2007年11月17日

寒い![スクール18日目]

いつものように、5時起床。
ちょっとウトウトしつつ、半分意識が無いまま朝食を食べた。
いい天気!
フライトエリアに近付くと、前回とは違って今日はきれいな青空が見えている。
「今日こそはたくさん飛べる!!」
ランディングエリアも安定しているようだし、あとは山頂のテイクオフが、我々ひよっこ隊でも飛べる状況であればいいのだが。
今日は訪問者がとても多かったので、3台目の送迎車にやっと乗ってテイクオフへ上がった。
だいぶ紅葉してきた山
寒い!強めの風が、やや北からびゅうびゅう吹いている。
一応長袖シャツに、フリース生地のものを着ている上、ズボンの下にもスキー用のアンダーウェア(タイツ)を履いて来たが、まだ寒い。
かと言ってたくさん着ると、着膨れして動きにくくなってしまう。
あまり重ね着をせずに保温できる工夫が必要だ。
次回以降はよく検討、対策して来ないとダメだ、と思った。
風はちょっと強いのだが、まずはベテランのパイロットさん達から出てみることになった。
風が強めなので皆でキャノピーを支える
いつものように、周りの仲間がキャノピーをさっと広げて離陸の準備をするが、風が急に強くなったり止んだりしているので、なかなか出るタイミングが難しい。
タイミングを待っている間、広げたキャノピーが風でぐしゃぐしゃっとなってしまうので、順番待ちをしている間、皆でキャノピーを支える。

ベテランパイロットが次々と離陸する中、お試しコースの人たちも上がってきた。
風は強く、自分には離陸不可能だが、タンデムのライセンスを持っているパイロットはベテランなので、全然大丈夫だ。
あまり向かい風が強いので、キャノピーが立ち上がって少し前進した直後に、ほぼ垂直に上昇していってしまった。
ベテランさんたちの離陸では時々見る光景だが、初体験の人にとってはあれは怖いだろうなぁー...。

パイロットやタンデムの離陸のお手伝いをしているうちに、地上、はるか彼方の工場の、11:30を告げる鐘の音が聞こえてきた。
「午前中のフライトは無理か...」
その後も昼過ぎまで先輩パイロットの機材段取りを手伝いながら、離陸の様子を見ていたが、自分には絶対に無理なコンディションが続いていた。

しばらくしてインストラクターから、自分、Sさん、Tさんら、5名に対して下山指示が出た。
「午後また様子を見て、安定してきたら連絡します。」
テイクオフディレクターを務めるインストラクターのTさんは、昼ごはん持参で朝からここに上がり、日が沈むまでずっと寒い中、次々と上がってくるパイロットに離陸タイミングや空域の情報提供を続けている。
大変ご苦労様です。
風が強いと言っても、半日もテイクオフにいると「ひょっとして今なら自分でも出られるんじゃない?」と思う事がある。
しかしディレクターは「待て」という。無理せず最適なコンディションをじっと待つのも、スクール生の安全を確保するためだ。
機材を畳むSさん
機材を片付けて、パイロットを乗せて上がってきた車に乗せてもらって下山した。



昼ごはんを食べ、テイクオフとランディングを繰り返すパイロットの飛びっぷりをクラブハウスから眺めた。

日照が少ないのでサーマルは少ないようだが、人によってはかなり高いところまで上っていた。
地上でも寒いのに、あんなに高いところに行ったらとても寒いはずだ。
しかも飛んでいる以上、常に風が吹いているのだから。
ハウスから見たランディングエリア
クラブハウスの庭でのんびりしていると、テイクオフにいるTインストラクターから「行けるかも」と、無線が入った。
午後も、午前中と同じような状況であれば、最初から講習バーンに行ってグランドハンドリングの練習でも、と思っていたのだが、クラブハウスから講習バーンを見てみると、逆に地上はあまり風が無い様子だった。
午後もダメかも知れないが、山に上がらなきゃ飛べないんだし、一応上がってみよう。
皆で車に機材を載せて、再び山頂へ向かった。
雲が多く、あまりいい天気とは言えない感じではあったが、すでにベテランさんたちがたくさん飛んでいた。
機材チェックの準備を済ませて空を見上げると、ULP(ウルトラ・ライト・プレーン)が飛んでいた。
「あぶない!」と邪魔者扱いされていたウルトラライトプレーン
「ブーン」と大きな音を立てて、パラグライダーやハンググライダーが円を描いて飛んでいる間を縫って直進し、頭上を通過して筑波山のほうへ向かっていった。
「なんだよあいつー!危ないじゃんかー!」といった罵声がたくさん飛んだ。
戦闘機整備出身のSさんと「スティンガーがあればなぁ。」「あんなに低速な機体でも落とせるのか?」とバカな話しをした。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB

間も無く「じゃ次、masaさん行くよ。」と言われた。
午前中と変わらず、風はまだ強い感じだったがインストラクターが行くというのだから、行こう。
前のパイロットが離陸したのを見送って、助走開始地点へ移動する。
向かい風が強めなので助走は少なく、いつもより前方へ立つ。
すぐに先輩達がキャノピーを広げてくれて、手元のラインやライザー、ハーネスなども全部チェックしてくれた。
自分はほとんど立っているだけ、至れり尽くせりである。
(自分のチェックは自分でやるべきなのだが...)
「はい!じゃあ行こう!」「行きまーす!」
ぐいっと体を前に押し出した瞬間、後ろに強く引っ張られた。
風が強いので、キャノピーは勢いよく上昇した。
その直後「ストーップ!」と声がかかった。
慌ててブレークコードを強く引き、地面にキャノピーを落とした。
ラインが1本だけ絡んでいた。
「先輩が大勢いるんだからちゃんと見てやってくれよー!」とTインストラクターが言った。
本来であれば自分でチェックしなくてはならないものなので、人にまかせっきりだった自分が悪いのだ、と罪悪感を感じた。
絡んでいたラインのそばにも誰か先輩がいた筈だが、彼らに責任は無い。
何かあっても自分の責任だ。
ラインをきれいにほどいてもらって、再びライズアップ。
前に走ることなく足はすぐに浮いたが、離陸後は体が横に振られた。
安定するのを少し待って、ハーネスに座った。
テイクオフや、離陸直後は強かった風も、少し前に進んだらだいぶ安定していた。
しかし向かい風はコンスタントに強めで、左から北風が吹いている。
テイクオフ正面にあるチェックポイントにまっすぐ正対して進むと、機体は左へ流されてしまうので、体重を少し左に掛けて機首を振る。
体重の掛け具合がよく分からなかったので何度か試行錯誤を繰り返したが、行きたい方向へまっすぐ進める感覚がわかったので、比較的安定した偏流飛行ができた。
チェックポイントを通過した後、無線でランディングへ報告を入れた。
この時点で、強めの向かい風のせいで高度が高めだった。
「高度処理ゾーンへは少し深めに入ってください。遠いところまで行ってOKです。」と、ランディングにいるOインストラクターから指示を受ける。
いつもの通り、講習バーンのほぼ真上を通過し、右手にランディングを確認しつつ、処理ゾーンを飛んだ。
隣のスクールの様子がわかるくらい近いところまで進み、「自分の判断で」と言われていたので「そろそろいいか」というところで大きく右に180度旋回した。
再び講習バーンに向かい、もう一回りしようかと考えたが、そこからランディングを見ると、さほど高度は高くないように見えた。
「もうアプローチだな」と思い、ベースレグに入って行きつつ、着陸に備えてスタンディングポジションを取った。
「あー、masaさん。ちょっと高いねー。」と言われた。
やっぱりもう一周、小さく360度回ってもよかったんだ!と反省した。
その後、ファイナルアプローチのため左旋回をして、ランディングに機首を向けた。
「まだ高いなー。一度右へ行こうか。」
「よし。今度は左へ振って。」
細かい指示が出だした。自分の判断が甘かった証拠だ...
そして間も無く、ランディングまでの距離があまり無いので、ブレークコードを引いて着陸の準備に入った。
今いる位置から、一番深くランディングへ入れるコース取りを指示された。
この辺りで「あー、まずい...」とよくわかった。
ファイナルアプローチでも、向かい風があってなかなか高度が下がらず、ランディングの×印を脇に見て通過し、その先の田んぼに降りてしまった。
飛行機で言えばオーバーランである。
10mくらい田んぼに入ってしまったが、幸い収穫はだいぶ前に終わっている。
少し足元がぬかるんでいて、ブーツは泥んこになったが、グライダーはちょっと汚れたぐらいで済んだ。
キャノピーを丸めて、足場が悪いので転倒しないよう、そーっと歩いて田んぼから出た。
これが収穫前だと、大事なお米をばさばさっと潰してしまい、罰金を払いに農家へ謝りに行くことになるそうだ。
今の時期はそんな心配は無いものの、着陸に失敗したことで、結構落ち込んだ。
ランディングエリア脇の、機材を畳むスペースに移動し、インストラクターのOさんからアドバイスをもらった。
「ベースレグへ入る決断をする高度の見極め」が課題だ。
わかってはいるつもりだが、これがなかなか難しい。
ランディング失敗...
機材を片付けて、歩いてクラブハウスに戻った。
時刻は15:00過ぎ。夏場ならもう1本上がって飛べるのだが、今は日が沈むのが早いので、もう暗くなりかけていた。
残念ながら、再び飛ぶことなくハウスに戻って反省会となった。
ランディングで監視をしてくれていたOインストラクターが戻ってきたので、自分の考えを述べ、それに対し「こうすべき」と指導をしてもらった。
フライトログを、ログブックに記入し、また年末に予定されているクラブの忘年会への申し込み用紙にも記入をして帰った。

・フライト本数:計18本
・フライト時間:計2時間40分
・スクール在籍:2.9ヶ月





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