飛べるか微妙な天気予報だったが、久しぶりに時間が取れたので出かけた。
エリアに近づくと、テイクオフのある山の上半分ほどは、雲がかぶっていて地上からは全然見えない。
パラグライダーは有視界飛行が原則。こりゃ午前中はダメだ!とすぐに悟った。

それから、少し前から噂には聞いていたが、ランディングエリアの周囲にある田んぼに、田植えのために水が放たれた。
これは我々のような講習生にとっては大変な出来事だ。ものすごいプレッシャーである...。
まだ何も無い、収穫が終わった後の田んぼには、ターゲットを外して何度か降りた事があるが、水が入った田んぼに降りるのは想像しただけでも恐ろしい。
毎年何人か「ずぼっ」と着水するらしいが、足はもちろん、大切なグライダーを濡らしてしまうばかりでなく、
もっと大切な「お米の苗」を潰してしまうので、細心の注意が必要だ。

きっと接地の瞬間に、足がぬかるみにはまって前に踏み出せなくなる上に、滑空の慣性で全身が前に進みたがるはずなので、よほどきれいに「すとっ」と降りなければ、上半身からバシャっと前に倒れるに違いない(想像)。
などとこのブログを執筆している間、クラブの日記を読んでみたら、早速今シーズン初の着水があったようだ。着陸に失敗したフライヤーに対する罰ゲームのようでとてもこわい...。
手前の電線に引っかかってもいいから、できるだけ大回りしてショート気味にアプローチするべきか?(その場合は感電死するかもだが...。)
帰宅して気づいたのですが、講習バーン(?)で何かに首を刺されていました。
ずっとかゆくてまだ腫れがひきません...。
そろそろ虫よけを調達しておきましょう!





ウォーミングアップ
フライトや練習の前には、各々少し体を動かしてほぐすのが普通。
だがこの日の朝は、朝のミーティング前に、皆でタケノコの皮をむいた。
朝一番に、このクラブに存在するらしい「タケノコハンター」の方々が収穫してきたらしい。
ここに来てもうすぐ一年になるが、まだまだクラブには謎が多い...。
終日講習バーン
飛ぶにはちょっと風が強いため、無理せず1日講習バーンで、テイクオフの練習に励んだ。
午前の練習の様子
講習生は、練習の様子をビデオに撮ってもらい(上のビデオではありません)、昼休みに何度も繰り返して皆の離陸を見た。

普段自分の目では、きれいにテイクオフできる先輩パイロットのコントロールをはじめ、他人の動きはよく見ているのだが、その様子を念頭に置きながら自分のテイクオフをじっくり見ると、先輩とは何が違ってどうダメなのか、非常に良くわかる。
昼食後、やっぱり風が強く、パイロットのみがテイクオフへ。
講習生は、再び講習バーンへ練習に向かう。
午後の練習の様子
講習バーンからの帰り道
なんだか懐かしい...





午前午後、それぞれ2、3本のテイクオフをやった。
山頂のテイクオフからフライトをするときには、フライトの途中にどんな課題をやろうかとか、アプローチやランディングのコース取りなどを考えたりで頭の中は忙しい。
しかし今回のように、改めて「離陸だけ」となると、その短い時間の中でやるべきことを、冷静に細かく考えることになるのでとてもタメになる。
毎回のフライトで最初にやるべき「テイクオフ」を、しっかり見つめなおすいい機会だ。
<自分の反省点>
この日の練習で、足が宙に浮く時に、グライダーと自分とが鉛直方向に一致していない事が多く、だからテイクオフの後に体が前後に揺れるのだ、とわかった。
加速から離陸までの間に速度が合っていないのが原因だ。
う〜ん...。なかなか奥が深いぞ、基礎練習!

おまけ 「グライダーのたたみ方」 K先輩の場合
最後はちょっと笑ってしまいました^-^ スミマセン!
午後もビデオを撮ってもらったので、インストラクターからダメ出しをいただきながら、じっくり自分のフライトを復習した。
「焦らずゆっくり出てもスピードは合う!」と教わりました。
次回はぜひ実践してみます!
