
「masaです。masaです。26本目になります。よろしくお願いします。」
ランディングにいるY美インストラクターから無線が返る。「了解masaさん。頑張りましょう。」
Tインストラクター「はいじゃあ、いつでもいいよ。」
masa「行きまーす!」
Tインストラクター「はいっ!!」...。

風が安定して、自分が今出ても大丈夫、とTインストラクターが判断した時、いつも「はいじゃあ、いつでもいいよ。」と言われる。
でもまだフライト本数が少なめな自分は、
「今か?もうちょっと待つか?」と躊躇してしまう事が多い。
しかし「行きまーす!」と決心を宣言すると、Tさんから「はいっ!!」と大きな声がかかる。
これは自分の”決心”が間違っていないことを示しており、まだ毎回、結構緊張して飛び出す自分にとっては、ありがたい号令である。
決意が完全に固まる瞬間だ。

いつもの通り前に出て、3歩ほどで体が浮いた。
予めTさんから「テイクオフ前、ちょっと揺れるよ。」と聞いていたが、その通りであった。
離陸後、Tさんから「もうあんまり声はかけないからねー。自分で判断して座って、コントロールしてねー。」と無線が来た。
返信する余裕は無いので、心の中で「了解」を言った。
少し横から風が来ているようで、まだスタンディングポジションのままの体が、しばらくの間左右にふらふらと揺れた。
今までで一番長かったのではないか、というくらい、その体勢のままずっと直進して、揺れが小さくなったのでハーネスに座った。



冷たい空気の中を、しばらく風任せで進んでいると、機体が横方向への揺れを伴って、右へずれ始めているのに気付いた。
慌てて体を少し左へずらして修正をかけるが、左右へグラグラ揺れてあまり安定しない。
テイクオフのTさんから「右に流れてるよー。ちゃんとコースを見て修正かけてねー。」
また心の中で「了解」とつぶやいた。
間も無くチェックポイントに到達したので、その旨を無線で報告した。
そしてランディングのY美さんからも同じ指摘を受けた。
揺れが始まってから体重移動やブレークコードの操作で、風と格闘を続けていたのだが、今日はどうも安定してこない感じだ。
以前は横風にバッチリ対処でき、自分で偏流飛行がきれいにきまっているのを体感したりもしたのだが...。

上昇気流に当ったときの対処
これは降りてからY美インストラクターから教わったのだが、途中に上昇気流がいくつかあって、そこへ中央から進入せず、機体がその脇をかすめるように入っていったため、翼の片側だけが持ち上げられて旋回が始まったのだという。
その場合もすぐに対処して、揺れを抑えるとか、行きたい方向に機首を向ける操作をすればよいとのことだった。
今の自分の技量では、「こうなったから、すかさずこう」という訳にはいかないが、なるほど理屈はよくわかった。
これまでにも何度か上昇気流にぶつかって、真上に持ち上げられて前後に体が揺さぶられることがあったが、これは翼の前縁だけが引掛けられた結果だ。その場合はピッチングを抑える操作をすればよいと、以前教わった。
体験してから理屈を教わると、とてもよく理解ができる。
ここでもまた、スクールに入って良かったと思った。


旋回方向を誤る!
機体が上昇したので、だいぶ高い高度で高度処理ゾーンに入る。
着陸地点のターゲットを時々目視確認しながら、旋回時の目標にしている家を目指す。
「自分で考えて、ちょうどよい高さまで高度を処理してくださいね。」
目標の家のほぼ真上に来たので、1回目の旋回をしようと右のブレークコードをぐぐっと引き、右に200度くらい旋回。
その後、次の旋回地点の林の上に入ってきたので、今度はまた大きく右に旋回し、機首をさっきの家に向ける。
「あれー?masaさん、違うんじゃない?」
ここは左旋回だった。
ターゲットを右方向に見ながら旋回地点に入ってきたので、右に180度回って、今度は左にターゲットを見ながら飛び、その先の旋回地点に来たら左旋回、の繰り返しだ。
8の字旋回を繰り返して、というのは何となくわかっていたが、「いつもターゲットから目を離さなくてよいように」という理屈付きのセオリーは、今回初めて聞いた。
もう20本も飛んでいるのに、今さら初歩的な部分でミス丸出し。
これも後のインストラクターからのアドバイスでわかったことだが、とてもいい勉強になった。

その後、ベースに入って最後の左旋回をし、スムーズにターゲット付近に接地した。
ランディングは美しく決められるようになっている、と自負しているのだが...。

年末年始のスケジュールは決まりましたか?こだわり条件から選ぶ海外ツアー


機材を畳んでクラブハウスに戻り、降りてくる先輩フライヤーのランディングをしばらく見学した。
講習バーンからはK本インストラクターのバカでかい笑い声が時々聞こえる...

送迎車が来たので再び上がる。
すでに時刻は正午頃になっており、だいぶあちこちに陽射しが見える。
パイロットもたくさん出ていて、空域内には多くのグライダーが上がっていた。

しばらくパイロットや他のスクール生の離陸準備のお手伝いをしつつ、じっくり見学をした後、自分も2本目のフライトに出た。

撃墜されるのか?!
1本目よりも、だいぶ風が強くなっていた。
周りにはベテランパイロットがたくさん飛んでいた。
やはりサーマルがあちこちで出ていて、今回も結構揺れた。
最初の教訓を活かして、言われたことをよく思い出しながらコントロールを繰り返し、チェックポイント上空辺りで急に高度が、ガクガクっと段階的に上がったのを感じた。
ランディングのM浦インストラクターから「そこはサーマルが結構出てるねー。周りにパイロットが結構いるから、他の機体も時々確認してね。」
周囲をぐるりと見てみると、ちょっと離れたところに3、4機飛んでいた。
「みんな目ざといねー。masaさんのほうに行くから気をつけてね。」
「???」
よく見ると、周りのパイロットがこっちに向かって来ていた。
自分の挙動を見てサーマルの存在を知ったパイロットが、上昇するために進路をこちらに向けたのだった。
すでにその場所は自分の後方になっていたが、全員が自分を撃ち落すのではないかというくらい、急速にこちらに向かっているように見えた。
フレアチャフがあったら撒きたいと思った。

2本目も無事に降り、もうお昼をだいぶ回っていたのでそろそろ昼食にしよう、とハウスに戻った。

よいしょと機材を置いて、エネルギーの補給、と思ったところ、K本インストラクターがやって来た。
「masaさん、今ならまだ飛べますよ。飛べるときにガンガン行っちゃったほうがいいですよ!」と、いつものノリで攻めてきた。
腹が減っていたので少し休みたい、とも思ったが、今日は忘年会。
いつもより撤収が早いと聞いていたので頑張って上がろう!

めしは食えぬが一杯喰わされた
3回目のテイクオフ。
すでにS藤さんやM清さんが待機しており、パイロットがどんどん出て行くのを見ていた。
「風が強くてなかなか出させてもらえないんだな。」と思い、最近は以前よりもフライト確率が高くなっている自分は、先に出させてもらえるかも、と考え機材チェックを済ませてその脇に立った。
テイクオフディレクターに、「自分も発進準備OK」であることをアピールするために。
しかしパイロットが次々と離陸する中、風は治まる様子は無い。
むしろ強くなっているようだった。

※ボリュームを小さめに!ノイズが入っています。

聞けばS藤さんたちは、1本飛んですぐお昼を食べてから上がって来たらしい。
うーん、自分もそうすれば良かったか..。腹が減った。
順番に出て行くパイロットを手伝っていると、体験コース参加のお姉さんを連れ、タンデム仕様のK本インストラクターも上がってきた。
若い女性と一緒なので、いつもの明るい性格に、さらに燃料を噴射して再点火、「いやぁーっほーう!!」というノリで、アフターバーナーを炊いて飛んでいった。(^-^;)

パイロットが全員出て行ってしまい、気付くと残されたのはベーシックコースのスクール生のみだった。
やはり風はおさまらない。忍耐強く待つ。ひらすら待つ。
待機は慣れっこ。 待機中の愛機





先輩パイロットのフォーメーションフライト

1時間ちょっと待ったが飛べる見込みは無さそうだったので、Tインストラクターから下山指令が出された。
先輩たちに手伝ってもらいながら機材を片付け、送迎車でクラブハウスに戻った。

空きっ腹での飲酒は危険なので、クラブハウスに戻るとカップラーメンをひとつ食べた。
最後のミーティングでは、Y美インストラクターから丁寧にわかり易いアドバイスをいただいた。

よし、いよいよ大好きなアルコールだ!
不健康診断も終わったばかりだし、たらふく飲もう!

先週注文しておいた、地元の新米がクラブに入荷していたので、代金を支払って車に積み込み、忘年会会場の健康ランドへ向かった。

むさしくん、焚き火でまったり昼寝.JPG ・フライト本数:計26本
 ・フライト時間:計3時間45分
 ・スクール在籍:3ヶ月ちょっと





ゆったり入浴
忘年会スタートの2時間前、17:00に健康ランドに着いた。
寒い中で1日過ごした後だったので、とにかく早く風呂に入りたかった。
いつもは1日練習をやって、そのまま2時間30分かけて自宅まで車を運転して帰るので、自宅に着く頃には体も気持ちも結構疲れてしまう。
しかし今日はそんな心配無し。風呂でのんびり疲れを癒した後、たっぷり酒を飲んで1泊。最高だ!

すでにクラブで予約を済ませてあるので、フロントで予約名を告げ、お風呂セットとロッカーの鍵を借りる。
さっさと準備をして風呂に入った。
頭を洗って髭を剃って、そして大好きなビールをおいしく飲むために、しっかりと歯を磨いた。

サウナやジェットバスなどに繰り返し入って、1時間近くのんびりした。体の疲れはすっきり取れた感じ、心身ともにリラックスできた。

風呂を上がって、囚人服のような部屋着に着替えた。
宴会スタートまでは、まだ1時間くらいあったので、囚人服で行ける範囲をひと回りしたのだが、意外と行くところが少なく、10分しか持たなかった。
そしてふと気付くと、閉められた会場の扉の前に、テーブルを置き、まるで披露宴の受付のようにして、K本インストラクターが座っていた。
披露宴の受付のようだと思ったが、着ているものはクラブのオリジナルTシャツだったので、すぐにそうは思わなくなった。
「先に入って待機、ということでもいいでしょうか?」の質問に対し、だめだめ、と冷たい返事だったので、そばにあったリクライニングチェアでまったり過ごす事にした。
正面の大型テレビでは、アニメが放映されていたが、見ている人は誰もいなかった。
周りに並んだリクライニングチェアを見ると、クラブの人達が大勢いて、貸切状態になりつつあった。



一部の人が缶ビールを買って飲んでいたのを見た。
その直後には、自分の脳が体に対して「補給せよ」と指令を出していたが、今飲んだら後がおいしくなくなるぞ、と神様のお告げがあったので、自動販売機を遠くから見るだけにして、ぐぐっと我慢した。
あと15分くらい、となったところで気付いた。
今まで自分と同じように囚人服を着ていた人達が、いつの間にか普段着に着替えている。帰るのか?
どうやら写真を撮るし、忘年会参加だけのために外からやってくる人も多いし、ということで、「ちゃんとした格好にしよう」となったようだ。
自分と隣にいたS藤さんも、ちょっと相談をした後で着替えて参加することに決めた。
仮に着替えなかったとしても、囚人服の半ズボンの下にパンツを履いていないという状態で宴会に突入するのはちょっとまずいでしょS藤さん。
5分前にやっと開場。
受付でご祝儀は渡さなかったが、代わりにクラブのオリジナルTシャツをもらってお座敷に座った。

そして開宴!!
乾杯直前! 早く飲ませてくれ!の空気でいっぱい。

K本インストラクターとN本インストラクターの、全然かみ合わないぶっつけ本番丸出しの司会で楽しくスタートした。
勢いだけで進行させる強気の2人

宴会の中では、できるだけ多くの人に色々な賞を授与、という企画があって、[○○だったで賞]という類の賞がたくさん準備されていた。

そしてなんと一番最初に呼ばれたのは、鍋をつつくのに夢中になっていた自分であった。

−−−−−−−−−−−−−−−−
      表彰状

初フライトがとても早かったで賞
     来校5日目
     masa 殿

あなたはその抜群の運動センスで、
次々と技術を習得し、
とても早く初フライトを
することが出来ました。
その功績を称え、
ここに表します。

校長
−−−−−−−−−−−−−−−−

また久しぶりに大感激をした。
まだここに来て間もないのに、皆が拍手と雄叫びを、またクラブのムードメーカーK地さんがぱふぱふをたくさん鳴らしてくれた。

他にも、年間を通して一番フライト回数が多かった人、クラブで結ばれたご夫婦、今年の仮装フライト大会に参加し、優勝をかっさらってきたチームの方々などなど、大勢が色んな賞をもらったり、栄誉を称えられた。
やはりビールが最高!

このクラブに出かけてきて知り合った方々に、自分を覚えてもらうために挨拶のついでに会社の名刺を渡すわけにはいかない、と思い、自宅で作成してきたプライベート用名刺をたくさん配った。

大勢の方々と交流を深められたし、また自分がパラグライダーを始めるきっかけになった本で、体験談を述べられていたYさんにも会えたので、きちんとお礼を伝えた。(突然スミマセンでした...。)


名刺を見てブログを訪問してくださっている皆さん、ありがとうございます!

そしてお腹がいっぱいになったところで集合写真を撮って宴は終了。

その後、校長からのお誘いで、近所のカラオケBOXに唄いに出かけた。ここでもまた、初対面の方々と一緒に楽しいひとときを過ごすことができた。
そしてカラオケの選曲によって、N本インストラクターと自分が同世代ということがわかった。
自分が入った部屋では、演歌の他、自分の世代にとっては少し古い歌が多く唄われていて、ちょっと渋い雰囲気が漂っていた。
トイレに行き、部屋に戻ってくると、マドンナの「Like a virgin」がかかっていたので、一瞬戻った部屋を間違えたかと思ったが、唄っていたのは大先輩の○○さんと、クラブのベテランスタッフN野さん、しかも振り付きだったので腰が抜けた...。

たっぷり楽しんだ後、門限前に健康ランドに戻って仮眠用の部屋へ行き、リクライニングシートで毛布をかぶって寝た。
時々夜中に目を覚ましたとき、目の前に知らない人の顔がどーん!とあったのに3回ほど驚きつつ、朝までしっかり眠れた。

風呂に入ってさっぱりしてから午前中に帰宅し、クラブのホームページに掲載された、宴会終了間際に撮影された集合写真を見てびっくり。

自分だけが写っていなかった...(T_T)タブントイレ中?

2007年12月02日

早起きして朝練! [スクール20日目]

その日の出来事や翌日の予定が掲載される、スクールのホームページによれば、
12月1日の土曜日は朝練ありにつき7:00集合!とのことだった。
7:00集合ということは、自宅を5時前には出発せねばならない。
金曜日の残業が遅く、就寝も遅くなってしまったので睡眠時間を考えるとちょっと無謀、と思いあきらめた。

朝練は眠い
翌日曜日は7:30集合、やはり「朝練ありマス!」となっていた。
日曜日に練習に出かけると、翌日の月曜日に疲れが残って仕事が辛いという経験もあるのだが、天気も良さそうだし、最近体で覚えて身に付けた感覚がムダになってしまう心配もあるので、頑張って出かけることにした。
夏場は8:00集合の朝練に何度か出かけたが、こんなに早く出かけるのは初めてだ。
学生時代や、社会人になってからも、もう少し若い頃は、陸上部、ホッケー部や剣道部で朝練もやった。
当時は体力にも自信があって、バリバリスポーツをやっていた頃は全然問題なかったのだが。
まさか30代になって、また朝練とは...。




4時過ぎに起床し、暗闇の5時頃自宅を出発した。
おかげで途中の高速道路は、ETCの早朝割引も適用されるし、道路もガラガラでスイスイ!
途中の田んぼ地帯では、朝靄がかかった幻想的な光景も見る事ができた。
あさもや

あさもやの中を走る

大会開催でクラブはお祭りムード
背後から朝日が昇ってきた頃、クラブハウスに到着した。
この週末2日間は、ここでパラグライダーの全国大会が開催されているので、ドームテントや屋台、表彰台などが準備されていた。
これらのほとんどは、スタッフやクラブに所属するパイロット、スクール生の手造りであって、以前から少しずつ段取りをしてあった。
設営・段取りをされていた皆様、大変ご苦労さまです。
早朝からお祭りムード! ドーム内でくつろぐ参加選手たち

朝練集合時刻の7:30頃、インストラクターが我々スクール生のところへやって来て、今朝は西風であることを告げた。
朝練には6名集まったが、まだフライト本数が少ない者は講習バーンでグラハンの練習をする、とのことだった。
自分はすでに20本以上を飛んでいて、また初心者には向いていないとされる西側エリアでのフライト経験も4本ほどあったので、辛うじてフライトを許された。
フリーフライトを希望するパイロットと、自分を含めたスクール生の一部で、西側のテイクオフへ車で上がった。

テイクオフでは、すでに今日の競技の準備が進められていた。
スタッフによって、競技用のマップやルールに関する注意事項などの掲示、落ち葉の清掃などがてきぱき行われていた。
着々と競技の準備が進む

テイクオフで少し風の状況を見ていたが、風はほとんどなく、ひよっこスクール生にはありがたい状況。

今日、テイクオフでスクール生の面倒を見てくれるY美さん(男性です(^-^;) )からOKが出された。
早速パイロットや、自分よりも先を進んでいるスクール生が準備を済ませて飛び立った。

※ボリュームを小さめに!ノイズが入っています。


最初に出たパイロットを見守るY美インストラクター

自分もグライダーのラインチェックと機材の装着を終え、Y美インストラクターの指示により所定の場所に立った。
「じゃあリラックスして行きましょう!」
いつものように、ランディングにいるインストラクターに無線を入れて、後方に伸びるラインをもう1回目視して確認し、「行きます!」と言って前に出た。

腰で「引かれる力の掛かり具合」を意識しつつ、”左右ほぼ均等”と感じたので、キャノピーに持ち上げられる手が頭上近くになったところでさっと上方を見て「いつも通りな感じ」であることを確認して、前方に走った。
4、5歩行ったところで体は浮いた。
少し進んでハーネスによいしょと座る。
ハーネスに座る時、いつもなかなか体が収まらず、腰を「ぐいぐい」と左右に振ってやっと収まる、という感じだったのだが、最近はコツがようやくつかめたので、短時間でひょいっと収められるようになった。よしよし。
途中、大きな揺れもなく順調に進み、高度処理ゾーンで180度旋回と直進を少し繰り返し、以前足が引っかかりそうになった「怖い杉の木」を回り込んで、ターゲットからあまり近くないところに降りた。(-_-;)
接地の時のフレアも、最近はきれいに決められるようになった。
おかしな風がなければ、足に衝撃を感じることなく降りられる。

1本を終えて片付け次のフライトへ

時計を見ると、なんとまだ8:30だった。
普段であれば、そろそろクラブに到着する頃なのに。

早速もう1本飛ぶために、送迎車でまたテイクオフに上がる。
自分のようなひよっこスクール生のうちは、長時間滞空などもちろんできないので、飛べそうな状況であれば、何しろテイクオフに上がって飛んで降りて、また車で登ってということをたくさん繰り返す。
これって何だか、子供の滑り台のようだ...。

2本目を飛びにテイクオフに上がった頃、ちょっと風が強くなりつつあった。
「また機体が左右に暴れるなぁ。」と思い心配だったが、Y美インストラクターが「少し補助しますよ。」と言ってくれたので、気持ちを安心に切替えて、思い切って空に出た。補助は無しで済んだ。

ピッチングの抑制
今度は小さな上昇気流が少し出ているようで、何度か体が上に「ぐぐっ!」と持ち上げられた。
そのたびにグライダーにぶら下がる自分が、前後に振り子のように揺れた。
地上でそれをよく見ていたインストラクターから、無線で「はい、こぶし1個引いてー。はいまた戻してー。」というような指示が来た。
その通りに操作をしたところ、揺れが小さくなった。
前後に体が振れた時の対処方法は、学科講習や過去のフライト後のデブリーフィングでも教わった。
理屈は簡単で、グライダーが前に行きたがるときにはブレークコードを引きグライダーに減速をかける。
逆に、減速がかかってきたら手を上方に戻し前方に進めてやるだけだ。
以前仕事で運転した、クレーンの揺れを止めるときと同じだ。

しかし自分とグライダーの関係が今どうなっているのかは、頭上の様子を見て確認せねばならず、体に感じる動きだけを頼りに対処しようと思うと、どうしても逆の操作をしてしまう(なぜかはわからない...)。
これでは揺れをさらに増幅させてしまうばかりだ。
その後も一応、揺れが始まったら真上を見て確認し、グライダーの動きに合わせて操作をして対応した。
これは何とか、体感を元に操作できるよう頑張らなければならない。





上昇気流でぐいぐい上げられ、1本目と比べ、今いる位置は明らかに高度が高いと、自分でもわかった。
ランディングエリアにいるM浦インストラクターから無線が入った。
「だいぶ高いですね。空域を広めに使って高度を処理してください。それと、まだ高さには余裕があるので、せっかくだから、たまには景色もゆっくり楽しんでくださいね。」
それを聞いて、上下、前後左右をゆっくり見渡してみた。
まだ朝日が昇ってきたばかりで、地上が照らされはじめたところだった。
あちこちが朝日で金色に輝いている。
空気もきれいに澄んでいて、遠くの景色も美しく見えた。
気持ちに少し余裕ができるといつも思う事だが、早く「高く遠く」に自由に行けるようになりたいと強く感じた。

できれば地上で撮る写真ばかりでなく、このような美しい空撮写真もたくさん撮りたいのだが、今の自分にはそんな余裕は無い。
我慢して訓練に専念だ。

テイクオフは選手でいっぱい!
2本目を終えてもう1回テイクオフに上がった時には、競技に出場するパイロットが集結していた。
すごい数だ...。
しかしパイロットが競技に必要な上昇気流がほとんど無いため、離陸する様子は全然無かった。
皆作戦を練ったり、競技関連の掲示板を読んだり、昼寝(まだ朝だが)をしたりしていた。
パイロットでごった返す中を通り抜け、上昇気流が無いほうがありがたい自分はもう1本飛び、結局午前中は3本も飛べた。
しかもあまり飛びたくなかった西側のエリアで連続して...。
おかげでいつかの恐怖心はだいぶ消え去り、むしろ自信が付いた。

3本目を終えて片付けようと思っていたとき、講習バーンでスクール生の指導をしていたK本インストラクターが「テイクオフの風が4mを超えました。今日はもうダメかも。講習バーンで一緒に練習しましょう。」と言った。
このペースで行けば、1日10本くらいの記録更新か、とも思ったがそれは無理だった。
この狭い講習バーンで、これだけの人数がフロントライズアップの練習をするのは困難で、ここでもやはり滑り台の順番待ちのように、斜面の脇にスクール生が並んでいた。
スクール生で賑わう西の講習バーン


スーパースター登場
その練習風景をのんびり眺めていたとき、上空を1機の真っ白いグライダー飛んでいるのが見えた。
この大会に参加しているO澤さんがフリーフライトをしているようだ。

O澤さんはこの夏、ヨーロッパ・アルプスを徒歩とパラグライダーのみで横断するレースに出場した。
世界の強豪30名が出場した中で、アジア人としては初で、5位という素晴らしい成績を残した、グライダーメーカーのテストパイロットだ。
自分が通っているエリアにも時々来られるそうだが、これまで会ったことはなかった。
Red Bull X-Alps 2007
※黄色いメニュー[GALLERY]→[VIDEO GALLERY]にてビデオ記録が見られます。

夏の開催期間中は、インターネットで、GPSによって各選手の状況(現在位置や移動ルートの軌跡など)を見る事ができ、自分も自宅で眺めては過酷なレースを想像したりしていた。
最近スクールでビデオを見せてもらい、とても感動したばかりだったので、あの憧れのO澤選手を生で見て、またあらためて感動した。

ところでこのスクールに入校後、しばらくしてからわかった事なのだが、ここの運営会社の社長さん、スクールの校長、インストラクターには、世界的に有名な選手や、日本のパラグライダー界で知らない人はいない、というような神様のような人達がたくさんいる。
今あらためてそれを考えると、自分はスクール選びにとても良い選択をした、と思う。
完全な「ど素人」から始めた(誰でも最初はそうか?)自分にとっては、大変ラッキーなことだ。

O澤さんは、しばらく頭上を回っていて、我々の周囲に降りようとしていたようだった。
しかし間もなく大きな声で、「やっぱあっちに降りるわー!」と言い残し、皆が見上げる中、ターゲットを目指してずっと向こうのほうに降りていった。

頭上をフライパスするO澤さん ターゲットに向かうO澤さん 





昼休み
後で絶対に会ってやる!! と決心しつつ、昼食のために一旦クラブハウスに戻った。
ちょうど正午頃だったので、クラブハウスは選手とスクール生でごった返しているかと思っていたが、選手はまだテイクオフで待機中だった。
上昇気流が無く、なかなか競技がスタートしないとのことだった。

道路のノボリと自転車のデコレーション

スクール生と、フリーフライトに訪れたパイロットしかいないクラブハウスで昼食をとった。
校長のT中さんから「今日はカレーうどんご馳走します!」と言われた。
持参したおにぎり2個と、屋台で作ってもらったおいしいカレーうどんを食べた。
お肉たっぷり!

食事の後、J隊出身のS藤さんとみかんを食べながら、戦闘機にミサイルを搭載するときに使うトルクレンチとトルク計算の話しをしていたとき、大会会場テイクオフ方向の山のてっぺんに、パラグライダーがぽこっ!と3機上がってきたのが見えた。
「ついに競技が始まったのか!」と思ったが、上昇気流が無いのか、すぐにそのまま山の向こうに沈んで見えなくなってしまった。
引き続き、戦闘機の飛行隊が基地を引っ越す時に、部隊の番号が変わるとか変わらないとかいう話しをした。

午後はフライト無し
スクール生がK本インストラクターに集められた。
「午後は風が強く、フライトできません。皆で講習バーンに行きます。」
しばらく行ってないし、久々にクロスハンドの練習もいいな、と思い、2台の車に分乗して講習バーンへ。
講習バーンに到着 ほぼ無風...

さて、山の東側の、いつも使っているメインの講習バーンに来てはみたものの、風は斜面に対し、山から吹き降ろす逆風であった。
これではライズアップの練習は、追い風になってしまい難しい。
西側に行けば期待できそうな状況だったが、ただいま競技により選手が続々離陸し、上昇気流が無いのでその後続々着陸しているとのことだった。
西側は、講習バーンとランディングエリアが同じ面にあるため、今そこで練習するのは難しい。

これからの季節、間も無くオープンする西側のサブランディングエリアを見に行き、そこでアプローチについて教えてもらうか、徒歩でテイクオフに登り、X-Alpsごっこをやるか、など色々な案が検討されたが、今日はO澤さんが来ているという話題から、X-Alpsの記録ビデオでも見ましょう、という事になり、ハウスに戻った。

本当はO澤さん本人の解説が良かったのだが、まだ競技に出場中だったので、仕方なくK本インストラクターの説明でビデオを見た。(K本さん、ゴメン!)

ちょうどビデオが終わった頃、選手がどんどんクラブハウスに帰ってきた。
その中にはO澤さんもいたので思い切って声を掛けてみた。
インターネットやテレビ、ビデオでしか知らなかったので、どんなにすごい人なんだろう、と勝手に想像していたのだが、とても気さくで愛想のいいお兄さんという感じだった。
競技用に、特別に設計・製作したハーネスやグライダーの話しを中心に、色々貴重なお話しを聞かせていただいた。
それら機材一式が入った専用のバッグを背負わせてもらった。
計13kgとのことで、びっくりするぐらい軽かった。
プロテクターなど、不要なものは徹底的に排除しているそうだ。

O澤さんは、今まさに屋台でもらったソーセージを食べようとしていたのだが、無理を言って、そのお皿と割り箸を手に持たせたまま、2人で並んで写真を撮ってもらった。大満足だった。(^o^)
O澤さん、大変ありがとうございました。
次回も頑張ってください。応援しています!!

ネットでDVDを注文!
15:00、まだ空は明るいが、明日は仕事なので早めに撤収した。
帰宅後もX-Alpsの興奮がたっぷり残っていたので、先月末に海外で発売されたばかりのDVDを、ネットで注文して早めに寝た。

むさしくん ・フライト本数:計24本
 ・フライト時間:計3時間25分
 ・スクール在籍:3ヶ月ちょっと








2007年11月23日

20本突破![スクール19日目]

今日もいい天気だ。
毎回、予め天気が良い事を確認して出かけてるわけだが。
6:30に自宅を出発し、8:30に到着した。
スクール入口の交差点
最近になって、自宅からスクールへ通うルートが固まってきた。
渋滞ほとんど無し、高速はETC割引が適用され、坂道も少ない。
高速代片道850円、走行距離105km、だいたい2時間から2.5時間、平均燃費は14km/L。
今朝はやや西から風が吹いているので、ミーティングで、インストラクターTさんから、西側エリアでのフライトと発表された。
同じベーシックライセンス取得コースの、自分とさほど技量が変わらないT村さんとS藤さんは、まだ西でのフライト経験が無いという理由で、講習バーン行きとなった。
西側のエリアは、テイクオフは出やすいと思っているが、ランディングは周囲を林に囲まれていてちょっとこわい。
過去2度飛んでいるが、細かい無線指示があったからであって、それでも2本目は、背の高い杉の木に足が引っかかりそうになったし、自分の前を飛んだO原さんはターゲットを通り越して、奥の林の木に突入してしまった。
普段はメインの東側で飛んでいるので、たった2回しか飛んでいない西エリアのフライトのコツは、もうほとんど覚えていない。
不安になったら遠慮なく無線でインストラクターに問い合わせよう、と決めた。
10:00頃、車で西側のテイクオフに上がった。
西側のテイクオフ
先週末よりも、紅葉が少し進んでいた。
空気も澄んでいて、とても気持ちが良かった。相変わらず寒いけど。
インストラクターTさんが、しばらくテイクオフで風を見た後、いつものように「じゃあ誰かパイロット出て」と言った。
テイクオフではわからない、少し先の空域の状況を見るためだ。
先輩パイロットが手際よく準備を済ませて、さっと飛び立っていった。

何人かが出て行った後、早速自分の順番が回ってきた。
先輩に手伝ってもらって機材の点検を済ませ、「masaです、masaです。19本目です。西は3本目になります。よろしくお願いします。」と無線を入れた。
「こいつは西の経験が浅い」とインストラクターにわかってもらうために、わざわざ「西は3本目」とあえて付け足した。
ランディングのインストラクターT中さんから「了解、いつでもどうぞ。」と返事が来た。
「行きまーす!」と勢い良く前進する。
2、3歩前に出ると、後ろでキャノピーが立ち上がってきて、腰の左右のカラビナが接続されている部分に、上に引き上げられる力がかかる。
横風があると、左右の引かれる力が均等ではなく、斜めに持ち上げられつ感じがするのだが、今回は両方ともほぼ均等に上がる感じだった。
これなら大丈夫!と思った。
その後、さっと頭上のキャノピーを見渡して、異常無しを確認してさらに前進した。
ちょっと風が弱いようだったので、なかなか体が浮かない。
そのまま一生懸命前進を続け、もう地面が無い!というくらいのところで何とか離陸し、その直後、少し沈下もした。ちょっと怖かった。
よくインストラクターからは「体が浮いたと思っても、しばらく足は走り続けなさい」と言われていたのだが、このとき初めて「なるほど走るのをやめなくてよかった」と実感した。
しばらく直進し、「自分の判断で座りなおしを」と言われていたので、機体の揺れが止まって安定した、と思ったときに、スタンディングポジションから、さっとハーネスに座った。
風はあまり吹いておらず、ふうとリラックスしたのも束の間、体ががくがくっと上に上がった。上昇気流に突入したようだった。
その後も時々同じような状況があり、気付くと高度がだいぶ上がっていた。
ベテランパイロットなら、こういった上昇成分をうまく使ってどんどん高度を稼いでいくのだろうが、自分はまだその手法を教わっていないし知らないので、まったく猫に小判だ、と思った。
それどころか揺れを自分のコントロールで抑制する方法も今ひとつなので、揺れるたびにハーネスの中で体が傾いたりして、不安にもなった。
しばらく進んだところでランディングで見ていてくれているT中インストラクターから無線が入った。
「高度処理ゾーンで180度旋回を何度か繰り返して降下するように。」
ランディングゾーン手前の道路に沿って、左旋回と直進、右旋回と直進、を繰り返し、8の字を描くようにしながら高度を下げていった。
その間にも何度か上昇気流にぶつかり、高度はなかなか下がってこなかった。
滞空時間が長いのはちょっと嬉しいが、やっぱり大きく揺れると怖い。
しばらくして、ちょうど良い高度まで下がってきたので、ランディングエリアに向かう。
以前引っかかりそうになった杉の木から遠ざかり、大きく回りこんで、指示されていた通りのコースでターゲットに向かった。
つもりだったが、途中の旋回半径を大きくとってしまったので、だいぶオーバーしそうだ、と気付いた。
この西のランディングエリアは、全体が傾斜しているのだが、上半分くらいの面積は講習バーンとして使用されている。
そしてこの日、体験コース参加の若い女性を中心とした大勢が、斜面で「ふわりと滑空体験」を教わっている真っ最中、またそのさらに上のほうでは、朝別れたT村さん、S藤さんもライズアップの練習をやっていた。
「うーん、そのまま直進して降りて。」とT中インストラクターから指示が来た。
正面にいる人達にぶつかる心配は無いと思っていたが、下にいる人達から悲鳴が上がった。
「うわーっ!」「きゃーっ!来たー!」って、おれは変態か!!
ぐいっとブレークコードを引いて、斜面の中央よりやや上のほうに降りた。
前方にキャノピーが「ばさばさばさっ!」と倒れこんだので、最後のダメ押しでまた「きゃーっ!」と言われた。「すいませーん」と謝った...。

体験コースの若者たち
キャノピーを丸めて、端のほうの「畳む場所」に機材を全部置いて、T中インストラクターからアドバイスをもらった。
最後の進入の際、ターゲットに近付き過ぎ」との指摘を受けた。
遠めから大きく入ってこないと、最後の高度処理をするスペースが稼げなくなってしまう、とのことだった。
これは「うんうん、なるほど」と、とてもよく理解できた。
その後、送迎車が車での間、次々と降りてくる他のパイロットやスクール生たちを眺めて「正しいコース」を見学しながら、講習バーンで訓練を繰り返す、自分よりも後から入校したスクール生たちのお手伝いをやった。




T村さんのライズアップ練習。

よーく見るとわかるのだが、ライズアップの途中、体が左真横に少し移動している。これはテンションが弛んだ側のライザーを張るための動作で、左右均等にキャノピーを引き、自立を維持するためのもの。その結果、少し傾きつつあったキャノピーが真っ直ぐに修正されている。これも最初に体で覚える感覚のひとつだ。




しばらく飛んでいたベテランパイロットもどんどん降りてきた。
スクール生の我々とは違い、彼らは自分たちで風の状況を見てアプローチコースを決める。
そこで色々な方向からぐるっと回り込んでターゲットに向かって降りてきた。
きちんと上から「降りるよー!」とか「そっちに行くよ!」とか宣言をしてから降りてくる。
地元のベテランパイロットY内さんが、やはり「ちょっと降りるよー!」と叫んだあと、林で囲まれたランディングエリアの周囲をぐるぐる回りながら進入してきた。
また悲鳴が上がった...


間もなく送迎車が来たので、パイロットと一緒に乗り込んで、もう1本飛ぶためにテイクオフに向かった。
続々と離陸
朝と違って今度はパイロットがたくさん集まっていて、テイクオフラッシュだった。ひたすらキャノピーを広げるお手伝いをした。
途中、山にきのこ狩りをしにきた年配の4人組の方々が、「うわー、すごい!」と言ってテイクオフのほうに歩いてきた。
「パラグライダーを飛ばしている我々がそんなにすごいのか!」とちょっといい気分になったが「ほらー、あんなに良く見える!」って、パイロットにではなく、景色に感動していたようだった。
確かにいい景色ですね...
1時間くらい、風を待ったり手伝ったりしていたが、ふと腕時計を見ると、もう1時を回っていた。「昼食、まだだったなー。」と思った直後、「よし、じゃあmasaさん次準備して。すぐ、すぐ、今すぐ!」と急にあおられた。
Tインストラクターが、ほぼ無風になったため、ひよっこが出るなら今が一番!と思ったのだ。
つい先ほど受けた指摘をよーく思い出して、さっさと離陸した。
今度はそれほど揺れなかった。
多少の指示をもらったものの、ほぼ自分の判断で、今回はきれいにランディングを決めた。
片付けてクラブハウスに一度戻り、ほとんど誰もいないハウスで昼食を食べた。
時間はもう2時近く。もう皆昼食を済ませ、風向きが東寄りになったので、いつもの東テイクオフに上がっていった後だった。
昼食の後、ハウスの目の前にあるメインランディングをしばらく眺め、アプローチのコースをよく見学した。
テイクオフとランディング
山の上のほうに写っているゴミのようなものは、全部パラグライダーです...
まもなく送迎車が来たので乗り込み、いつもの東側のテイクオフに上った。

先週よりも「赤」が増えた山 続々と出て行くパイロット



この時間になると、もうだいぶ陽が傾いており、地上には日陰も多い。
よって上昇気流もあまり出ておらず、ベテランパイロットにはつまらないコンディションではあるが、我々のような初心者には飛び易い状況である。
午後一番に、先にテイクオフに上がっていたS藤さん、T村さんがいた。
なかなか風が安定せず、ずっと待たされていたようだ。
パイロットが一通り出たので、ずっと待っていた2人が先に出ることになった。
テイクオフディレクターの発進許可を待つT村さん

発進したS藤さん
そしてすぐ自分の番が回ってきた。
無線で離陸準備OKの宣言をする。
「masaです、masaです。21本目です。よろしくお願いします。」
「masaさん、了解です。ランディングは山からの吹き降ろし気味なので、アプローチは反対側からになります。」
これは1度やった。
いつもとは逆方向からターゲットに入るコースだ。
「行きます!」と言って走り、スムーズにテイクオフできた。
余計な風はほとんどなく、最初のチェックポイントに機首を向けてハーネスに座り、リラックスして周囲の景色を楽しむことができた。
風が寒いが秋空の夕日はきれいで、早くもっと長く、高く飛べるようになりたい、と思った。
チェックポイントを通過し、今度は機首をランディングエリアの方向に向ける。前を飛ぶパイロットのコースを参考に、高度処理をしてアプローチに入り、うまくターゲット付近に着陸することができた。

今日は全部で3本。
最初の1本はいまひとつだったが、後の2本はだいぶ良かったと感じた。

・フライト本数:計21本
・フライト時間:計3時間00分
・スクール在籍:3ヶ月

さくらちゃん




2007年11月17日

寒い![スクール18日目]

いつものように、5時起床。
ちょっとウトウトしつつ、半分意識が無いまま朝食を食べた。
いい天気!
フライトエリアに近付くと、前回とは違って今日はきれいな青空が見えている。
「今日こそはたくさん飛べる!!」
ランディングエリアも安定しているようだし、あとは山頂のテイクオフが、我々ひよっこ隊でも飛べる状況であればいいのだが。
今日は訪問者がとても多かったので、3台目の送迎車にやっと乗ってテイクオフへ上がった。
だいぶ紅葉してきた山
寒い!強めの風が、やや北からびゅうびゅう吹いている。
一応長袖シャツに、フリース生地のものを着ている上、ズボンの下にもスキー用のアンダーウェア(タイツ)を履いて来たが、まだ寒い。
かと言ってたくさん着ると、着膨れして動きにくくなってしまう。
あまり重ね着をせずに保温できる工夫が必要だ。
次回以降はよく検討、対策して来ないとダメだ、と思った。
風はちょっと強いのだが、まずはベテランのパイロットさん達から出てみることになった。
風が強めなので皆でキャノピーを支える
いつものように、周りの仲間がキャノピーをさっと広げて離陸の準備をするが、風が急に強くなったり止んだりしているので、なかなか出るタイミングが難しい。
タイミングを待っている間、広げたキャノピーが風でぐしゃぐしゃっとなってしまうので、順番待ちをしている間、皆でキャノピーを支える。

ベテランパイロットが次々と離陸する中、お試しコースの人たちも上がってきた。
風は強く、自分には離陸不可能だが、タンデムのライセンスを持っているパイロットはベテランなので、全然大丈夫だ。
あまり向かい風が強いので、キャノピーが立ち上がって少し前進した直後に、ほぼ垂直に上昇していってしまった。
ベテランさんたちの離陸では時々見る光景だが、初体験の人にとってはあれは怖いだろうなぁー...。

パイロットやタンデムの離陸のお手伝いをしているうちに、地上、はるか彼方の工場の、11:30を告げる鐘の音が聞こえてきた。
「午前中のフライトは無理か...」
その後も昼過ぎまで先輩パイロットの機材段取りを手伝いながら、離陸の様子を見ていたが、自分には絶対に無理なコンディションが続いていた。

しばらくしてインストラクターから、自分、Sさん、Tさんら、5名に対して下山指示が出た。
「午後また様子を見て、安定してきたら連絡します。」
テイクオフディレクターを務めるインストラクターのTさんは、昼ごはん持参で朝からここに上がり、日が沈むまでずっと寒い中、次々と上がってくるパイロットに離陸タイミングや空域の情報提供を続けている。
大変ご苦労様です。
風が強いと言っても、半日もテイクオフにいると「ひょっとして今なら自分でも出られるんじゃない?」と思う事がある。
しかしディレクターは「待て」という。無理せず最適なコンディションをじっと待つのも、スクール生の安全を確保するためだ。
機材を畳むSさん
機材を片付けて、パイロットを乗せて上がってきた車に乗せてもらって下山した。



昼ごはんを食べ、テイクオフとランディングを繰り返すパイロットの飛びっぷりをクラブハウスから眺めた。

日照が少ないのでサーマルは少ないようだが、人によってはかなり高いところまで上っていた。
地上でも寒いのに、あんなに高いところに行ったらとても寒いはずだ。
しかも飛んでいる以上、常に風が吹いているのだから。
ハウスから見たランディングエリア
クラブハウスの庭でのんびりしていると、テイクオフにいるTインストラクターから「行けるかも」と、無線が入った。
午後も、午前中と同じような状況であれば、最初から講習バーンに行ってグランドハンドリングの練習でも、と思っていたのだが、クラブハウスから講習バーンを見てみると、逆に地上はあまり風が無い様子だった。
午後もダメかも知れないが、山に上がらなきゃ飛べないんだし、一応上がってみよう。
皆で車に機材を載せて、再び山頂へ向かった。
雲が多く、あまりいい天気とは言えない感じではあったが、すでにベテランさんたちがたくさん飛んでいた。
機材チェックの準備を済ませて空を見上げると、ULP(ウルトラ・ライト・プレーン)が飛んでいた。
「あぶない!」と邪魔者扱いされていたウルトラライトプレーン
「ブーン」と大きな音を立てて、パラグライダーやハンググライダーが円を描いて飛んでいる間を縫って直進し、頭上を通過して筑波山のほうへ向かっていった。
「なんだよあいつー!危ないじゃんかー!」といった罵声がたくさん飛んだ。
戦闘機整備出身のSさんと「スティンガーがあればなぁ。」「あんなに低速な機体でも落とせるのか?」とバカな話しをした。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB

間も無く「じゃ次、masaさん行くよ。」と言われた。
午前中と変わらず、風はまだ強い感じだったがインストラクターが行くというのだから、行こう。
前のパイロットが離陸したのを見送って、助走開始地点へ移動する。
向かい風が強めなので助走は少なく、いつもより前方へ立つ。
すぐに先輩達がキャノピーを広げてくれて、手元のラインやライザー、ハーネスなども全部チェックしてくれた。
自分はほとんど立っているだけ、至れり尽くせりである。
(自分のチェックは自分でやるべきなのだが...)
「はい!じゃあ行こう!」「行きまーす!」
ぐいっと体を前に押し出した瞬間、後ろに強く引っ張られた。
風が強いので、キャノピーは勢いよく上昇した。
その直後「ストーップ!」と声がかかった。
慌ててブレークコードを強く引き、地面にキャノピーを落とした。
ラインが1本だけ絡んでいた。
「先輩が大勢いるんだからちゃんと見てやってくれよー!」とTインストラクターが言った。
本来であれば自分でチェックしなくてはならないものなので、人にまかせっきりだった自分が悪いのだ、と罪悪感を感じた。
絡んでいたラインのそばにも誰か先輩がいた筈だが、彼らに責任は無い。
何かあっても自分の責任だ。
ラインをきれいにほどいてもらって、再びライズアップ。
前に走ることなく足はすぐに浮いたが、離陸後は体が横に振られた。
安定するのを少し待って、ハーネスに座った。
テイクオフや、離陸直後は強かった風も、少し前に進んだらだいぶ安定していた。
しかし向かい風はコンスタントに強めで、左から北風が吹いている。
テイクオフ正面にあるチェックポイントにまっすぐ正対して進むと、機体は左へ流されてしまうので、体重を少し左に掛けて機首を振る。
体重の掛け具合がよく分からなかったので何度か試行錯誤を繰り返したが、行きたい方向へまっすぐ進める感覚がわかったので、比較的安定した偏流飛行ができた。
チェックポイントを通過した後、無線でランディングへ報告を入れた。
この時点で、強めの向かい風のせいで高度が高めだった。
「高度処理ゾーンへは少し深めに入ってください。遠いところまで行ってOKです。」と、ランディングにいるOインストラクターから指示を受ける。
いつもの通り、講習バーンのほぼ真上を通過し、右手にランディングを確認しつつ、処理ゾーンを飛んだ。
隣のスクールの様子がわかるくらい近いところまで進み、「自分の判断で」と言われていたので「そろそろいいか」というところで大きく右に180度旋回した。
再び講習バーンに向かい、もう一回りしようかと考えたが、そこからランディングを見ると、さほど高度は高くないように見えた。
「もうアプローチだな」と思い、ベースレグに入って行きつつ、着陸に備えてスタンディングポジションを取った。
「あー、masaさん。ちょっと高いねー。」と言われた。
やっぱりもう一周、小さく360度回ってもよかったんだ!と反省した。
その後、ファイナルアプローチのため左旋回をして、ランディングに機首を向けた。
「まだ高いなー。一度右へ行こうか。」
「よし。今度は左へ振って。」
細かい指示が出だした。自分の判断が甘かった証拠だ...
そして間も無く、ランディングまでの距離があまり無いので、ブレークコードを引いて着陸の準備に入った。
今いる位置から、一番深くランディングへ入れるコース取りを指示された。
この辺りで「あー、まずい...」とよくわかった。
ファイナルアプローチでも、向かい風があってなかなか高度が下がらず、ランディングの×印を脇に見て通過し、その先の田んぼに降りてしまった。
飛行機で言えばオーバーランである。
10mくらい田んぼに入ってしまったが、幸い収穫はだいぶ前に終わっている。
少し足元がぬかるんでいて、ブーツは泥んこになったが、グライダーはちょっと汚れたぐらいで済んだ。
キャノピーを丸めて、足場が悪いので転倒しないよう、そーっと歩いて田んぼから出た。
これが収穫前だと、大事なお米をばさばさっと潰してしまい、罰金を払いに農家へ謝りに行くことになるそうだ。
今の時期はそんな心配は無いものの、着陸に失敗したことで、結構落ち込んだ。
ランディングエリア脇の、機材を畳むスペースに移動し、インストラクターのOさんからアドバイスをもらった。
「ベースレグへ入る決断をする高度の見極め」が課題だ。
わかってはいるつもりだが、これがなかなか難しい。
ランディング失敗...
機材を片付けて、歩いてクラブハウスに戻った。
時刻は15:00過ぎ。夏場ならもう1本上がって飛べるのだが、今は日が沈むのが早いので、もう暗くなりかけていた。
残念ながら、再び飛ぶことなくハウスに戻って反省会となった。
ランディングで監視をしてくれていたOインストラクターが戻ってきたので、自分の考えを述べ、それに対し「こうすべき」と指導をしてもらった。
フライトログを、ログブックに記入し、また年末に予定されているクラブの忘年会への申し込み用紙にも記入をして帰った。

・フライト本数:計18本
・フライト時間:計2時間40分
・スクール在籍:2.9ヶ月





2007年11月11日

みっちり学科のお勉強[スクール17日目]

この週末は土日とも雨の予報だった。
よって「行っても全然ダメだろう」と考え両日ともやめようかと思っていたのだが、フライト本数をガンガン稼いでいる割に、学科講習をあまり受けていない事を思い出した。
土曜日は終日雨だが、日曜日は午後曇り、となっていたので、日曜日だけ出かけることにした。
早朝、目が覚めて外を見ると自宅周りはしっかり雨が降っていた。
現地の午後は上がるだろうと期待し、一応フライト機材と学科のお勉強セットを持って7:00前に自宅を出た。
ザーザーと雨が降る中車を走らせ、フライトエリアに近付くにつれて雨脚はだんだん弱まってきた。
エリア周辺の雨は上がっていた
そしてエリアに着くと、山の中腹辺りはガスが出ているものの、雨は降っておらずテイクオフも見えていた。
これはいけるかも!と思った。
しかし少しすると、さすが山の天気、すぐに山頂付近にガスがかかったり晴れたりと非常に不安定な状況であった。
テイクオフ付近は不安定な状況
残念ながら、とりあえず午前中は学科講習をすることになった。
今日の科目は[航空力学]。自分とほぼ同じレベルの3名と一緒に、KインストラクターからPCを使ってわかりやすく教えていただいた。
なぜ翼(飛行機)は飛ぶのか。翼にはどんな力が作用するのか。
作用する力のバランスが崩れるとどうなるのか、などを教わった。
学生の頃、航空力学を学んだ経験があって、また趣味で飛行機が大好きなので、とてもスムーズに”復習”することができた。
(忘れている事柄も結構多かった...)
次の科目に入る前の休憩中。
「お休みのところですいませんが、飛べるかも知れないので準備してください。」と声がかかった。
お茶を飲みながら、すっかりくつろぎモードだったが、バタバタと立ち上がって車から機材を降ろし、テイクオフに上がる送迎車に乗った。
エリアのクラブハウスのそばにあるランディングエリアには全然雨は降っていないしガスも無い。
地上から見る限りテイクオフ付近もガスが少なく、これなら行けるかも!とインストラクターが判断したのだった。
しかしてっぺんに着いてみるとガスがたくさんかかっていて、視界がほとんどきかなかった。
テイクオフからランディングどころか、手前のチェックポイントなども全然見えなかった。
これでは離陸不可能...
するとベテランインストラクターのTさんが「まず俺が飛んでみるよ。」とお試しに出ると言い出した。
こんな天候の中でテイクオフできるという事に驚いたのと、またTインストラクターが飛ぶのは初めて見る。
Tさんは国内・海外でたくさんの大会に出場、入賞するなど大変豊富な経験を持っている。非常に楽しみ!
ホントに行くのか!!
準備完了。
だが準備が整っていよいよ、という時になってまたガスが濃くなってきたり、正面からの風よりも、左(真横)から風が吹き付けたりとなかなか出るタイミングが難しい。


テイクオフ方向の、90度真横から風が吹いているので、ほぼ正面に向かって立ち上げても、キャノピーの前縁、エアインテイク側は真横に向いてしまう。(というより真横にしないと上がらない。)
「じゃあ向こうから出るか。」
Tさんは、もうちょっと北側の開けた場所に移動する。
こっちもダメか...
しかし移動が終わった後、ガスがまた濃くなってしまったので、フライトは諦めて全員で下山することになった。
この頃には本格的に雨が降り出し、今日1日は完全にフライトは諦めざるをえなかった。





皆で昼食を取り、午後はインストラクターと一緒にハーネスの再調整をした。
自分は夏にパラを始めたが、当時は薄手の長袖1枚。
しかしこれからの季節は寒くなるので、少し着膨れするようになってしまうので、ベルトの再調整を実施する。
フライト中、シートとして使うハーネスの調整は、非常に重要だと思う。
買って初めて調整してもらったときには、少し幅を広めにしてもらっていた。
テイクオフの後、グライダーが安定したのを確認したら、すぐにシートに座るのだが、幅に余裕があるとすっぽりスムーズに入りやすい。
しかしフライト中、左右へほんの少し体が振れただけでおしりが横へ滑ってしまい、グライダーが旋回を始めようとしてしまう。
降りた後、少しきつめに調整し直してもらったのだが、今度はテイクオフ後になかなか座りづらく、おしりが入りにくい。
まったくシビアだ。
クラブハウスの中にある、ハーネス吊り下げ用のスタンドからハーネスを吊るし、テイクオフ後に座る練習と、ランディング前にずるっと前に乗り出すスタンディングポジションへの移行を繰り返し、ベルトをちょうどいいように調整してもらった。
こういった動作も、フライト中の安定性も確保できるのでは?という状態になったので、次のフライトが楽しみである。
そしてその後、フライトテクニックについての座学をやった。
・直線飛行
・旋回
・ブレークコードの持ち方
と、いずれも基本中の基本なのだが、あらためて理論を交えて教えてもらったので、これも早く実践してみたい。
今までは「まず言われた通りにやってみて、体で覚える」ことを優先していたのだが、今回の講習で「なるほど」がたくさん出来た。
15:00、「次の週末は絶対に飛びに来よう。」と心の中で誓って、土砂降りというぐらい強い雨の中を帰った。



2007年11月04日

元戦闘機整備員とお友達に[スクール16日目]

昼休み。
少し曇っていたが、涼しくて気持ちがいいので外で食べた。
最近知り合ったSさんと一緒にラーメンをすする。
Sさんはパラを初めたばかり。
これまでは講習バーンでライズアップと、テイクオフの一歩手前までの訓練を繰り返していたのだが、この日の午前中の1本は、初フライトだった。おめでとうございます!
そしてSさんは、自分が以前、戦闘機を見る目的で足を運んでいた百里基地出身の元整備員であった。
戦闘機好きの自分にとっては、大変すてきなお友達ができた。
つい先日、仕事で知り合った戦闘機整備員と飲みに行ったばかり。今月は戦闘機月間だ!
食事中、しつこいぐらいに飛行機のこと、基地のことなどを聞きまくった。
Sさん、うるさくてごめんなさい。でもまた色々聞かせてください。

ディテールも精密に再現!
タミヤのミリタリーモデル


午後、上昇気流が安定してきた様子だったので、インストラクターから「上がってみよう!」と言われた。
オールクリア!
テイクオフにはすでに先輩パイロットたちが上がっており、順次離陸していた。
しばらく待って、「じゃあ次masaさん行くよ!」と言われる。
大きな声で返事をして、すぐに機材を段取りした。
午前中同様、「無線の指示はあまりしません。自分で考えてコントロールするように。」と告げられた。
「了解です。頑張ります。」
また注意点を頭の中でイメージし、スムーズにテイクオフ。
午前中よりも雲が少なくなっていて、秋空がとてもきれいだった。
前方から顔に吹き付ける風がちょっと冷たいが、ラーメン2杯で(おかわりをしたので)腹が満たされ、眠気が来る頃だったから、すっきり目が覚めてちょうどいい感じ。
風の強さは、目の前に扇風機を置いて風量[中]という感じだ。
午前に続き、午後も無風に近くとても安定していた。
狙った地点に向かって、グライダーは素直に直進した。
その後間もなく、講習バーンの上にある高度処理ゾーンに到達し、くるくる旋回を続けて「こんなもんか?」という高さまで高度を下げ、ベースレグに入っていった。
「近付いてはいけない」と言われている電線の少し手前で最終旋回をしてターゲット近くに無事着陸。
これで16本目のフライトが終わった。
ベーシックコース取得までの目安が30本と聞いているので、半分くらい消化したところだ。
ランディングエリアのすみっこにある人工芝の上で機材を片付けてハウスに戻った。
午後は少し様子を見てテイクオフに上がって、さらに上でも待ち時間があったので、この時点ですでに時刻は15:00を回っていた。
もう冬がすぐそこまで来ているので、ちょっと日が傾いている。
「今日は2本でおしまいかぁ。」と思っていたら「もう1本上がるよ!」と誰かが言った。
急いで車に乗り、最後の1本のために山頂へ向かった。
日が沈む前に飛んじゃう
皆じゃんじゃん飛んじゃう
自分の番が回ってきて、今回も「無線指示は最低限」と伝えられていたのだが、高度処理ゾーンに達してランディングを見下ろすと、先行して飛んでいるパイロットがいつもとは違うコース取りで着陸していた。
「風向きが変わったのか?」
そしてそのまま、いつもの通りのコースでランディングエリアに進入して行くと、ランディングにいるインストラクターから「違うよ〜。もっと左に回りこんで〜!」と言われた。
よく見ると、吹流しがこれまでとは逆の方向に向いている。
風向きが変わっていた。
少し焦ったが、落ち着いてコントロールをし、どうにか所定のルートに入って無事降りた。
高度処理ゾーンに入ってきた時点で、ランディングに設置されている吹流しをよく確認し、アプローチの進路を決めるという、大事な掟を忘れていた。
インストラクターが見ていなかったら、追い風で降りて危険な状況だったかも知れない。
これには大きく反省をした。
その後、いつもの通りインストラクターとミーティングをし、ダメ押しで、元整備員のSさんに、日が暮れるまで質問攻撃をしてから家に帰った。

・フライト本数:計17本
・フライト時間:計2時間30分
・スクール在籍:2.8ヶ月





2007年11月03日

1人で飛べそう[スクール16日目]

朝練無し。
最近になって、6:30頃自宅出発でも間に合う事がわかった。
飛ばさず、のんびり走っても間に合う。
霞ヶ浦
途中の小さなドライブインで休憩。

9:00前にクラブに着いた。
いつも着くなり急いで無線機を借りたり(まだ持っていないのでクラブの業務用無線機を有償で毎回借りている)、施設使用料を支払ったりと、受付でバタバタしているのだが、周りを冷静に見てみると「おっはよー」とのんびりやってくる人や、全然準備もせずベンチでおしゃべりしている人がたくさんいるので、いかに今まで自分だけが、無駄にあせっていたのかがわかってきた。
車から機材を降ろし、トイレに行って、外でお茶を飲んで、といつもよりゆっくりしてみた。
急にバタバタすることがないだろうな、と周りに気を配りながら。
今日は結構人が多い。
この日、関東の別のエリアで大会が開かれているとのことだったので、ベテランパイロットの先輩たちは皆そっちに出払ってしまい、空いているだろうと考えていたのだが、結構混んでいる。
駐車場は車が満車状態だった。
間もなく、いつものように学科講習用の教室の中で、今日の天候などについてミーティングが開かれた。
今日は、ここのエリアに適した東からの風がメインになりそうで、また初心者には最適な弱風の予想だ。
早速1発目、10:00頃にテイクオフに登ってみることになった。

機材の点検
テイクオフに上がると、まずはしまってあったグライダーをバッグから出して広げ、ラインの絡みなど異常はないかを確認する。

風は予想の通り東から吹いており、ちょっと弱めだった。
気温も低く、ベテランさんたちが喜びそうなサーマル(上昇風)も少ないようだが、パイロットライセンスを持っているベテランさんたちから順次離陸を始めた。
数人が出てすぐに、インストラクターのTさんから「よし、今風が落ち着いてきたから、本数の少ないスクール生行こうか!」と言われた。
やった!出番だ飛べる!!
しかし機材を離陸(滑走開始)地点に持ってきて、皆に手伝ってもらいながら広げて準備完了!となった頃、急に風が西から吹き始めた。
追い風だ。
一般的に、飛行機でも同じなのだが向かい風でなくては離着陸できない。(というか、しにくい。)
飛行機が離陸する直前に走るのは、向かい風を作るためであって、これはパラグライダーも同じである。
誰かが「風より早く走ればOK!」と言っていたが、そこそこ後ろからコンスタントに吹いており、ちょっと微妙な感じであった。
少なくとも、今のところ自分では行ける行けないの判断ができない。
今日のテイクオフディレクターを務めるインストラクターTさんから、少し様子を見るように言われた。
行けると思って滑走しても、足が浮いたとたんに後ろからあおられてガクンと急に沈下することがあるそうだ。
確かに先輩たちが出て行くのを見ていたら、少し前方に出た、と思ったら直後にがくっと下へ落ちるようにして出て行った。
あれは自分にはかなりまずい...
15分ほど待機
仕方ないのでインストラクターの指示で、しばらく待つことになった。
風上が後方から前方に変わるまで、ハーネスとヘルメットを待つように言われた。
待っているのも、皆でわいわい意外と楽しい。
15分ほどまって、ほぼ無風になったので、「よし!行ってみよう!」と言われた。
置いた機材を全部身に付け、2度ほどベルトなどを確認した後ランディングにいるインストラクターに無線を入れた。
「テイクオフmasaです、masaです。15本目になります。よろしくお願いします。
「masaさん、了解です。頑張っていきましょう。」
準備OK。
また少しブランクを作ってしまったのでちょっと緊張する。
以前指摘されていたポイントを、何度か頭の中で繰り返す。
・キャノピーが立ち上がって頭上にきたらしっかりブレークを引く
・その後の滑走では、ブレークを少し引いたままを維持
・足が宙に浮いても少しの間走り続ける の3点。
「はいっ!いつでもいいよ!」
ディレクターから声がかかった。





「行きまーす!」とアムロのように宣言する。
勢いよく前方に少し走り、左右に進路を多少調整した。
高高度フライトに入る前は全然わからなかったのだが、今では助走の間、左右の腰にかかる力の具合で、自分がどちらに動くべきかが体でわかるようになった。上のキャノピーを目で見なくても。
走り出してから3秒ほどたって、ライザーを持っていた手が頭上近くに上がってきたので、キャノピーが頭上付近に来たことがわかる。
ぐいっと両手のブレークコードを少し引き下ろして安定させ、さっと上を見て、おかしな部分がないかを確認した直後、インストラクターTさんから「よしOK!!」と声がかかったので引き続き走る。
両手のブレークコードにしっかり力を感じながら。
まもなく冷たい風が顔に当たり始め、宙に体が浮いた。
しばらくそのまま直進した後、揺れがおさまったのでよいしょとハーネスに腰掛ける。
風は安定していて、どちらかに体が揺さぶられることもなかった。
チェックポイントを通過した事を、ランディングエリアにいるインストラクターに無線で報告し、翼をそちらに向けた。
「masaさん、今日は無線の指示をこちらからしません。特に指示が無い場合は、自分の操作が間違っていないと思ってください。」
「頑張ります!」
すでに何度も教わっていた通り、高度処理のための場所に向かって8の字に旋回を繰り返し、少しずつ高度を下げる。
この時、自分とランディングエリアの地面にあるターゲットとの位置関係を目で見て、高さ方向の角度を目測でチェックするように言われている。
だいたい30度くらいになったらベースレグに入りなさい、と教わっているのだが、今が30度なのか40度なのか、はっきり言ってわかりづらい。
そして、ベースレグに入るタイミングが遅れるのを恐れた自分は、そこに近い場所でグルグルと高度処理をしていることに気付いた。
「こりゃいかん!」とすでに反省していた。
その後「こんなもんか?」という高さからベースレグに入って、ぐいっと旋回し、無事に着陸できた。
やっぱり指摘を受けた。「ランディングエリアに近過ぎ。もう少し奥で高度処理するように。」
この辺りは、他のパイロットやスクール生も皆降りてくる場所なので、ぐるぐる回っていると危険だし、邪魔になる、ということだ。
だってあまり遠くで高度を処理していて、ターゲットに届かない、なんてことになるのが怖いわけで。
でもほとんど無線誘導無しで、離陸から着陸までを始めてコントロールしてみた。
これなら、風が不安定になったりというようなイレギュラーさえなければ、1人で飛べそうな自信もついた。
離陸前、テイクオフでさんざん待ったおかげで、もうお昼が近くなってしまった。
一度機材を片付けて、昼食のためハウスに戻った。




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2007年10月27日

台風め...

週末、台風20号が急に迫ってきた 。
この週末も練習に出かけると決めていたが、フライトはまず無理だと思い、学科だけでも?とさんざん悩んで結局やめた。
台風のせいで、仕事も大きな影響を受けて残業だし!
毎週末連続で通ってフライトし、ベーシックライセンスまで一気に!とも思っていたのだが仕方あるまい。
次の週末は天気もどうにか大丈夫そうだ。
もたもたしているのと、すぐに寒くなり、通うのが辛くなりそうなので、次の週末は必ず飛びに行く!と決めた。




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2007年10月21日

一気に4本![スクール15日目]

スクールのゲストハウスに一泊し、翌日は朝練ということだったので8:00頃クラブハウスに着いた。
ゲストハウスは何度か泊まっているが、格安で風呂付き、何しろ自宅とエリアの間の往復5時間と、それにかかる費用が節約できるので非常にありがたい。

ちょっと寒いが天気は今日も良さそうだ。
この時期、早い時間に集まる人は少ないのでは、と思っていたが、すでに10名以上集まっていた。
その後も続々スクール生やパイロットが集結してきた。
いつものように、インストラクターTさんを囲んでミーティングをやる。気象概況と今日の予定を確認する。
風は安定していて、すぐにでも飛べそうなコンディションだ。
早速皆でテイクオフに上がった。
テイクオフの頭上とその周囲の広い範囲には、雲がまったくなかった。
意外と寒さは感じられず、薄手の長袖1枚でも全然大丈夫だった。
高高度に上がるつもりのベテランパイロットさん達は、しっかり重ね着をした上、フライトスーツを着ていた。
テイクオフとランディングの状況を少し観察した後、まずはベテラン組から順次テイクオフが始まった。
風は気まぐれで、その強さや向きはコロコロ変わるらしく、時折いつもの東側ではなく、脇にある南風用のテイクオフ側から吹く事もあった。
この南側は、助走のためのスペースがほとんどなく、少し走ればすぐ崖といった感じ、しかもランディングエリアとテイクオフエリアからまったく見えなくなる死角があるので、自分のような経験の浅い者は、こちらからの離陸は認めてもらえない。
ベテランパイロットは全然問題無しなので、こちらから風が入ってくるときでも、さっさと準備をして空中に出て行った。
先輩のテイクオフ

風の安定を待って....  テイクオフ!  滞空する機体が増えていく

自分も、風がメインのテイクオフから弱く吹き付け、かつランディングエリアも安定しているという条件が揃ったので、ベテランの合い間に飛んだ。

昨日に続き、今日も無線の指示は少ない。
途中、上昇気流に当って高度がぐっと上がったので、水平旋回の練習をやった。
左右90度の連続旋回、180度旋回。
いずれも旋回に入る前に必ず目標物を定めること、周囲の他機に気をつけることを心掛けた。
この1本目は、かなりの高度があったので、これらの練習の後も、高度処理ゾーン(夏場、たっぷり汗を流した講習バーンの上空付近)では8の字飛行をたくさん繰り返した。
高度がちょうど良いくらいまで下がったのでベースレグに入りつつ、腰掛けていたハーネスからずるっと前に足を伸ばして立ち姿勢になり、そのまま左へ旋回してランディングエリアのターゲット近くに着陸した。
テイクオフからランディングまでの、一連の操作や判断にだいぶ自信を付けた。



ランディングエリアで機材を畳んでいると、再びテイクオフに向かう車が迎えに来たので急いで飛び乗った。
しかし今度はテイクオフの状況が変わっており、風の向きがコロコロ変わっていた。飛べるか?と思えば違う方向に変わった。
ベテランさん達はどんどん上がるが、自分を始めとするスクール生に、テイクオフディレクターはなかなかGOを出してくれなかった。
この頃、気付けばかなりの数のパイロットが空に出ており、上昇気流を捕まえて、どんどん高度を稼いでいた。
はやく自分もあんな風に、高く遠くへ飛びたい!と、先輩パイロットを眺めていた。
そして残念ながらお昼が迫ってきたので、ベテランパイロットを乗せて上がってきた送迎車に乗り、休憩のために一度下山した。

お昼を食べて一休みし、午後一番、13:00にまた上がることになった。
時々上昇気流が多く発生し、特にベテランパイロットにとっては高く遠くへ出かけるチャンスであった。
テイクオフへ上がると、すでにたくさんのパイロットが飛んでおり、ずっと遠くの山のほうに出かけていたり、頭上高くに上っていた。
先輩達の話しによれば、そこらじゅうに上昇気流があったそうだ。
また、雲は無く快晴なのだが、ちょっと高いところに行くと結構寒いとのことだった。
タイミングを待って順番に出る
複数の機体が飛んでいるのを見ていると、皆同じ空域に集まっている。
誰かが見つけた上昇気流に自分も乗ろうと集まっているためで、こんなに密集して飛ぶのだから、ニアミス防止や接近、旋回方法、互いの回避などのための、ルールはきちんと定められている。
上昇気流を求めて集まる

空中接触しないでね




ベテランパイロットたちは、広範囲・高高度に渡って進出していた様子だったが、一部のパイロットは目的のランディングまで辿りつくことができずに、他のエリアに降りるケースもあったようだ。
こういうときには冷静に無線でクラブのインストラクターに報告を入れて、迎えに来てもらうなどしている。
パラやハングがたくさん舞う

自分を含むスクール生は、ベテランパイロットの合い間の風のコンディションが良いとき(あまり上昇気流が活発に出ていないとき)を選んでテイクオフし、それぞれの課題を消化していった。

午後は、合計3本をぶっ続けで飛ぶことができた。
最後の1本は、いつもとランディングへの進入ルートが異なったためにいくらかアドバイスをもらったものの、通常ルートでのフライトに関しては、かなり自信を付けた。
また、フライト中に上昇気流の中などに突入した場合、機体が前後に振られる事があった。
そのときにはブレークコードを操作し、揺れを抑制する操作が必要だ。
この操作は理屈で簡単に教わっていたので、何度か試しにやってみた。
完全ではないが、どうすれば良いのかは理解できた。

夕方15:30頃、最後(3本目)のフライトを終えて片付け、クラブハウスに戻った。
インストラクターからたくさんのアドバイスをもらい、今回はお土産に筋肉痛を持って帰った。

・フライト本数:計14本
・フライト時間:計2時間04分
・スクール在籍:2.5ヶ月


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2007年10月20日

久々の高高度フライト[スクール14日目]

自宅周辺は天気が悪く、またフライトエリアも午前中はあまり良くないという予報だったが、せっかくの休みなので出かけることにした。
天気が悪くても学科講習があるし、最近練習を始めたクロスハンド(リバース)の練習だってできる。
筑波山
往路の半分の所で立ち寄ったコンビニから見た筑波山。
エリアは筑波山の少し先にあり、ここからまだ1時間かかる。

クラブハウスに近付くにつれて、だんだん青空が見え始めた。
雲は多いが雨が降る雰囲気はなく、いい感じだ。
9:00ちょうど頃現地に到着し、朝のミーティングのために学科講習用の教室に、スクール生とパイロットが皆集められた。
インストラクターTさんから、現在と本日の天候について発表があった。

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インターネットで引っ張り出した数種類の天気図をもとに、今いるフライトエリアの予測を立てつつ、今日の予定を決めた。
この日の朝は、どうにか風は落ち着いているものの、上がってみなければわからない、とのことだったので、早速機材を車に積んで山頂へ向かうことになった。



いつもメインで使用している東側のテイクオフエリアに行く途中に、西側から風が吹く場合に使用する西側エリアがある。
ここはいつもの東側エリアに比べて、テイクオフからランディングまでの距離が少し短く、フライト時間もあまり長く取れない。
また、ランディングエリアが傾斜しており、周囲を林で囲まれている。
木々で進入しづらいのと、地面が傾斜しているので高度が読みにくいことなどから、着地後に転倒したり、周囲の林に突入してしまったりということが稀にあるようだ。
実際、以前自分が1度だけここで飛んだときは、自分の前に飛んだスクール生が木に引っかかったし、自分は最終進入のちょっと手前で、杉の木に足をひっかけそうになった。
テイクオフからランディングが全然見えないのも不安要素のひとつであった。
誰もが嫌うエリアだが、東側エリアのコンディションが悪く、西寄りの風だった場合はこちらでフライトする。(飛べないよりは全然いい。)

そしてこの日の朝、こちらのほうが条件が良い、ということからここで飛ぶことになった。
西のテイクオフエリア.jpg

西テイクオフから見た街並み




こちら側で飛ぶのは今回で2度目である。
前記の通りで不安な要素がたくさんあって、頭の中で教わったルールなどを思い返していたが、今日は人数が少なかったので、すぐに順番が回ってきた。
機材を広げ、先輩達に装備の最終確認を手伝ってもらって、インストラクターの許可をもらって離陸した。
風は落ち着いており、グライダーがおかしな挙動を見せることもなく、離陸後間も無く見えたランディングエリアに向けて旋回操作をした。
無線でランディングエリアの視認を報告すると、ランディングにいるインストラクターから無線が入った。
ランディングにちょうどいい高さになるまで、高度処理のための細かい指示がもらえた。
8の字を描きながら高度を下げ、いよいよアプローチに向けてランディングエリアに向かう。
ランディングエリアの周りには、隅々に[A]から[E]までの記号が書かれたシートが置いてあり、その時の風の向きや強さによって、またアプローチの時々の状況によってこれらを目標に辿る。
大体のコースは前回飛んだ事と、事前のミーティングで聞いていたのであまり心配にはならなかった。
それに自分はまだ初心者なので細かい無線指示がもらえ、旋回のタイミングや向かうべき目標地点も教えてもらえる。
杉の林沿いに傾斜の下方向に向かって降下を続け、左に180度旋回、右に90度程最後の旋回をし、減速して着陸。
今回は杉の木も余裕を持って無事にクリアし、接地直前に微妙なコース修正の指示が入ったものの安全に降りることができた。
西ランディング
前回怖い思いをした杉林。飛んでいるのは先輩スクール生。

西へのファイナルアプローチ

着陸後、いつものように機材を畳んで他のスクール生の着陸を待ったのだが、インストラクターから「masaさんとOさんは残ってください。」と言われた。
テイクオフの風が少し強くなってきたので、午前中の残りの時間は、ここでテイクオフの基礎練習をやるという。
この西側のランディングエリアは、敷地の上のほうが講習バーンとして使えるようになっており、自分も過去、お試しチャレンジでここを訪れたことがある。
他の、自分達よりも少し上級のスクール生達は再び車でテイクオフへ向かったが、経験が浅い自分とOさんの2人は、インストラクターとここへ残って、ライズアップから助走までの練習を数回繰り返した。
快晴だったこともあり、久しぶりにたくさん汗をかいた。
息切れして休憩
そういえば、明日は航空自衛隊浜松基地の航空祭。昔は早起きして、何度か出かけた事がある。
ブルーインパルスも飛ぶんだろうなぁ。自分はこのモドキヘルメットでガマンだ...

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午後。今度は東側の条件が良くなってきたようだ。
前日仕事の後、駅前の居酒屋で飲んでいたのでちょっと疲れており、昼休みは食事の後、車で昼寝をしていた。
13:00頃、ふと目が覚めると皆車に乗り込む準備をしていた。
慌てて自分も機材を送迎車に詰め込み、飛び乗った。
テイクオフに上がると先発組がすでに次々と離陸していた。
ほぼ無風(吹流しが垂れている)
機材の点検をし、インストラクターの指示によって自分も飛んだ。
今回で8本目。
前回最後に飛んでから1ヶ月近くのブランクがあったので、テイクオフの際の手の位置とかバランスの取り方が悪いとか、インストラクターから色々と指摘を受けた。
午後は飛んで降りてまた上がってと、一気に3本を飛んだ。
以前、インストラクターから「10本目辺りから無線指示を減らすよ」と言われていたのだが、確かに減ってきた。
離陸後のコース取りはもちろん、ちょっと不安だった最終進入までの旋回タイミングのアドバイスも少なくなってきた。
それに伴い、特に次のような事柄に気を配るよう指示された。

・フライト中、時々足の下を見て自分の位置を確認すること
・高度処理中、ターゲット(ランディングエリアに表示された赤い×)を見て角度を確認すること
(30度くらいになったらファイナルアプローチへ向かう)
・旋回中もこまめにターゲットの位置をチェックすること
・旋回に入る前、旋回中は周囲をよく確認すること
(他の機体がいないかどうか)

旋回時、これまではインストラクターが自分の周囲の安全確認をしてくれた上で指示をしていたが、自分で判断して旋回するのだから、自分で周囲も見なければならない。

飛んでいる最中や、山の上から周囲を見たとき、他のグライダーは意外と見つけにくい。
山や住宅などの背景に溶け込んでしまっていて、よく探さないと発見できないし、発見してもまた見失ってしまう。
上から下を見下ろすような場合は、目標物があるので「あの倉庫の辺りをあっちに飛んでいる」という具合に把握した。




前に、ゼロ戦のパイロット坂井三郎さんが書いた本を読んだことがある。
(坂井三郎さん:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9D%82%E4%BA%95%E4%B8%89%E9%83%8E
前後上下左右、広い空域に敵機がいないかどうかを、こまめに目で捜索する。(当然レーダーなど装備されていない時代なので。)
敵が自分を見つけるよりも先に、自分が敵を見つけなければ大変な事になる。
広い空を、自分である程度の範囲を決めて、その範囲をしばらくじっと見つめ、隣の範囲に視線を移してまたじっと見つめ、という風に目で走査する。(今思えばまさにレーダーと同じ動きである。)
それで針で刺したような小さな黒い点や、太陽に反射した一瞬の反射光を発見し、敵機を見つけていたというからすごい。
現代の民間機(旅客機など)でも、混んでいる空域では、管制官がパイロットに「あなたのどちらの方向に、ボーイング747が上昇中ですよ。」というように伝えてあげる決まりになっている。
言われた側のパイロットは必ずそちらを目で見て確認し、「視認しました。」と報告する義務がある。
地上から空を見上げて探すのとは違って、空中では空中を移動するものを見つけることは、それほど困難なのである。
(余談が長くなってしまいました...)
  

昔読んだ本。世界中で翻訳出版されているそうです。

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最終進入のときには、特に目標地点と自分の位置関係を意識する。
こういった事をすることによって、今まではただ言われた通りに操作していたのだが、自分で自分の操縦を考え、早め早めに先を考えられるようになってきた。
細かいアドバイス無しに「上から飛んで、下に下りる」ことについては、午後の3本だけでだいぶ自信がついた。
先輩パイロットの離陸待ち

15:00過ぎ、だいぶ日が傾いてきたので最後の1本を飛び、機材を片付けてミーティングを終わらせた。
そういえば季節はもう秋。だいぶ日が短くなった。
1日エリアに来ても、飛べる時間が短いということだ。
パラグライダーは有視界飛行、目で見て飛べる状況下でなくてはフライトできない事になっている。
よって夜間はもちろん、雲中飛行はできない。
午後は日没時刻の30分後まで、と定められている。
今後ますます日が短くなっていくので、できるだけ通う頻度を上げなければ、と思った。
そこで、明日も天気はよさそうなので、久しぶりにクラブのゲストハウスに一泊し、明日も来る事にした。(浜松基地はガマン...。)




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2007年10月17日

終日リバース練習[スクール13日目]

有給休暇を取得してエリアに出かけた。
朝練のお知らせはなかったので、6:00過ぎに出発。
平日なので、途中の道路は通勤や業務の車で混んでいる場所もあった。
いつもは2時間30分近く、休み無しのぶっ通しで運転しているが、ちょっと疲労感があったので、今回はトイレ休憩のために道の駅に立ち寄って、体を動かしたりしてみた。
道の駅で休憩してみた
空がきれいで空気は涼しく、緑のにおいがたっぷり。気持ちがいい。
もうちょっとで到着
集合時間の9:00ちょうど頃、クラブハウスに着いた。
今日は車は少なかった。最終的に15名くらいが集合した。
クラブハウスに挨拶をして入って、早速フライトに必要な無線機を借りようとしたところ、「風が予想以上に強いので、もう少し待って。」と言われた。
うーん...今日もダメか?

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テイクオフとランディング

30分程様子をうかがっていたが、やっぱり山頂のテイクオフ付近は風が強い。
「午前中は、パイロットも含めてダメですね。全員でメインランディングに行って、グランドハンドリングをやりましょう。」
初めて間もないクロスハンドの練習、もっと数をこなしたいという気持ちもあったので、飛べないのは残念だが、機材を担いでメインランディングへ徒歩で向かった。



クラブハウスからメインランディングまでは徒歩3分。
よってフライトが終わって着陸し、ランディングエリアでキャノピーを畳んで機材をまとめ、担いですぐに帰って来られる距離だ。

この時間帯は誰も飛ばないので、練習に使える程度の風さえあれば、講習バーンまで車で出かけなくてもメインランディングを広く使って練習ができる、ということである。
メインランディング

早速メインランディングに着いて、広くて初心者に向いている場所を、今日の担当インストラクターのMさんに指定され、機材を広げる。
クロスハンドの練習は、つい5日前にやったばっかりだ。
ラインチェックの後、前回同様

@キャノピーを地面に広げ
A装備の接続など最終確認
Bくるりと体を後ろ(キャノピー側)を向いて
C決められたライザーを両手に持ち
D風を待って体でキャノピーをぐいと引き
E立ち上がるキャノピーをコントロール
F頭上で安定したら
G体を離陸方向に再び回して戻し
H決心して助走
I離陸!

のうち、@からFまでを繰り返しやった。
また、Fの位置にキャノピーを停止させ、そのまま長時間維持する、という練習をやった。
通常、離陸のときには上記@からIまでをさっさとやってしまう感じなのだが、頻繁に変わる風の動きや強さに対応し、頭上付近で安定させる練習をすることで、離陸の直前にバランスを崩したグライダーを正しく素早く修正する、という技術は身につけておく必要がある。
Mさんのお手本
途中、インストラクターMさんにお手本を見せていただいた。
どんな風が来ようと体はあまり動かすことなく、手元のライザーを小さく動かすだけでグライダーをじっとさせることができる。
自分はといえば、ラインを常に張った状態を維持させるために体は前後に動かす量が多く、またグライダーの傾きに応じて左右に移動する量も多い。
1本やると結構疲れてしまう。(足腰に来る!)

頭上安定の維持は、

・常に目で見て
・腰でグライダーが引っぱる風の力を感じながら
・次の挙動を予測しつつ
・素早く的確な操作

が大切である。
インストラクターの皆さんからは、きちんと理屈も教わった。
こっちに傾いたらこちらに少し移動、このラインを引きこちらの手は緩める、とかこうした結果、こうなってしまった、といった具合。
しかし実際に練習している最中に、これを頭で考えて操作していたのでは、全然遅いのである。

[数をこなして体で覚えるのが非常に重要。]

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さらに、緊急時の対応についても教わった。
離陸前にライズアップをやっていて、急に風が強くなってきたら要注意で、危険と判断したらすぐに中止を決心し、キャノピーを潰さなければならない。
普通はブレークコード(主に減速に使う)をいっぱい引けばよいのだが、それでは足りない場合もある。
実際、自分も講習バーンで練習しているとき、風が急に強くなって、数十メートル引きづられたことがあった。(他の方々も結構経験しているようである。)
そのときは、そのまま空中に連れて行かれて一巻の終わりだと思った。
(周囲にいた仲間やインストラクターがキャノピーを押さえ込んで助かった。)
このようなときには、ブレークコードの近くにあるDライザー(機体により異なる)に接続されたラインを思い切り引く。
するとキャノピーの中央部やや後方寄りがぎゅっと手前に引っ張られ、空気をはらめなくなって潰れる。
「いざ!」という時にこれがとっさにできるように練習しておくことも必要である、と教わった。
「緊急時に素早く潰す」お手本






お昼までこういった練習を繰り返し、一度機材を畳んでクラブハウスへ戻った。
天気は良いが、涼しいハウスの庭にあるテーブルで、インストラクターMさんの愛犬、Tくんがうらやましそうに見守る中、皆でカップラーメンをすすった。
Tくん  じっと食事を見守るTくん





午後、ひょっとしたら飛べるか?ということで、インストラクターMさんと、パイロットのうちの何人かがテイクオフに上がった。
しばらく様子を見ていたのだが、インストラクターMさんが離陸。
Mさんは、パラグライダー屋さんの営業をやっており、また大きな大会などにも積極的に出ているインストラクター。
なので多少荒れた環境でも問題ないのだろうが、他のパイロットの方々は、Mさんの判断によりまた車で下山してきた。
まもなく着陸し、ハウスに戻って来たMさんが「やっぱりダメだ。午後は再びクロスハンドの練習をやるか。希望者は学科講習を教室でやろう。」と言った。
4、5名の方は学科を選んだが、自分は午後もクロスハンドを希望した。
あいにくの雨天などであればイヤでも学科講習になるだろうし、自宅でも勉強は自分でできる。
せっかく練習できる天気なんだし、「回数を重ねる」事が一番大事、と考え、午前中足腰を苛めてちょっと疲れている体にムチを打った。
メインランディングに向かう
再び歩いてメインランディングに向かい、また機材を広げて練習に励んだ。
1日を通して、会社から何度か電話が掛かってきた。(きちんと申告して休んでいるのに...)
そのたびにヘルメットとグローブを脱いで座り、一部集中できない場面もあったが、後半はだいぶ頭上で維持できるようになり、また感覚も身に付いてきた。風がほとんど無くなる16:00近くまで頑張った。
そろそろ撤収
自分も片付け




<戦闘機を見るかどうか迷う>

最近米空軍の戦闘機が、エリア近くの航空自衛隊百里基地に出張してきている。
日米合同訓練を目的に数機が来ていることをニュースで知っていた。
この百里基地は、軍用機好きの自分は少し前まではそこそこ見物や航空祭に来ていたが、こうして近くに来るのは久しぶりであった。
フライトエリアと自宅を結ぶ”通学路”からもさほど遠くない。
帰り道、車載の受信機で無線を聞いていたところ、もう日が沈む直前だというのに、まだ飛んでいることがわかった。
途中、寄り道して基地に向かえば、中にはもちろん入れないものの、近くで様子を見ることはできる。
基地に向かう道への分岐点まで、ずっと葛藤を続けた。
F-15がまだたくさん飛んでいるようだ。
でも間も無く日没だ。
しかしF-16も見れるかも。
だが疲れているので早く帰りたい。
F-16のパイロットの交信(本場の英語)が聞こえた!
だけど明日は仕事だから早く帰って休むべきだ。
うわっ!また無線が入った!
そして運命の分かれ道でちょうど赤信号。
「基地は左折...。」
信号が青になったので、そのまま直進した。(>_<;)
最終決断地点.jpg
その後も30分以上交信が聞こえていたので、ちょっとだけ後悔した...

前回よりもクロスハンドが確実に上達したという満足感3割と、
明日の仕事の心配7割をお土産に持って帰った。




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